希望発見ブログLooking for HOPE

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

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希望発見ブログでは、霊的知識(スピリチュアリズム)を元に、瞑想、心の癒し、死後の世界(天国)の実像についてお伝えしています。
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シルバーバーチの霊訓から名言集【第10回総集編:1~200】*視点を変えて、力強く前に進もう

自分を変える、人生を変える*鍵はWilling

 人生という言葉が響く範囲は、多くの人にとって地上で生きる期間に限られます。しかし、地上人生の終着点であるの境界線をくぐると、すぐに次の人生が始まるだけでなく、この地上人生でどう生きるかが、死後の人生のスタート地点と大変密接な関係があります。
  そのため、人生について考える時、視点を死を超えたところ、つまり霊的な視点から眺めることが大切です。限られた地上的な視点から見て不運だと思っていたことが、視点を少しずらすだけで、実は霊的にはとても幸運だったり、悲観的に感じていたことに対して、そんなに深く思いつめる必要はないことに気づくことがあります。それには、自分から進んで視点を変えようと意識することが大事なのです。
 どんなことでも、人が何かを意欲的にしようとする時、心には必ず意志(will)があります。その意志(will)を自ら進んで行動(ing)に移すこと(=willing)は、ことの大小にかかわらず、人をより高みへ引き上げる鍵となります。
 ごく身近な例をあげると、今皆さんはこの文章を、パソコンやスマホなどから読んで下さっています。パソコンは最初、誰にとっても簡単ではありません。でも、難解そうに見えるからといって、ただ目の前で眺めていては、何も得ることがないまま月日が過ぎていきます。
 大切なことはWilling、自分から進んで理解しようと少しずつ知識を増やしていくと、パソコンはその気持ちにこたえるかのように、当初の想像を遥かに超越する多様な実務的援助と膨大な情報・知識を与えてくれます。
 人生も、これに似ています。ただ漠然と無意識に毎日を過ごしていては、人生が何のためにあるのか、自分とは一体何者なのか、なぜこの時代、この国に生を受け、苦しいこともある毎日を生きているのか、それらの意味がわかないまま日常の風景が目の前をあっという間に過ぎていきます。
 だからこそWilling、自分から進んで積極的に人生について学ぼうすれば、人生はあなたの気持ちにこたえるかのように、心を楽にしてくれる教訓や強く生き抜くための知識を与えてくれ、人生の深淵な意味を教えてくれます。
 人生には、時に全く予期せぬ事態が発生することもあります。パソコンの例を続けると、ある日突然故障して、それまで毎日当たり前のようにしていた作業ができなくなってしまい、「こんな時に自分はなんて不運なんだ」と焦ったり、不安になったり、失望したりします。
 でもその時はわからなくても、永い目でみればそこには大きな学びがあります。故障という出来事を通じて、自分なりに原因を調べていく過程でよりパソコンのメカニズムに詳しくなったり、それまで当たり前に毎日稼働していたことに感謝の気持ちが芽生えたり、同じような状況に陥って困っている人の気持ちが心底理解できるようになります。
 実はパソコンが突然壊れたのは不運ではなく、それは自分の視野を広げ、当たり前のようにすぎゆく日常に感謝する心を芽生えさせ、より思いやり深い人間になるための大切なきっかけだったのです。
 人生にも全く同じことが言えます。人の心は何か魂を震撼させるような出来事を体験しない限り、その人が本来持つ強靭さや深い愛が、意識の奥底に眠ったままの状態になっています。それが試練によって豊かな人間性が引き出され、己を深く知り、より周囲の人に思いやり深く生きることにつながります。それを霊的成長と呼びます。
 苦しむことをすすめているわけではなく、たとえ不運に思えるような出来事に遭遇したり大きな失敗をして心に痛みを感じたとしても、ふさぎ込んだり悲観的になる必要はなく、誰にでもそこから学び人生を前向きに変えていける力があるということです。
 霊的な視点で見れば、人間の本当の不運、不幸とは、限られた視野のまま、感謝することの大切さえ知らず、他人のことは一切顧みない利己性の強い状態で、一生を終えることです。
 シルバーバーチは自ら進んで積極的に人生について学ぼうとする人に、心を愛で満たし、周囲の人、動物、自然にできるだけ善意で接する生き方をすすめつつ、「取り越し苦労はしないで下さい。心配するのはやめましょう。」と一貫して悲観主義から脱却し、最高の未来を信じることの大切さを教えています。
 人生に暗雲が立ち込めて恐怖心を感じた時、頭の中でさらに悪化した状況ばかりを想像して、自分をひたすら怖がらせて弱気と絶望の中に生きるのか、「暗雲といえど、雲にすぎない。その上には常に温かい陽光が降り注いでいる。雲は必ず過ぎ去り、再び陽光に包まれる日がくる。自分なら絶対に大丈夫」と希望を抱き、強気と確信を胸に生きていくのかどうかで、人生は大きく変わるのだと。
 過度な恐怖心で眺める世界は幻でしかなく、その幻の中で生きて貴重な地上人生の月日を無駄にし、死後深い後悔に苛まれる人を、シルバーバーチは数えきれないほど見ているのです。
 今回の記事は第10回総集編として、前回までの計180のシルバーバーチの言葉に20をプラスしています。目次を押下していただくと、下の方に飛べます。
 私のささやかな実体験から述べると、霊的知識は潜在意識の深層部分に流し込むように繰り返し読んだほうが、イザというとき心の中にポジティブな火花が点火し、後悔の中で学びとなり、喧騒の中で静けさとなり、不安の中で勇気となります。ちょっとした空き時間や待ち時間など、皆様のご都合の良い時に少しずつでも読んでいただけたらと思います。Lani

