癒しとは、自分をそのまま受け入れることです。好きな部分だけでなく、全てを、ありのままを受け入れてあげることです。
ルイーズ L ヘイ
呼吸に意識を向けこまめに心のケアを
ガーデニングや塗り絵、料理、日記、瞑想にはセラピー効果があることで知られています。いずれも「今この瞬間」に深く集中することができ、マインドフルネス状態になって心に癒しの力が流れ込みます。
瞑想はその中でも、最大の癒し効果をもたらします。前回の記事を含め、これまで様々な呼吸法や瞑想をご紹介してきました。
緊張や不安、怒りを心にため込んでいると、呼吸が浅くなったり、ネガティブ思考がパターン化し、心身の健康に悪影響を及ぼします。
暑い日々にこまめな水分補給が必要なように、つらい時、不安な時、嫌なことがあった時こそ、自分に合った呼吸法や瞑想で心にエネルギーを補充すれば、ストレスに強くなり、毎日を気分良く過ごせます。今回は、誰でも簡単に心を愛で満たすことのできる呼吸法をお伝えします。
1分でできる心を愛で満たす呼吸法
あなたを一番幸せな気持ちにしてくれる人は、誰ですか?最初に思い浮かんだ人の名前をこの呼吸法ではマントラ(繰り返し口ずさむ聖なる言葉)として使います。家族、恋人、親友、最愛のペットや応援している人、好きな花や場所でも結構です。そのことを考えているだけで、幸せな気分になる対象を選びましょう。この呼吸法は横になってもできますが、座ったまま、あるいは立ったままでもできます。
①背筋をしっかり伸ばし、リラックスしましょう。
②目を閉じて、あなたを幸せな気持ちにしてくれる人の笑顔を思い浮かべます。次に肺の下部まで届くように、鼻から大きく息を吸い込みます。その時お腹が膨らみます。そして、ゆっくりフゥーっと吐き出しましょう。
③吐き出したら、その人の名前を三回、声に出すか心の中で繰り返し唱えます。確実に今という瞬間に集中するためです。心に安らぎを感じるまで同様の呼吸を続けます。
◎この呼吸を1分から数分続ければ、ずいぶん気持ちが落ち着き、幸せな気持ちで満たされます。(合わないな、と感じる場合は無理にする必要はありません)
胸の中心に手を当てた方が落ち着く方はそうして下さい。そこには霊的エネルギーの通り道の一つであるハートチャクラがあり、深い呼吸によって、癒し効果のある霊的エネルギーが体内を流れやすくなり、それが手の平から出ます。
今この瞬間に集中し、心を愛で満たすマインドフルネス状態を数分でも積極的につくることで、今まで心配や不安に使っていたネガティブエネルギーを、癒しの力に転換することができます。
嫌な気分になったりイライラした時、不安や恐怖を感じた時、愛の深呼吸をすることで、今この瞬間を楽しむチャンスに変えてしまいましょう。
マインドフルネスは天国の生活にもとても役立つ
今という瞬間に深く集中するマインドフルネス状態を、常日頃から続けることは、一生を終えた後、天国の生活でも大いに役立ちます。私達が死後たどり着く世界は、当然ながら全てが霊的な世界です。地上との大きな違いは、あなたの考えていることが実体化することです。
何か欲しければ、思念を集中させるだけで、何でもつくりだすことができます。天国では飲食の必要はありませんが、他界してしばらくは生前常習性のあった飲食物が欲しくなる場合があります。そんな時も思念を集中させるだけで、本当に実体化できます。
どこかに行きたければ、ただ、そこをイメージするだけで瞬時に移動できます。公共の交通機関はありません。もし誰かに会いたくなったら、その人をイメージするだけで、会うことができます。思っていることは隠すことができず全部相手に伝わります。相手の思っていることもわかります。お互いのコミュニケーションは以心伝心でやり取りをし、何一つ困りません。
このように、死後の世界では思念に即効性があり、心に思うことが言語であり、生活手段そのものとなります。何かにつけ、マインドフルネス状態で生活するようになるのです。
最初は誰しもうまくできるわけではないので、必ず親切に教えてくれる人がいます。この世にいる間に、毎日少しずつ、ほんのわずかでも今という瞬間に集中する訓練をしておけば、死後の世界にも多いに役立ちます。
人生は、死を越えて確実に続きます。天国には多くの暮らす場所があり、あなたと同じ波長の人がいる場所へたどりつきます。自分より高い波長の場所へは、霊的に成長するまでは行けません。(愛する人同士は必ず再会できます。異なる波長の場合、高い方が低い方へ合わせます)
この世の人生は、霊的観点から見れば永遠の時の中の一瞬です。つらい出来事も、人生の一部であり、全てではありません。毎日できるだけ心をケアしながら、周囲の人と優しさを分かち合いたいですね。あなたがつちかった善意の波長は、死後もあなたの人生を優しさと幸福感で包み込み、明るく照らし続けます。
自分なりの癒しのテクニックを人生の武器に
瞑想や呼吸法を続けると、意識レベルが上がり、他人の価値観に惑わされず、自分の人生で本当に大切なものとそうでないものの優先順位がはっきりします。
また、「自分にはできない」「悪いことが起こったらどうしよう」と自分を怖がらせてしまうようなネガティブ思考から脱却し、「私ならできる」「私は大丈夫」と、自分を励ましたり支えるような明るい思考に変わり、総じて幸福感が高まります。
深呼吸による癒しのテクニックを、パートナーや親子で一緒に、または学校などで行っても良いと思います。立場の弱い子供達は、家庭や学校、習い事の先で緊張や不安を強いられても、自分をなだめる術を知りません。
学校なら椅子に座ったままリラックスして、目を閉じて鼻から大きく息を吸って口から吐く。これを低学年なら1分、高学年で3分、中高生以上は5分でも、朝一番に授業の前にすれば、みんなが穏やかな気分で一日を始められ、心身の健康にも良く、集中力、記憶力も高まります。呼吸法や瞑想を知っておくだけで、一生、簡単に自分で自分の心を癒し、励ますことができます。もちろん、全ての大人にもお勧めです。
人間、20歳だろうが80歳だろうが、生きることができるのは「今」という瞬間だけです。だったら、不安や心配、怒りで、心ここにあらずの状態で疲弊しながら生きるより、自分の心をしっかり見つめる時間を取り、少しでも「今」に幸せを感じて、生きていきたいですね。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend,Lani
参考文献:ワイス博士のストレスヒーリング(PHP研究所)、サイキック能力に目覚める瞑想CDブック(ダイヤモンド社)、霊力を呼ぶ本(潮文社)、心がやすらぐ本(大和書房)、シルバーバーチの霊訓(潮文社)