希望発見ブログLooking for HOPE

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

希望発見ブログLooking for HOPE

希望発見ブログでは、霊的知識(スピリチュアリズム)を元に、瞑想、心の癒し、死後の世界(天国)の実像についてお伝えしています。
(いかなる宗教とも一切関係ありません)◎皆様の受け入れられる範囲でお読み下さい。

スポンサーリンク

スピリチュアルに徹底的な科学的実験を!*知られざるスピリチュアリズムの歴史

 希望発見ブログではスピリチュアリズムという霊的知識をもとに、死後の世界の実像や、瞑想、ポジティブ思考などを中心にお伝えしています。霊的なことは五感を超えた世界だけに、一見科学的な検証と無縁とお考えの方も多いと思います。
 しかしながら、スピリチュアリズムには、およそ170年前から現在に至るまで、世界的な物理学者、科学者、作家、ジャーナリストなどの知識人によって、霊能力を持つ人達や霊的な事象を徹底的に調査・実験し、死後の世界の存在が実証された歴史があります。この歴史的な流れを近代スピリチュアリズムと呼びます。
 科学的な確証を得た霊的な知識は次々と活字化され書籍や新聞となり、最愛の人やペットを失った人の目の触れるところとなり、今日を生きる希望となりました。
 今回は、一見相反するスピリチュアル界と科学界が握手したことにより生まれた、スピリチュアリズムという霊的知識の宝庫の成り立ちと、その普及に生涯を捧げた人達をご紹介します。

死後の世界の探求に科学者を巻き込んだ、アメリカ「ハイズビル事件」

 1848年に、アメリカ・ニューヨーク州のハイズビルという村にある民家(フォックス家)で、霊的な世界に多くの人々が関心を寄せる出来事が起こりました。
  その家、フォックス家では木を叩くような音がどこからか聞こえてくる霊的な現象(ラップ音)が家族を悩ましていました。そこでフォックス家で暮らす少女が、音の‟主”に興味を抱き、話しかけます。
 「私がするとおりにしてごらん」と手を叩くと、少女が叩いた同じ数だけの音がすぐに返ってきました。次に「私は何歳?」と尋ねると、少女の年齢の正確な数の音が返ってきました。この話はすぐに広まり、フォックス家は科学的な実験を受けることになります。この出来事が、多くの科学者や物理学者などが霊的な事象に関心を持ち徹底的に科学的検証を行う大きなきっかけとなりました。
 中には「霊的なことは全部詐欺だ!」と詐欺を暴くつもりで実験に参加した科学者(ペンシルバニア大学名誉教授、ロバート ヘア)が、最終的に事実だと認め、スピリチュアリズムの推進派にまわったこともありました。
 また、当時のニューヨーク州最高裁判所のエドマンズ判事(1816-1874)が、亡くなった妻との霊的な体験を著書にして発表するなど、ハイズビルの少女から始まった小さなさざ波が、瞬く間に大波となって全米に広がります。
 こうして、死後の世界は存続するという科学的な根拠を伴った実験結果や霊的な体験談が次々と発表されました。スピリチュアル科学近代スピリチュアリズムの勃興です。この流れはすぐにイギリスを始めヨーロッパに伝わります。ドイツでも物理学と天文学が専門のライプツィヒ大学のヴェルナー教授が、同じ霊能者に25回も実験を繰り返し、ようやく霊的世界を受け入れました。
 死後の世界は実在するという事実が多くの知識人によって実証されたことは、それまで霊的なことに偏見を持っていた人や拒否反応を示していた人達の意識を大きく変革すると同時に、最愛の人を失い、悲しみのどん底にいる人達にとって、計り知れない心の慰めとなりました。

f:id:spiritualfriends:20200623150219j:plain

イギリスで熟成されたスピリチュアリズム 

 アメリカから伝わったスピリチュアリズムの波はイギリスにたどり着くと、さらに大きくなりました。イギリスでも世界的な物理学者のオリバー ロッジ(1851-1940)や古典研究者のフレデリック マイヤース(1843-1901)が、女性霊能者のレオナーレ パイパー(1859-1950)を繰り返し実験し、死後の世界の実在に確証を得るなど、すでに大きな名声を得ていた多くの知識人たちが、自身の名誉にかけて、霊的世界の存在を実証したからです。
 当然ながらいつの世も頭ごなしに批判する人も少なからずいて、中にダーウィンに並ぶ世界的な博物学者であるアルフレッド ウォーレス(1823-1913)のように、スピリチュアリズムを擁護したために、それまで築いた名声を失った人もいました。しかし彼は、「事実は頑固なものである」と言って、霊的世界の探求をやめませんでした。こうして、熱心に霊的世界の調査及び研究をした人は、たった一人の例外なく、死後の世界の存続を認め、次々とその調査結果を発表したり、著書を出版しました。
 世界的名作「シャーロックホームズ」の著者コナン ドイル(1859-1930)もその一人です。彼の霊的世界の探求は40年にも及び、死の直前まで、著書から得た印税のほとんどをスピリチュアリズムの普及講演活動につぎこみました。彼はこの世の名声や社会的地位、財産が、死後の世界では大した意味を成さないことを深く理解していました。それより一人でも多くの人を元気づけ、心を癒すことに全身全霊を傾けたのです。尚、彼の書斎には96冊もの霊的世界に関する書物がありました。
 ‟ミスター スピリチュアリズム”と呼ばれたモーリス バーバネル(1902-1981)は著名ジャーナリストのハンネン スワッファー(1879-1962)と共に英国中を毎週末講演旅行し、延べ25万人に霊的知識を伝えました。同時に「サイキック ニュース」紙などの主筆として第二次世界大戦中も記事を書き続け、さらには、霊媒として高級霊シルバーバーチの霊訓を60年あまりに渡り、伝え続けました。こうしてイギリスで成熟を極めたスピリチュアリズムは、ついに日本に伝わります。