シルバーバーチの名言:1~20*どうか常に希望と勇気を

1:元気を出してください。くよくよしてはいけません。取り越し苦労はやめて下さい。心配しても何にもなりません。心配の念は霊界から届けられる援助の道をふさぎます。自信を持つのです。道はきっと開けるという確信を持つのです。いつの日か苦い体験があったおかげで、精神的並びに霊的に成長したから悔いはないと言える日が来ます。

 

2:あなたの人生思想の根幹となるべき霊的知識に、まず絶対に自信を置くことです。その知識だけでは処理できない事態が発生した時は、それに信念を加えるのです。あなたを一生の間見守っている霊的ガイドの存在を信じることです。決して見捨てることはありません。決して悲観的にならないことです。

 

3:霊的知識を知った方は、いついかなる事態に直面しても穏やかで平静で受容的態度を維持すべきですし、またそう努力すべきです。全生命に存在を与えている霊力より強力なものはないとの断固たる自信に満ちていなければなりません。不安を抱いたり、動転するようなことがあってはなりません。不安は無知の産物です。

 

4:心配の念を捨てて下さい。そうすれば内部に静穏が得られます。内部が静穏になれば、外部も静穏になります。

 

5:暗闇にいる人に光を見出させ、苦しみに疲れた人に力を与え、悲しみの淵にいる人を慰め、病に苦しむ人を癒し、無力な動物への虐待行為を阻止することができれば、それがたとえたった一人の人間、たった一匹の動物であっても、あなたの地上人生には十分価値があったことになります。

 

6:明日のことを案じてはいけません。困難には遭遇するでしょう。が、それは太陽を一時的にさえぎる雲のようです。太陽は少しの間見えなくなりますが常に存在しているのです。その太陽がもたらしてくれる力と光の存在を、片時も忘れてはなりません。

 

7:幸いにして霊的実在について知識を手にした方は、いかなる程度であっても悲観の念を心に宿すことがあってはなりません。霊力は地上のいかなる力よりも強力です。

 

8:首をうなだれたり、後ろを振り向くのはやめましょう。前を見るのです。ページはすでにめくられ、二度と元へは戻せません。生命の書は常に新しいページをめくるのです。その日その日のために生き、昨日のために生きてはいけません。明日かり取る収穫の種をまくのは、今日です。

 

9:いかなる困難に出会っても絶望しないことです。自分の内部にも背後にもそれを克服する力が存在することを確信して、それを一つの挑戦として迎え撃つのです。

 

10:困難に悩まされた時は、地上の喧騒から身を引いて一日に数分でも瞑想の世界へ入ることです。そこで霊的意識を広げ、辺りに漂う光輝を存分に吸いこみましょう。

 

