人生で最も偉大な栄光は、転ばないことではない。転ぶたびに起き上がることである。
ネルソン マンデラ(1918-2013)
- 人生の大きな目的*霊的成長
- 天国での後悔と自己愛についてのQ&A①*依存症
- 天国での後悔と自己愛についてのQ&A②*自殺
- 天国での後悔と自己愛についてのQ&A③*愛の言葉、感謝の言葉
- 天国での後悔と自己愛についてのQ&A④*後悔を学びへ・無条件の自己愛
人生の大きな目的*霊的成長
少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。年末年始の間も毎日たくさんの方に当ブログにお立ち寄り頂き、心から感謝しています。
前年12月から天国の実像をQ&A形式で解説してきました。私達は皆霊的な存在であり、天国にいる時も地球にいる時も霊的成長を最大の使命・目標としています。
地球は、魂の中の低い部分(利己、暴力、恐怖、偏見)を克服し、高い部分(思いやり、無償の愛)を日常生活の中で実践することで霊的に大きく成長できる最高の環境の一つです。
これまでお伝えしてきた通り、天国では病気や怪我、老化とも無縁の場所で、経済的な問題も生じません。それぞれの霊的レベルに合った場所で暮らすので、多くの優しい人達が暮らす場所には、邪悪な心の持ち主は万が一にも入り込めません。完全に安全で、想像を絶する美と喜び、そして安らぎに満ちた場所です。
そんな場所から、数々の試練が待ち受けている地球に、冒険心と挑戦心を携えて私達は生まれてきました。それも全ては霊的成長のためです。
しかし、主に五感のみに頼って生きている地上人生では、自分達が霊的な存在であることを中々実感できません。霊的存在の最大の特徴の一つは、一人一人の魂に「神性」、つまり神(愛)の性質が無限に宿っていることを意味します。
人生における数々の試練には、魂の奥に秘められた神性を思い出し、どんな状況でも自分を大切にする自己愛を学ぶ意図が隠されています。
自己愛は、地上人生で実践すべきとても大切な学びです。自分を愛してこそ、初めて誰かと愛を分かち合うことができます。
第四回となる今回のQ&Aは、依存症や自殺、暴力など、自己愛の欠如が起因となる死後の後悔や、天国へ旅立った方の後悔から学べる人生最大の教訓をお伝えします。
天国での後悔と自己愛についてのQ&A①*依存症
Q1:生前、何かの依存症だった場合、死後の世界ではどうなる?
A1:天国では病気や怪我は治り、完全な健康体になると前回までの記事でお伝えしましたが、あらゆる依存症は意識レベルの問題なので、死後も依存状態は続きます。
アルコール、薬物、ギャンブルなどの依存症を抱えたまま死の境界線をくぐると、天国の中でも下層域に引き寄せられます。強欲は低級な感情だからです。ちなみこの中には権力に対する強欲も含まれます。
困ったことに多くの場合、天国の高い波長と合わないため何度も地上に戻り、自分と同じような症状を持つ人に近づき、背後から思念を送ってもっとアルコールやギャンブルなどをするようにそそのかし、満足感を得ようとします。
また死後、病院のようなところで目覚めることもあります。天国に行っても尚、治療が必要なのです。そして本人が依存的な意識を手放し、そうした行為が自身の霊的成長に一切不要なものだと理解すると次の界層へ進み、生前学びきれなかった自己愛の大切さを少しずつ学んでいきます。
依存症を克服するのは容易ではありませんが、地上的な要素が大変強いので、この世にいるうちに治したほうが遥かに治癒が早く、どれだけ時間がかかっても取り組む価値があります。
天国での後悔と自己愛についてのQ&A②*自殺
Q2:自分で自分の命を絶った人は、死後の後悔とは?
A2:どんな動機で自ら命を絶ったのか、そこが最も霊的に問われることですが、人は皆、例外なく死後も生き続けることをまず知る必要があります。霊体があり、個性もそのまま残りはっきり意識もあります。
いかなる理由があっても自ら命を絶つと、大変深く後悔します。死後、意識が広がり、霊的存在である自分に気づき、この世を旅立つ時期ではなかったことを強烈に感じます。
中には自分の変わり果てた姿をそばで見て、パニックになる人もいます。元に戻ろうとしても戻れません。霊的にまだ地上との絆が残っているだけでなく、自らの深い後悔の思念によって、スムーズに次の世界に進めなくなってしまいます。そして家族や友人の悲しみや後悔も全て受け取ります。
霊的世界では、そうした人を何とか地上圏から救い出そうとしている霊的グループがいくつも存在します。また最も自殺した人の手助けとなるのは、地上にいる家族や友人からの祈りの念です。
愛していること、大切に想っていること、自分を責めなくていいこと、そうした念が自殺した人を取り巻く暗黒のオーラを解く手助けとなり、自殺した人の心を深く癒し、次の世界へ進みやすくします。
中には病院のようなところへ導かれ、しばらく治療を受ける場合もあります。自ら命を絶った方に必要なのは、愛と癒しだからです。そして指導的な役割をする愛情深い人がつき、自分を愛することの大切さを学んでいきます。
その後、多くの場合、それぞれの準備が整った時、もう一度地上で生まれ変わって、命を絶ってしまった時と同じような状況に挑戦することを選びます。自らの神聖な命を絶ったカルマ的な責任を十分認識するためです。
地上の時間にしてそれがどれくらい先のことになるのかはわかりません。あくまでも本人の自由意志に関わってきます。
人生は時に、世界で自分だけ取り残されたような孤独感や悲しみの極限状態に置かれ、感情的におしつぶされそうな試練を経験をすることがあります。
試練は罰ではありません。悪運でも不幸でもありません。霊的な学びの一環です。私達の魂が大きく成長し人生への新たな洞察を得るには、どうしても一旦低く沈む必要があるのです。今まさに霊的に大きく飛躍しようとしている時に、絶対に人生を自分で終わらせてはいけません。
そんな時は思い出してください。あなたには「神性」が宿っています。社会的や地位や立場、他人の評価に関係なく、何事をも乗り越える強さが秘められています。
時に強い人ほど、霊的に高いレベルの人ほど、困難な人生を選ぶことがあります。本当に心優しい人に、つらい出来事が起こりうるものなのです。その経験を将来誰かのために役立てることを意図されている場合もあります。つらい時こそ、自己愛を実践しましょう。「大丈夫、今の状況は必ず良くなる」と、力強く毎日どんな時も信じぬきましょう。
そうすればいつの日か一生を終えた後、「あの出来事があったから、私は霊的に劇的な成長を遂げることができた。あのつらい経験が私に自己愛を実践するきっかけを与えてくれた。地球での人生を生き抜いて本当によかった」と言える日が必ずきます。
天国での後悔と自己愛についてのQ&A③*愛の言葉、感謝の言葉
Q3:この世を旅立った人が最愛の人に対して後悔することは?
