『寒さに震えた人ほど、太陽の暖かさを感じる。人生の悩みをくぐった人ほど、生命の尊さを知る』（ウォルター ホイットマン Walter Whitman 1819-1892 詩人）
今回の記事の参考文献：前世療法、前世療法②、魂の療法、（ブライアン ワイス）心が満たされる本、心が安らぐ本（ルイーズ ヘイ）
- その心の傷は、あなたのせいじゃない
- 瞑想を始める時、最低限知っておく５つのこと＋驚くべき効能
- インナーチャイルド・子供の頃の心の傷を癒す瞑想方法
- 恨みや復讐は何も解決しない＊親もまた、不安と緊張の中で生きる失敗を繰り返す人間
その心の傷は、あなたのせいじゃない
あなたの心の中には、５歳の頃のか弱い自分がいますか？１０歳の頃の自分は？
実は誰しも、現在の年齢に関わりがなく、インナーチャイルドと呼ばれる子供時代の自分が存在します。記憶と意識の中の両方で。
子供時代に親や教育者による虐待や暴言によって深く傷つけられた場合、大人になっても傷は心の奥深くに残り、『私は愛されるのに値しない』『私は駄目な人間で役立たずだ』『自分の人生なんてどうでもいい』などと自分の人間性や人生そのものを否定的に考える思考を持ってしまいます。
すると、自尊心が持てず何をやるにも失敗を恐れ、人とのコミュニケーションにも高いハードルを感じ、生きることがとてもつらく感じます。
実際、自殺行為に走ったり、何らかの中毒症状に陥る原因の多くは、自分に価値を見いだせない自尊心の欠如から起こります。また肥満、過食症、拒食症、不眠症、集中力の低下などは、トラウマ的な体験によって引き起こされる場合があります。
子供時代に常に不安や緊張の環境の中で育つことは、何でも敏感に吸収してしまう子供心に、大きな傷跡を残してしまうのです。
大人は、心の痛みを何事もなかったかように放置しがちです。その痛みが、２０年、４０年、６０年とずっと心を蝕み、生きることをつらくしていたり、体の健康まで蝕んでいることもあります。
その深い痛みを和らげ、自己否定をしがちな思考回路を優しく癒す一つの方法が、インナーチャイルドを癒す瞑想です。
体を完全にリラックスさせて深呼吸を繰り返し、子供時代の自分を思い浮かべながら愛情を送ることで、長年放置してきた心の傷や痛みを確実に癒す効果があります。
なす術がなかった子供時代。抵抗できず、反論できず、ただひたすら耐え、傷だらけになった小さな心。当時誰も助けくれなかったかもしれません。でも今のあなたなら、守ってあげることができます。
今回は子供の頃受けた心の痛み和らげるインナーチャイルドを癒す瞑想方法をお伝えします。
『穏やかな心は問題を解決します。怒りに震え、悲しみに打ちひしがれ、嫉妬に狂った心は、問題をますます混乱させます。問題の解決は、心の穏やかな時にしましょう』
（ジェセフ マーフィー 作家）
瞑想を始める時、最低限知っておく５つのこと＋驚くべき効能
瞑想に、絶対こうであるべき、という方法はありません。マントラといって、決まった語句を繰り返し口ずさみながら瞑想する方法を好む人もいれば、目を閉じた時、第三の目（眉間の辺り）に自分の好きな動物や花、シンボルをイメージして、瞑想する人もいます。また、歩きながらの瞑想を好む人もいます。
そのどれもが正解であり、あなたが最も心地良く感じる方法を選べば大丈夫です。
歩かずに自宅で瞑想する場合、最低限頭の中に入れておくべき５つのことをあげます。
①誰にも邪魔されず一人になれる場所、時間を確保する。
②視覚からの情報を遮断するため、目を完全に閉じる。
③座ったままでも寝転んだままでもいいので、目を閉じたら、全身の力を完全に抜く。
④できるだけ途中で眠らないようにする。もし眠ってしまっても、決して自分を責めない。
⑤可能ならば、毎日同じ場所、同じ時間帯に行う。
以上です。
瞑想は最高のリラックスタイムです。気楽にやりましょう。瞑想を応用し、普段緊張や不安を感じたら、その場で体の力を抜いて深呼吸をすることを習慣づけると、ストレスによる体調不良やうつ病などを予防できます。ストレスの伝達物質の生成を阻止し、ストレスホルモンの生産を止めることができるからです。
瞑想を続けると次第に心は明るく楽観的になります。自分の地位や外見、人からどう思わるかはもはや一番大切なものではなくなります。
