死は消滅ではありません。霊が別の世界へ解き放たれるための手段に過ぎません。誕生が地上生活へ入るための手段であるとしたら、死は地上生活から出るための手段です。あなたはその肉体ではありません。肉体が地上から消滅した後も、あなたという霊は存在し続けます。シルバーバーチの霊訓より
- 死は新たな人生へのドアを開けること
- もっとも確実でわかりやすい天国からのサイン*『夢』
- 天国からのサインの数々*『電気』『生物』『香り』『思念』
- 愛する人の死に目にあえなくても、後悔する必要はない
- 愛は必ず死を超える
死は新たな人生へのドアを開けること
愛する人が死んでしまうと私達は深い悲しみを覚えます。死は多くの人にとって、とても暗いイメージが付きまといます。私達はよく亡くなった人に対して「安らかに眠ってください」と言いますが、本当に彼らは眠るのでしょうか?
現実には死の直後、安らかに眠るどころか、彼らはもう二度と眠ることなく、今まで地上で生きていたどんな時よりも、心身ともにいきいきした状態で、新しい人生が始まります。
愛する人は今本当に天国で元気でいるだろうか?という問いが心に浮かんだら、答えは声を大して『YES』です。
私達は霊的な存在で、肉体の死後も確実に生き続けます。死後の世界、私達がよく天国と呼ぶ場所は、私達の故郷です。生まれる前もそこにいました。肉体が役目を終えれば、そこに戻るだけです。
私達の故郷は愛の世界です。喜びに満ちあふれ、目もくらむような美しさと幸福感に満ちた場所です。それは決して空想上の話ではなく、とても現実的な話なのです。
『死』とは新しい生活へのドアを開けることに他なりません。一旦、そのドアを開けても、家族や友人のことを忘れるわけではありません。それどころが、頻繁に戻って来て、元気でいることやずっと愛し続けていることを何とか伝えようとします。私達がその『サイン』に気づけば、彼らはどれほど喜んでくれることでしょう。
今回は亡くなった人達が送るサインについて詳しくお伝えします。
もっとも確実でわかりやすい天国からのサイン*『夢』
天国に行くと肉体はもはやないので、霊体のみとなった人達は、私達に比べとてもエネルギーレベルが高くなります。彼らは死後もよく愛する家族や友人の元を訪れますが、私達とのエネルギーレベルの差により、彼らの姿を見たり、声を聞いたり、存在を感じることができません。
でもせめて、夜中に姿を現してくれればいいじゃないか、と思うかもしれませんが、ハリウッド映画のようにはいきません。もちろん、そういうこともあるかもしれませんが、このエネルギーレベルの違いはそんなに簡単には埋められないのです。
だからこそ、霊体のみとなった彼らは様々な方法で、生きている証拠を愛する人に伝えようとします。
ちなみに、天国にいるはずの家族や友人の存在を感じたからといって、「成仏できていないのではないか?」などと考える必要はありません。彼らはただ、エネルギーレベルを自分で下げて、地上に戻ってきているだけです。
さて、彼らはどういう方法で地上にいる私達に存在を知らせるのでしょう?
最も確実な方法は夢の中です。睡眠中は私達の思考が休まるので、彼らとのコンタクトが容易になります。
夢の中で、天国にいる人達が出てきた場合、通常は色彩が豊かで、彼らはとっても元気です。若い頃の姿で現れることも多いです。なぜなら天国にいくと、皆本当に若くなります。霊体は病気や怪我にもなりません。
夢で愛する人の姿を一度も見られなくても、あまりがっかりしないでください。あなたのことを忘れてしまったわけではなく、実際に夢で会っていても、脳という肉体的な機能では、睡眠中に起こった霊的な出来事を全て記憶することができないだけです。
夢は私達に様々なアドバイスを与えてくれる場所でもあるので、見た夢を日記にすることをお勧めします。起きてすぐするのが重要です。先にトイレに行ったりすると、戻ってきた時には忘れてしまいます。
天国からのサインの数々*『電気』『生物』『香り』『思念』
彼らはエネルギー体なので、電気系統に影響を及ぼすこともできます。あなたがその人のことを考えている時に、急に電灯がチカチカ点滅したり、テレビが突然切れたりすることがあります。偶然ではありません。
また、その人のことを考えている時に、ラジオからその人との思い出の音楽が流れることもあるでしょう。
他には、街を歩いていてその人のことを考えている時に、その人が好きだった動物や虫があなたの側を横切るかもしれません。別に動物や虫に生まれ変わったということではなく、そういう影響を与えることもできるのです。
もう一つの大きな彼らの伝達手段は『香り』です。部屋の中で突然お父さんが吸っていたタバコの匂いがしたとか、お母さんがよく身に着けていた香水の匂いがした、という時、愛する人があなたに存在を知らせています。
また、ふと気づいたら、愛する人との思い出の曲を口ずさんでる時もあるでしょう。彼らは、思念を通じて、あなたの頭に考えを吹き込むことができます。あなたのそばにいる証拠です。