A3:無数の界層が広がる天国から見れば、地球という場所は極小の物質世界です。一旦天国に行くと、極小世界である地上の肩書や地位、名声、財産などは一切、誰も気にしませんので、「もっと社会的に成功できればよかった」と思う人は皆無です。
どれだけ魂の内部に愛を携えてきたかが個々の霊的成長度に直結します。ですから人が後悔することは、
「もっと周囲の人に親切にするべきだった」
「家族に対して感謝の気持ちを伝えるべきだった」
「たった一言、愛しているとなぜ伝えられなかったのだろう」
といった身近な人への愛の言葉の欠如や一緒に過ごす時間を大切にしなかったことです。そして、地上にいる愛する人には、
「何も心配しなくていい。自分自身を信じて何事も恐れず挑戦してほしい」
「自分の心と体を何よりも大切にしてほしい」
「偏見を持たず全ての人に敬意をもち、思いやりを持って謙虚に生きて欲しい」
と愛に生きることを切に望みます。
こうした霊的事実は、地上にいる私達が常にお互いに優しい言動を心掛けることの大切さや周囲にいる人に感謝することの大切さを教えてくれます。言い換えれば、暴力や暴言という愛と反対の行為は、それを行った人の深い後悔につながります。せっかく霊的成長を目的とし、愛を実践するために生まれてきたのに、自らの霊的レベルを下げてしまうからです。
天国での後悔と自己愛についてのQ&A④*後悔を学びへ・無条件の自己愛
Q4:一生を終えた人達の後悔から得られる人生の教訓とは?
A4:多くの人が陥りやすい失敗は、条件つきで自分を大切にすることです。人生がうまくいっている時だけ、自分に価値があると思い込んでしまうのです。
私達は子供の頃から、条件つきで愛されることを経験します。いい成績をとったらご褒美。誰かとの競争で勝った時だけ褒められる。すると常に両親や先生を満足させないと、子供は不安になります。中には両親が子供の情熱を無視して、強制的に進むべき道を決めてしまう場合もあります。
大人の歓心を買おうとする習慣が子供時代から潜在意識に植え付けられると、大人になってもその思考回路は抜けきらず、常に他者から歓心を買うことに努めてしまい、自分の心はどこにもなく、他人の人生を生きているように感じます。
そして人生がうまくいかくなった時、すなわち誰かと比較して一定の条件をクリアできていないと感じた時、自分の存在が無価値のように思い込んでしまいます。
でも冒頭からお伝えしてきた通り、私達は皆、神性を宿す霊的な存在であり、生きる価値のない人など一人もいません。神性を宿しながらも、まだ未熟なところがあるゆえに、こうして皆地球で人生を送っています。ある一定の霊的成長を遂げると、特別な使命や目的がない限り、地球に戻ってくることはありません。
大事なことはいかなる時も自分で自分を見捨てないことです。地上での試練は無条件の自己愛を学ぶ絶好の機会です。無条件の自己愛とは、自分の過去も現状もすべて受け入れ、誰かの評価に関係なく、とにかく自分を大切にすることです。
一秒たりとも自分を責めたり卑下しないこと、自分を取るに足らないつまらない存在などと絶対に思わないことです。そして、天国の基準にならい、自分の価値を財産や地位、肩書、名声、年齢、容姿などではからないことです。
後悔の深い人生を送った方は、天国でいつかその後悔が学びへと変わる時がきます。そのきっかけは、大変愛情深く霊格の高い人達から、見返りを一切求めない無償の愛をたくさん受けとることで、魂が深く感銘するためです。人が成長したり変わる最大のきっかけは、この世にいても天国にいても罰や恐怖ではなく愛です。
私達はそうした洞察を得るのに、天国に行くまで待つ必要はありません。自己愛のレッスンは本来、地球上で学び終えるべきことです。学び終えなければ、天国で学びを続けたり、再度生まれ変わってもう一度同じような状況にチャレンジします。
どんな時も自分をこよなく愛しさえすれば、深い後悔や葛藤が、大きな学びと霊的成長へと変わり、心に癒しの力が流れ込みます。自分の中のポジティブな変化が、人生のあらゆる面を確実に明るく彩ります。その時心に育んだ愛は、永遠にあなたのものです。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
2021年もよろしくお願い致します。
Sending you lots of love,
Your spiritual friend,Lani