11:いずれ霊界に来られて地上時代を振り返ってご覧になれば、苦しい体験ほど大切な意義を持っていたことを知って、神に感謝することでしょう。人生は苦難が大きいだけ、そこから得られる悟りもそれだけ大きいものになります。

 

12:怖がってはいけません。神の意志は必ず成就されるのです。将来への展望には自信と楽観と積極性を持ってご自分の役目を果たすことに専念なさることです。恐怖心、心配、不安、こうした霊力の働きかけを止め、無気力にさせるようなものは一切捨て去って下さい。

 

13:明日はどうなるかを案じるのはやめましょう。明日は潜在する神性を開発し、人生を物質的、精神的、霊的に存分に楽しみ、周りに存在する素晴らしい霊的光輝をますます意識するようになる、その絶好の機会の到来を告げてくれるものなのです。

 

14:どうか常に希望と勇気を失わないで下さい。冬の雪は絶望をもたらしますが、再び春がめぐってくれば、大自然は装いを新たにして微笑みかけてくれます。希望に胸をふくらませ、勇気を持って下さい。いかに暗い夜も必ず登りゆく太陽の到来を告げる夜明けが訪れるものです。

 

15:人生は霊的価値を基盤として考えないといけません。その価値があなたの行為の一つ一つの輝ける指標として、日々の生活の中で発揮されなくてはいけません。

 

16:あなたは、忘れ去られることも見落とされることも無視されることもありません。あなたを導き、援助し、慈しんでくれる愛があります。それを頼みの綱とされることです。それがいついかなる事態にあっても、不動の信念を維持させてくれることでしょう。

 

17:時として厳しい環境に閉じ込められ、それが容易に克服できないことがあります。しかし正しい信念さえ失わなければ、そのうちきっと全障害を乗り越えることができます。そんな時はこう述べるのです。自分は神の一部なのだ。不滅なのだ。永遠の存在なのだ。無限の可能性を宿しているのだ。その自分が限りある物質界のことでくじけるものか、と。そう言えるようになれば、決して挫けることはありません。

 

18:霊的知識を理解した人間は、沈着、冷静、覚悟が身についています。恐れるということがありません。不安の念の侵入を受け入れず、無知と迷信と悩みが生み出す暗黒を打ち消します。自分に生命を与えてくれた力、宇宙を支配している力は絶対に裏切らないとの信念があるからです。地上世界には何一つ怖いものはありません。

 

19:毎朝を無限の可能性に満ちた新しい霊的冒険の始まりとして、またあなたの霊的な輝きと資質を増す機会の到来として歓喜を持って迎えましょう。毎朝が霊的成長を促し、内部の神性を発達させ全生命の始源へ近づけてくれる好機をもたらしてくれるのです。

 

20:これからもあなたは過ちを犯します。そしてそれに対する償いをすることになります。そうした営みの中で叡智を学んでいくべきなのです。過ちを犯すために地上へ来たようなものです。過ちも失敗もあなたが不完全であることから生じます。しかし転んでも起き上がることができます。取り返しのつかない過ちというものはありません。新しい希望と可能性を秘めた新しい一日、新しい夜明けが訪れます。

 

シルバーバーチの名言:21~40*人生の真実を求めて

21:人間が死と呼んでいる現象は、物的な身体が役目を終える現象です。その後、魂は肉体という牢獄から解放されて、より精妙な構造をした霊体で自我を表現することになります。地上では眠っていた霊的感覚が死後発揮され始めると、その活動範囲が飛躍的に広がります。

 

22:たった一つの宇宙の中に、無数の界層(生活の場)があります。生命には無数の進化の段階があるということです。他界した方も、相変わらず同じこの宇宙で生き続けているのです。ただ地上とは異なる波長の世界、異なる意識の段階で生活をしています。

 

23:あなたは物質の世界に生きているために、生命活動を物的なものとして考えがちです。しかし生命の本質は物的なものではありません。生命の基盤は非物質的なものです。物質をいくら分析しても生命の起源は見つかりません。あなたという存在は、物質ではありません。本当のあなたとは"霊”なのです。

 

24:あなたの思念、行為、生活そのものがあなたという実在(霊体)を形成していきます。その実在は肉眼では見えませんが、死の過程を経て肉体と永遠に決別した瞬間から全てが明らかになります。地上生活によって形成された性格をそっくり携えていくのです。日常生活の中で培われた霊的資質こそ、あなたの永遠の財産になります。

