「人間は、自分とは一体何者なのか、何のために地上にいるのか、どういう人間になればよいのかといったことを十分理解することによって、自分で自分を救うことができる。それは自分が霊的宿命を背負った霊的存在であることを認識することである。それをスピリチュアリズム(霊的真理)が教えてくれる。無知と迷信を追い払うべく、証拠付きの霊的知識を授けてくれる。生にも死にも、恐れるものは何一つないことを教えてくれる。」(モーリス バーバネル)
- 時空を超えた霊的知識の宝庫、シルバーバーチの霊訓
- シルバーバーチの霊訓1から名言①~⑤
- シルバーバーチの霊訓1から名言⑥~⑩
- シルバーバーチの霊訓1から名言⑪~⑮
- 霊訓が、いつか必ずあなたを支える力になる
時空を超えた霊的知識の宝庫、シルバーバーチの霊訓
シルバーバーチの霊訓は、宗教的なこととは一切無縁の観点から、死後の世界の真実や霊的観点から人生訓を学ぶことができる至言の宝庫として、およそ100年もの間、多くの人々の魂を癒し、鼓舞してきました。
第二次世界大戦の際には、シルバーバーチの霊訓を肌身離さず携帯したイギリス人兵士も多くいました。そんな叡智の数々が翻訳家近藤千雄氏によって日本の地にも届けられました。
私は10年以上多くの霊的な書物に触れ、とても慎重な立場で内容を吟味してきました。その上ではっきり言えることは、シルバーバーチの霊訓には、読むたびに畏敬の念を持たずにはいられないほどの霊的叡智に富んだ、素晴らしい言葉の数々が綴られているということです。
シルバーバーチとは、今からおよそ3千年前にこの世で人生を送った経験を持ち、その後、非常に高いレベルに霊的進化をとげた霊です。シルバーバーチ霊団という最高級霊を集めた霊団を指揮し、戦争や差別、凶悪犯罪、自殺者が絶えない地上に、学校や宗教からは得難い霊的真理を広めるべく、1920年頃、イギリスの地に降り立ちます。
ある日、当時18歳だったモーリス バーバネル氏は自分が霊能力を持つことも知らず、ロンドン東部で行われた交霊会に参加しました。その途中、彼は居眠りしてしまったのですが、目を覚ますと、眠っている間にシルバーバーチと名乗る霊が自分の口を通じて霊的知識を話していたことを、周囲の人に知らされます。
以降、毎週一回、バーバネル氏の同意の元、深い瞑想状態となったところで、シルバーバーチがバーバネル氏の潜在意識を活用し、霊訓を語るようになり、それらは全て二人の速記者(ビリー オースティン、フランシス ムーア)によって記録されました。
こうしてシルバーバーチの言葉はモーリス バーバネル氏が1981年に78歳で亡くなるまでおよそ60年あまり語られ続けました。シルバーバーチの霊訓はそれらをまとめたもので、バーバネル氏自身が主筆を務めるサイキックニューズ社などから発売されると、大反響をよびました。難解な宗教用語と違い、誰でも理解できる平易な言葉で語られていることも、多くに人々の親しまれる要因となりました。
日本語版では、全12巻(12巻目は訳者が選ぶ名言集、他にも関連本あり)ありますが、今回はシルバーバーチの霊訓1の中から、15の名言をお伝えします。皆様の受け入れられる範囲でお読み下さい。
シルバーバーチの霊訓1から名言①~⑤
②霊性に気づいた人は、真に目覚めた人です。魂が目を覚ますと、その奥に秘められた驚異的な威力を認識するようになります。それはこの宇宙で最も強力なエネルギーの一つなのです。その時から霊界の援助と指導とインスピレーションと知恵を授かる通路が開けます。これは単に地上で血縁関係にあった霊の接近を可能にさせるだけでなく、それ以上に重要な霊的関係によって結ばれた霊との関係を緊密にします。その存在を認識しただけ、一層深くあなたの生活に関わり合い、援助の手を差し伸べます。
③自分に生命を賦与してくれた力がきっと支えてくれるという自信を持つことです。ゆえにあなた方は常にリラックスし、受信的で穏やかで平静で、しかも奥に自信を秘めた状態であらねばなりません。その状態である限り万事がうまくいき、必要とするもの全てが施されるとの確信を持たなければいけません。不動の信念を持てば必ず道は開かれます。
④魂は肉体の奥深くに埋もれているため、それを目覚めさせるにはよほどの体験を必要とします。悲しみ、無念、病気、不幸等は地上の人間にとって教訓を学ぶための大切な手段なのです。悲しみは、魂に悟りを開かせる数ある体験の中でも特に深甚たる意味を持ち、それが魂の琴線に触れた時、一番よく魂の目を覚まさせるものです。
⑤恐怖心こそ、人類最大の敵です。恐怖心は人の心をむしばみ、理性を挫き、まひさせます。あらゆる苦難を克服させるはずの力を寄せつけません。つとめて恐れの念を打ち消すことです。霊的真理を知った者は常に冷静に、晴れやかに、自信にあふれ、決して取り乱すことがあってはなりません。