ありのままの自分を受け入れることができるようになり、自尊心が芽生え、幸福感が増します。
瞑想について本や記事を読むだけでは、心の傷は全く治りません。真剣に最低でも２週間は取り組んでこそ、今まで感じたことのない軽やかな心の境地に到達できます。でもたとえさぼってしまったり、何らかの理由でできなくても、自分を責めないで下さい。数ヶ月あいたとしても、またやり始めれば大丈夫です。
今回の瞑想は想像力を少し使います。心の中ではっきり思い浮かべ視覚化することをヴィジュアライゼーションと言います。この方法は本当に効果がでるのか最初は信じがたいのですが、真剣に取り組んだ時、非常に素晴らしい治癒力を持った癒しの方法です。
人は皆、自分の心を癒す強力な力を持っています。 今こそ、あなたの貴重な心と人生に、休息と栄養を与える時です。
インナーチャイルド・子供の頃の心の傷を癒す瞑想方法
自然音をのせておきますので、よろしければヘッドホンやイヤホンをしてリラックスモードを予め作ってください。
Relax 8 Hours-Relaxing Nature Sounds-Study-Sleep-Meditation-Water Sounds-Bird Song
①ベルトなど体をしめつけるものは外して、横になるか椅子にゆったり座ります。
②目を閉じ、ゆっくり深呼吸を開始します。
③深呼吸を繰り返しながら、全身の筋肉をだらぁーと抜きます。３分程かけてひたすらリラックスしましょう。
④頭頂から、とても美しい金色の光がゆっくり入ってくるところをイメージします。あなたが想像した光には癒しの力があります。光がだんだん下におりていき、あなたの内臓や筋肉も全て光が満ちていきます。
⑤全身を金色の光で包み込んだら、癒しが必要な子供の頃の自分を思い出します。深呼吸は続けて下さい。子供の頃のあなたに、金色の癒しの光を送ってください。全身を包み込み、癒してあげて下さい。
そして、もう大丈夫、何も怖がらなくていいよと温かく声をかけてあげたり、抱きしめてあげて下さい。涙があふれでたらそのままに。焦らずに、気分が落ち着き、もう大丈夫と思えるまで２人だけの時間を過ごして下さい。
以上です。
深い瞑想状態に入ると、意識の深い部分に到達し、本当に子供の頃の自分と出会ったり、今まで忘れていた幼い頃の記憶を、映画を観ているかのようにはっきりと思い出すこともあります。
あなたの魂が過去の出来事や感情を全てを記憶しているためです。瞑想状態の時に過去を思い出すことは、非常に強力な癒しのプロセスです。
この瞑想は他でもない、自分自身と良好な人間関係を築くきっかけになります。人の目線を気にしたり気持ちばかり優先しがちな方は、ご自身の気持ちと体を何よりも大切にする習慣をつけると、平穏な気持ちを維持できます。
『本当の発見の旅とは、新しい景色を探すことではありません。新しい目で見ることなのです』（マルセル プルースト 作家）
恨みや復讐は何も解決しない＊親もまた、不安と緊張の中で生きる失敗を繰り返す人間
前々回の記事で、アルコール中毒で家族に暴力をふるう父親を持ち、さらにその父親に２歳の頃見捨てられたウエイン ダイアーさんのことを書きました。
もっと前には、子供の頃性的虐待を受け、ひどいトラウマを抱えたまま大人になり、それが原因でネガティブ思考を重ね癌になったルイーズ ヘイさんをご紹介しました。（のちに前向きな思考により癌を完全に克服）
２人はインナーチャイルドを癒し、人生を前に進んだ方です。その秘訣は、親もまた不安を抱えた弱い部分がある人間だということを受け入れ、完全に許したことです。
２人とも、瞑想を日課にしていました。それまで恐れや不安、怒りに費やしてきた莫大なエネルギーを、許しがたい人を許し瞑想することによって、強力な癒しのエネルギーに変えたのです。そして、人生が明らかに好転し始めました。
だからとても難しいのは承知の上申し上げると、復讐や恨みのような感情はできるだけ早く捨て去ることをお勧めします。あなたの人生にはもう一切必要のない感情です。明るい方向に歩き始めましょう。
この記事がどなたかのインナーチャイルドの癒しにお役に立てれば幸いです。私もまた、自分を癒す旅路をゆっくりと進んでいます。
今日も希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend, ラニ 