 

25:霊界に来て何年になるとか、地上で何歳の時に他界したとかは何の関係もありません。全ては霊性の発達程度によって決まります。そこが地上世界と霊界との大きな違いです。天国へくると、あなたが交わる相手は霊的に同質・同等の人ばかりで、生活範囲がほぼ同等の霊格の人に限られます。そこには霊的親和力の法則という絶対に狂うことのない法則が働いています。

 

26:人間は物的身体(肉体)という牢の中で生活しています。その牢には小さな隙間が五つあるだけです。それが五感です。実際には、あなた身体の周りで無数の生命活動が営まれているのです。見えないから存在しないと思っていけません。人間の五感では感知できないというにすぎません。

 

27:他界して間もない段階では、人間は地上にいた時と少しも変わりません。肉体を捨てたというだけで個性は同じです。性格も変わっていません。欲深い人間は相変わらず欲深く、無知な人間は相変わらず無知です。しかし、そのうち霊的覚醒の過程が始まります。

 

28:あなたは今その地上で生きている時から、立派に霊的存在です。他界してから霊的存在になるのではありません。今もあなたは霊体を携えているのです。

 

29:地上世界は神から授かっている霊的資質=愛を少しでも多く発揮するように、精神を鍛練し、霊性を強化して他人のために役立つことをする、その練習をしているのです。

 

30:全ての人間が、睡眠中に霊体と肉体をつなぐシルバーコードが伸びて霊の世界へ来ています。それは神の配剤の一つで、いよいよ死後の世界に来た時に環境の違いによってショックを受けないように、未来の環境に慣れさせておく目的があります。実際に死後、睡眠中に訪れていた環境の記憶がよみがえってきます。

 

31:死後にも生命は存在します。"故人”は今もなお生き続けています。地上圏へ戻ろうと思えば戻れますし、現に戻っています。ただそれだけの表面上のことだけで、この問題を片づけてはいけません。なぜ人は死後も生き続けるのか、地上人生は天国の新しい生活環境にどう影響を及ぼすのか、死後、人はどういう体験をしているのか、地上での言動や思想が霊的に向上を促しているのか足をひっぱっているのか学ぶ必要があります。死の関門を通過すると、物的身体をあとにして今度は魂が霊体に宿って霊の世界で新しい生活を始めます。地上生活は全てそのための準備なのです。

 

32:いつかあなたが地上人生を終える時、決して一人でこの世を旅立つのではありません。愛でつながった人々が付き添って、何かと面倒を見てくれます。これには例外はありません。天国という素敵な環境で順応できるよう、十分な支援体制がとられています。

 

33:その目で姿を視ることも、その耳で声を聞くことができなくても、霊の世界にはあなたとの地上的な縁のある霊、または血縁はなくても無私の愛に動かされた霊が常に控え、あなたを援助し、鼓舞し、もっと生きがいのある生き方へと導いてくれています。

 

34:あなたの霊性の高さは、人生をいかに生きてきたかによって決まります。この摂理は全ての人間に例外なく当てはまり、どう繕ってみてもごまかしはききません。自己中心的、利己的な生活を送れば霊性は低くなり、他人を思いやる生活を送れば霊性が高まり、それはあなた自身のことを思いやることにつながります。

 

35:既成宗教に籍をおく宗教指導者はいずれ、これまでに犯した過ちの全てに責任を取らねばならない日がやってきます。神の目はごまかせません。特に教義に過ちがあると知りながら宗教活動をしていた人は、その責任が大きくなります。特定の宗教の信者になったり宗教的儀式に参加したからといって、魂は一切影響をうけず、理想の人間になれるわけではありません。霊の世界に来ると、特定の宗教の教義を擁護しても何の意味もありません。大切なことはただ一つ、地上人生において、日常生活の中でどれだけ愛を発揮したかです。

 

36:あなたは個性を築き、魂の進化を促進するためにこの地上世界に生を受けたのです。利己主義の道を選べば、霊的法則によってその代償を支払わないといけません。多くの場合、死後清算することになります。人を思いやり愛に生きることを選べば、それだけ霊的成長という褒賞があります。

 