シルバーバーチの霊訓1から名言⑥~⑩
⑥霊的な目で日常生活を眺め、その背後に霊的基盤があることを忘れずにいれば、最大の敵である取り越し苦労と決別できるようになります。霊的知識は我が身を守る鎧(よろい)です。不安は魂を蝕みさびつかせます。
⑦大切なのは人間が永遠なる魂であり、地上生活はその永遠の巡礼の旅路のほんの短い、しかし大事な一部なのだという事実を知ることです。その地上生活を無知の暗闇の中ではなく、叡智の光の中で、肩をすぼめず背筋をまっすぐ伸ばして、怖れを抱かず堂々たる落ち着きをもって生きるべきです。
⑧人生の最高の目的が、霊性の開発あることを、忘れてはなりません。自分の永遠の本性にとって必須のことに目を向けることです。それは人生について正しい視野と焦点を持つことになります。
⑨地上の価値判断の基準は私どもの世界とは異なります。地上では物を有難がり大切にしますが、こちらでは全く価値を認めません。そんなものは死と共に消えてなくなるのです。が、他人のために施した善意は決して消えません。なぜなら善意を施す行為に携わることによって、霊的成長が得られるからです。
⑩暗闇にいる人に光を見いださせてあげ、苦しみに疲れた人に力を与え、悲しみの淵にいる人を慰め、病に苦しむ人を癒し、無力な動物への虐待行為を阻止することができれば、それがたった一人の人間、一匹の動物であっても、その人の地上生活は十分価値があったことになります。
シルバーバーチの霊訓1から名言⑪~⑮
⑪死は地上生活の労苦に与えられる報酬であり、自由であり、解放です。いわば第二の誕生です。死こそ真の生への鍵を握る現象であり、地上で味わえなかった喜びを味わうことを可能にしてくれます。愛によって結ばれた仲が死によって引き裂かれることは決してありません。愛は血縁に勝ります。愛は死を超えます。
⑫地上には、自分を変えようとせずに世の中を変えようとする人が多すぎます。他人を変えようと欲するのですが、全ての発展、全ての改革はまず自分から始めなくてはなりません。自分が霊的資質を開発し、発揮し、それを何かに役立てることができなければ、他の人を改める資格はありません。心を入れ替え、考えを改め、人生観を変えて、魂の内奥の神性を存分に発揮しなければなりません。
⑬宗教家とか信心深い人は霊的に程度が高いという考えが、人間を永い間迷わせてきたようです。実際は必ずしもそうとは言えないのです。ある宗教の熱心な信者になったからといって、それだけで霊的に向上するわけではありません。大切なのは日常生活です。
⑭母体内で受胎の瞬間、あるいはそれ以前から、その人間の守護にあたる霊が付きます。そして、その人間の死の瞬間まで、与えられた責任と義務の遂行に最善を尽くします。守護霊の存在を人間が自覚するとしないとでは、大いに違ってきます。自覚してくれれば、守護霊のほうも仕事がしやすくなります。守護霊にはその人間のたどるべき道が予めわかっております。こちらの世界では実にうまく組織された機構の中で運営されています。
⑮決して絶望してはいけません。くよくよしてはなりません。心に不安の念を宿してはなりません。恐怖心を近づけてはなりません。取り越し苦労は蹴散らしなさい。そんな憂鬱なものを絶対に魂の奥の間に招き入れてはなりません。人生の背後に秘められた目的を悟り、それと一体となった時、一時的にせよあなたの魂に霊的な静粛が訪れます。内と外からあなたを守る霊の力に身を委ねることです。きっと援助を授けてくれます。歩むべき道を明確に示してくれます。問題に遭遇した時は、地上の混乱から身を退き、魂の静粛の中へ引きこもり、霊の啓示を待つのです。
霊訓が、いつか必ずあなたを支える力になる
霊的な知識は、個々の魂に受け入れられる準備が整っていないと、目の前をただ通り過ぎる景色のように、全く心に響きません。あくまでも受け入れる準備が整っていることが前提となります。つらいことですが、大切な人を亡くしたり、人生のどん底まで叩き落されるような経験をすると、魂がより高い見地に導びかれ、今まで求めなかった知識を求めるようになります。
もし今ピンとこなくても、深い悲しみに直面したり、想像だにしなかった困難に見舞われ不安を感じた時、シルバーバーチが伝えるような霊的知識に触れてみて下さい。必ずや、あなたの全てを受け止め、心の奥まで優しく癒し、立ち直る勇気を与えてくれるはずです。当ブログがそのお役に立てるよう、今後も真摯に記事を執筆してまいります。
今回はシルバーバーチの霊訓1からいくつか言葉をご紹介しましたが、今後も2以降を随時ご紹介していく予定です。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend,Lani