f:id:spiritualfriends:20200624140339j:plain

日本にスピリチュアリズムをもたらした近藤千雄さんの霊的体験 

  近代スピリチュアリズムの歴史的な流れには、霊的世界から地上に暮らす人々への大規模な霊的な意識改革(スピリチュアライズ)を目的とした、強力な働きかけがあったことがわかっています。その働きかけを欧州から日本につないだ一人が、数々のスピリチュアリズム関連の翻訳を手掛けた近藤千雄(1935-2012)さんです。
 大切な人が他界したり、深い失意を経験すると、人はより高い視点から人生の真理を求めるようになりますが、近藤さんにも、大きなきっかけがありました。第二次世界大戦の翌日(1946年8月16日)に、15歳の若さでお兄さんが亡くなったのです。 
 その朝、戦争が終わったとはいえ、お兄さんは学徒出陣のため、疎開先の自宅から徒歩で五分の場所に迎えに来た陸軍のトラックに乗り込みました。手にはお母さんに作ってもらった弁当があります。
 しかし、息子(お兄さん)を自宅で見送ったお母さんは何を勘違いしたのか「しまった、弁当を作り忘れた!」と思い込み、慌てておにぎりを作り、息子が乗り込んだばかりの陸軍のトラックに走って持って行きました。
 お母さんは「お弁当」と言って息子に差し出しますが、息子は「あるよ」と言って手に持っていたお弁当を母に見せました。母は食べ盛りの息子に「せっかくだから持って行きなさい」と作ったばかりのおにぎりを渡そうとしますが、息子は周囲の目が気になったのか「いいよ」と断ります。お母さんはそれでも渡そうとしましたが、お兄さんはついに受け取りませんでした。
 お母さんは息子に持たせたかったおにぎりを持ったまま、陸軍のトラックの出発を見送りました。それが二人の今生のお別れになりました。トラックが出発してわずか15分後に訃報が入ったのです。事故でお兄さんは即死でした。
 それから約10年後の1954年、お母さんは名の知れた霊能者の間宮詮敦(まなべあきあつ)氏が広島県福山市に来ていることを知り、会いにいきました。お母さんは間宮氏に挨拶をすると、間宮氏はすぐに口を開きました。
「ここに一人の青年がいますが、手に何かを持っていますね。ほう、弁当だと言っています。お母さんに申し訳ないことをしたと言っていますよ」
 10年間、最愛の息子との最期のシーンが脳裏に焼き付いていたお母さんは、間違いなく息子がそこにいると確信し、その場で泣き崩れます。最期のシーンが脳裏に焼き付いていたのは、この世を旅立った息子も同じだったのです。
 霊能者の間宮氏から伝えられた亡き兄の話を、帰宅した母から聞いた近藤千雄さんは、死後の世界の存在に確信を持ちます。この後、間宮氏は近藤さんの師になります。
 大切な家族や恋人、友人が亡くなると、私達は‟”を身近に感じます。それは多くの人にとって恐いことでもあり、目を背け考えないようにします。でも、近藤さんはその先の世界を直視し、生涯をスピリチュアリズムの探求に捧げ、アメリカ、イギリスで蓄積された近代スピリチュアリズムの流れを、日本に正確に届ける偉業を成し遂げました。

f:id:spiritualfriends:20200623160705j:plain

霊的な知識はどんな時代にも通用する希望の灯

 最後に一つ挿話を。イギリス編でご紹介した、モーリス バーバネル氏は霊媒として高級霊シルバーバーチの言葉をおよそ60年に渡り伝え続けました。ある交霊会で参加者の女性がシルバーバーチに「もしバーバネル氏が亡くなったら、いったいどうなるのでしょう」と尋ねます。
 この女性はスピリチュアリズムの流れがとまってしまうのではないかと不安だったのです。するとシルバーバーチは「心配しても何の解決にもなりません。あとのことはあとの者が面倒をみます。ますます発達していく科学技術のおかげで、私達が成し遂げた以上の規模の人々に、霊的真理を普及する手段が活用されるようになります」
 1年半前に始めた希望発見ブログ。この時代に日本で生を受けた私は、先人達が並々ならぬ努力と強い志と共に受け継いできたスピリチュアリズムの知識を、いついかなる時も大切に胸に抱きながら、必要として下さる方に誠心誠意お届けするのだと記事を書きながら心新たにしました。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your true spiritual friend,Lani

参考文献:心霊と進化と(アルフレッド・ウォーレス/潮文社)、コナンドイルの心理学(コナンドイル/潮文社)、シルバーバーチの霊訓(潮文社)

www.spiritualfriends.work

www.spiritualfriends.work 

www.spiritualfriends.work