37:まじめに、あなたなりに最善を尽くすことです。そして他人に対して寛容と慈悲の心を向けてあげることです。それができるということが、進化しつつある魂の証です。人間は誰一人として完璧な人はいません。煩悩を備えた存在であり未熟であるが故に、時には的外れのことを考えて間違いを犯すものです。だからこそお互いに寛容と慈悲と受容性と愛が大切なのです。

 

38:あなた方は、地上生活を人生の全てとして物事を受け止めます。しかし地上を去った私たちは、地上生活を永遠の生命活動の中のほんの一瞬として位置づけます。人生において、魂が完全に打ちのめされるほどの出来事は決して生じません。一つ一つの出来事は、いかに困難を極めるものであっても、魂をいっそう成長させるための手段と心得て下さい。その場限りのとらえ方ではなく、永遠の観点から人生を見つめることを忘れてはいけません。

 

39:賢い人間とは、体験の全てを魂にとってプラスになる方向へ転換する人、試練や誘惑から逃げようとせず、全力を尽くして困難の克服にあたる人です。その意気込みの中でこそ、霊性が進化し強化されるのです。

 

40:皆さんは過去の偉人のことを、過ぎ去ったこととしか考えませんが、その人たちはその後も、天国で同じ情熱を地上の人々に対して抱き続け、今なお活躍しています。

 

シルバーバーチの名言:41~60*天国の風景と生活

41:天国には昼夜がなく、時間が存在しません。地軸の回転に依存していないからです。霊体は休息したり栄養補給する必要がないので、飲食・睡眠も不要です。

 

42:天国には無限の楽しみがあり、人々はやりたいことをやります。お金のためではありません。地上で発揮されることのなかった才能や技能を持つ人は、こちらで存分に発揮して霊界の住民として全体の豊かさの向上に寄与することができます。音楽や文学、絵画が好きであれば、霊界と地上の名作を全て鑑賞することができます。寿命を全うし天国へこれば、言葉では言い表せないほどの豊かさが待ち受けています。

 

43:子供に愛情のある人は、両親に先立ってこちらへ来た子供たちの世話をすることができ、動物に愛情のある人は、飼い主に先立って他界した動物の世話ができます。魂に病のある人に関心を寄せる人は、そうした人のために更生施設で看護して、精神的健康を取り戻させる活動をします。さらに私(シルバーバーチ)のように、地上世界の人々の支援に従事する人もいます。

 

44:よく理解していただきたいのは、あなた方人間にとって物質は固体性や実体があり、霊的というと何だか影のようで実体がないかに思えるでしょうが、私たち霊界の者にとっては霊こそ実在であり、反対に物質のほうが影のようで実体感がないということです。
(◎一定程度の霊的進化を遂げた霊が地上に戻ると、地上の人々の身体は見えず、霊体のみが見える。同様に、物体は霊眼では見えない。)

 

45:霊界では言語は不要であり、お互いに思念を出し合いそれだけで通じ合えるため、霊体には話すのに必要な器官は備わっていません。地上人生で異なる言語を使用していた人同士でも、天国では思念で簡単に通じ合えます。しかし、他界後に言語で話す必要があると思い込んでいる間は、霊体にまだ言語の発声器官が残っていて、言語でコミュニケーションをとる人もいます。

 

46:霊界では思念こそ実体のある存在で、存在するもの全てが思念で創造されています。そのため、地上のように生きるための必需品を得るための苦労がありません。飲食の習慣がないので食料品は不要で、衣類も家も思念で創造できます。

 

47:霊界には、経済問題、社会問題、人種問題がありません。身体ではなく、魂が関心の全てだからです。人々が暮らす界層というものが無限にあり、そこに暮らす人の霊的成長度に応じて段階的な差ができています。あなたが他界後に落ち着く先は、あなたが地上人生で身に着けた霊的成長度に適合した界層であり、それより高いところには行けません。それより低いところへは行こうと思えば行けますが、何らかの使命を自発的に望む人は別として、好んで行く人はいません。

 

48:他界後、霊的意識が覚醒するにつれて、自分には無限の可能性があること、霊的成長のゴールへの道は果てしなく続くことを認識します。と同時にそれまで犯した過ち、なすべきでありながら怠った義務、他人に及ぼした害悪等を強烈に意識するようになり、その償いをするための行いに励むようになります。