あなたの肉体を取り巻くオーラを通じて、あなたの思考を読み取ることもできます。あなたが後悔していることも、感謝していることも彼らにはわかっています。
一つどうしてもお伝えしたいことは、たとえ生前その方との関係がうまくいっていなかったとしても、天国に行った方はあなたに対して嫌悪感などのネガティブな感情は持ち合わせていません。エネルギーレベルの高い彼らの心にあるのは愛のみです。どうかそのことを心に留めていただけたらと思います。
愛する人の死に目にあえなくても、後悔する必要はない
『過去を癒すため、より良い“今”を築こう』(アラン コーエン)
話が少しそれますが、愛する人の死に目に会えなかったと後悔する方もいらっしゃいますが、人が肉体を離れる時、霊的な理由で最も離れやすい時を選びます。あなたのことを愛するがゆえに、あなたのいない時にこの世を旅立つこともあります。後悔する必要は全くありませんし、天国に旅立った方もあなたが後悔することを全く望んでいません。
私自身、小さい頃から同居してとてもかわいがってくれた祖父が他界した時、家族の中で私だけ死に目に会えませんでした。しかし、祖父の死から数ヶ月後、夢の中で私を温かく抱きしめてくれました。とてもリアルな夢で、夢の中で祖父の匂いまで感じたのをはっきり覚えています。
もし、天国にいる人からのサインかと思うようなことがあったら、どうか信じてください。自分が聞いたこと、見たこと、感じたことを、単なる偶然とか気のせいとか思わないでください。
天国に旅立った方も、「今、そばにいることわかってくれたかな?」と思いながら、あの手この手で自分の存在を知らせようとします。「こんなのきっと気のせいだ」と思われると、肩を落として天国に戻ります。
今までより、ちょっとだけ周囲に注意を払いましょう。‟サイン”は私達の身の周りに、あふれています。
愛は必ず死を超える
“死んだ人達”は、あなたの元から去ってしまうのではありません。死という名のドアを通り抜けて新しい生活へ入っていくだけです。その人達にとって、死は大きな解放です。決して苦しいものではありません。彼らにとって唯一のつらさは、地上に残した人々が、自分のことで嘆き悲しんでいることです(シルバーバーチの霊訓より)
あなたがいつかこの世を旅立つ時、あなたの愛する人は真っ先に迎えに来てくれます。彼らには愛する人がいつこの世を旅立つか、察知する能力があるからです。
また、霊となった彼らは、いつまでも愛する人の幸せを第一に考えます。 こんなこともあります。
ある男性が愛する妻を残して、病気でこの世を旅立ちます。妻は夫の死から数年後、思いもよらぬ素敵な男性と出会いました。でも、妻は悩みます。もしこの男性と一緒になったら、天国にいる夫に申し訳ないと。
しかし、その新たな出会いを生み出したのは他でもない天国の夫です。この世的な『嫉妬』という概念は彼らにはないのです。
愛する人が一人で孤独で過ごすことは望んでいませんし、とにかく幸せにいて欲しいと心から願っているのです。
愛する子供がまだ幼いうちに、この世を旅立つ親もいます。本当につらいことです。ですが、悲観的なことばかりではありません。霊となった彼らは、この世に一緒にいた時以上に、子供達のそばで寄り添います。そして、子供たちのために一生の間、危険から守り、より良い出会い、出来事に導いてくれます。この世を離れてから何十年経とうが、彼らの愛は不変です。
もし、あなたが大切な人を亡くしたなら、 悲しみのどん底にいる時こそ、お体を大事になさって下さい。たとえ今一緒にいなくても、天国にいる愛する人とは必ず再会することできます。また一緒に暮らすこともできます。それは気休めでも何でもなく、霊的な真実なのです。
また、愛する人の死後、すぐに何かを楽しむことが不謹慎だというような社会的風潮がありますが、決してそんなことはありません。
死後の世界は愛や喜びの世界であり、あなたが楽しんでいる時こそ、あなたのエネルギーレベルが上がり、天国にいる人はあなたに最も近づきやすくなります。
“あの世”と“この世”のヴェールはとても薄いのです。心を開き、愛する人からのサインを受け取ってください。
今日も希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend, ラニ
【この記事は、2019年11月28日に加筆・修正致しました】
参考文献等:シルバーバーチの霊訓、霊性進化の道(グレース クック)、私の霊界紀行(F・C・スカルソープ)、私は霊力の証を見た(M・H・テスター)、Hay House Radio:Hay House Radio - Radio For Your Soul(John Holland:Spirit Connection,James Van Praagh:Taking to Spirit)