 

49:霊の世界にいる人間は、地上の人々のためにいつでも援助の手を差し伸べることができます。思念で一瞬にして移動できるので距離も全く問題になりません。あなたが地球上のどこにいても援助できます。いかなる大きな難題や障害も、霊界側の協力を得れば、人間にとって克服できないものはありません。それには困難な時こそ、霊界側の高い波長に合わせるべく、平静で前向きな心の姿勢を保つことが大切です。

 

50:霊界では思念が全てを創造するため、心に思うことが皆存在するわけです。権力欲や強欲を持ったまま他界すれば、それがこちらでは無用だと自覚するまでずっと持ち続けます。そういう人は霊体の波長がとても低く、地上圏へ引き戻され地縛状態となります。そこで同じ欲に燃えた地上の人間に感応して、その欲望を増幅します。ですから、そうした利己的、暴力的、強欲等の霊的に未熟な人を地上から霊界に送り込まないよう、霊的知識による地上人類の啓発がとても大事なのです。

 

51:もし他界後にも人生が続くことを知らなかったり、霊の世界など思いもよらない人であれば、死後、霊体には肉体と全く同じ臓器がそのまま残っています。しかし、霊的世界について理解がある人は、死後、霊体の精妙化がスムーズに進行し、天国の生活に不要な臓器は消滅します。霊の世界は精神が最高の権威を持ち、個々の自覚が最優先されます。

 

52:人間は死というと恐怖心を抱きます。しかし死によって人は肉体の牢獄から解放され、病気やケガ、老化による痛みや苦しみとも一切無縁になり、行きたいところにはどこへでも行け、考えたことがすぐに形を持って目の前に現れ、追及したいことはいくらでも専念でき、お金の心配が一切ない、こうした楽しい世界で生きることになります。実は人間は地上人生の寿命を全うしてこそ、初めて真に生きることになるのです。 

 

53:天国には生存競争がありません。弱者がいじめられことも失業も物質的な貧富の差もありません。一部の低い界層を除き、利己主義もなく宗教もありません。霊界の強者とは、弱者に救いの手を差し伸べる力がある人をいいます。

 

54:天国には住民の生活を規制するための法律を作る必要がないため、国会はありません。地上でいうような権力者や支配者はいません。霊の世界では霊的法則が全てを律します。愛に基づく善い行いは自動的に霊性を高め、利己的な行い、悪意のある行いは自動的に霊性を低めます。自分の行いがすぐに霊体に反映されるので、自分でも霊性の高低を認識します。霊的法則からは誰一人逃れることはできません。

 

55:天国には地上の全歴史にわたる資料から、霊界の興味深い生活形態を示す博物館があり、地上に存在しない植物や自然の様相が展示してあります。コンサートもよく開かれ、偉大な音楽家も大勢いて、自分の才能をできるだけ多くの人を楽しませるために役立てたいと願っています。また娯楽、芸術、教育を目的とした施設もあります。
 地上で皆さんが持っている才能や知識は、死と共に消えてしまうのではありません。逆に死がより大きな自由をもたらし、それを発揮する機会を広げてくれます。

 

56:天国ではやり方さえ覚えれば、大勢の人に向けて思念で瞬時に呼びかけることができるため、ラジオはありません。また地上のようにその日の出来事を書いて知らせる必要がないため、新聞もありません。代わりに天国には特殊な訓練を受け、情報の伝達を専門としている霊団や専門分野の資料を集める霊団が存在します。

 

57:天国は光源が地上とは異なり、時間が存在しないため、何かを経験していく過程の中で時の流れを感じ取ります。低い界層では生活に面白味が乏しいため、時間が長く感じられます。高い界層では次々と新しく楽しい経験があり、やりたいことは思う存分挑戦することができるので、時の流れが短く感じられます。

 

58:天国には電車などの公共の交通機関は存在しません。移動するには思念一つでどこへでも瞬時に移動できるためです。ただし電車に乗りたいと思えば、目の前に電車が現れます。こうしたことは、地上にいる皆さんには到底理解できないかもしれません。

 

59:死の直後、何を認識するかはその人の魂の発達程度によって異なります。霊的知識がある方は、霊体が肉体から抜け出るのがわかります。すぐに霊眼が開き、迎えに来てくれた人を認識し、新しい生活に入っていきます。
 霊的無知だったり、死後の世界を完全に否定している方は、通常しばらく休眠状態になり、天国にある病院なり看護施設で霊的な環境に慣れるまで看護を受けます。物的なものを超越した世界を受け入れられない人、精神に利己性、暴力性、排他性が強い人は、低い界層から新たな人生をスタートします。

 

60:死後の目覚めは、霊的理解力が芽生えた時です。霊的知識があれば目覚めはずっと早くなります。その意味でも私たちは霊的無知と誤解、迷信、宗教的教義をなくすべく努力する必要があります。それらが他界後の人々の目覚めや霊的成長の大きな妨げになり、そうした霊的無知の人たちを、霊界側で長期間看護・教育せねばならないのです。
 なお、地上人生で人のためによく尽くした人や、他界に際して愛情祈りを受けるような人は、善意の波長を受けて死後の目覚めが促進されます。

 

シルバーバーチの名言:61~80*光と影、人生の全てに意味がある

61:あなたの愛する人たちは、死を境にして物質的には別れ別れになっても、霊的には今まで通りつながっています。愛は死よりも強いのです。愛は霊力と同じく宇宙で最も大切なエネルギーです。

 

62:地上世界において誰かが愛による行いをしようとする時、霊界においてそれを支援しようとする霊がすぐさま駆けつけます。善行が無駄に終わることは決してありません。霊界側では人類の向上のために役立つことをする人に、いつでも援助の手を差し伸べる用意がされています。

 

63:あなたにとってまったく見知らぬ霊、名前すら聞いたことのない霊でありながら、あなたのために力になってあげたい一心で見守ってくれる霊が大勢います。そういう霊は名乗りたがりませんし、見返りを一切期待しません。

 

64:人間は地上人生の間に何度か暗い影の時代を送らねばならないようになっています。その影に入ったら、それは人生の一部であって全部でないことを自分に言い聞かせて下さい。影は太陽の光があるからこそできます。あなたの目には見えなくても、太陽はいつも輝いているのです。

 

65:霊的に見れば、影はつかの間の存在です。永久に続くものではありません。そのうち消えて、また光があなたの存在を照らします。手にした霊的知識を人生の基盤とし、地上人生に起こる様々な問題に真正面から対処して下さい。

 

66:魂はその根源において神性を帯びているがゆえに、人生の挑戦を真正面から受け止め克服していくことで、一段と強力になっていくだけの力を秘めています。いかなる事態も歓迎し、決して悲観的になってはいけません。毎朝の訪れを内的な喜びを持って迎えるべきです。あなたの魂を永遠に傷つけるようなことは、地上人生において決して起こりえないからです。

 

67:霊的知識を得て霊的に覚醒したら、高次元の界層及びそこの霊性の高い住人との間に霊的なつながりができます。その時から、あなたは常に彼らの保護下におかれます。もたらされた霊的知識を全人生の基盤となさることです。その基盤を揺るがせる力は、地上世界には存在しません。地上には何一つ恐れるものはないとの信念で生きることです。

 

68:心配からは何一つ良いことは生まれません。心配と恐れはあなたにとって味方ではなく敵です。不屈の心、冷静さ、自信、決意、こうした資質は霊的知識を得た魂から生まれます。あなたはこれまで立派に導かれてきたのです。これからも導きがあります。心配は無知と迷信の産物です。あなたは光栄にも素晴らしい霊的知識の中で生きられる条件を手にしているのです。

 

69:笑顔のあるところに、霊的援助があります。悩みの中にあっても笑うことをやめてはいけません。それができるようになれば何事も必ず解決します。俗世のことに悩まされて笑顔を忘れるようでは、まだまだ霊的知識を習得したとは言えません。

 

70:あなたには神性=神の力が宿っています。その力は地上と霊界を包括する大宇宙を経綸し、森羅万象を生み出した力です。その力が自分を通じて働くのだという事実を忘れてはいけません。自分の内部に宿る神性を認識して活用すれば、克服できない困難はありません。それには、日常生活を人のために役立てる行為で満たしていくことです。愛に生きる努力をすることであなたの霊性が高まり、あなたの人生は高い波長にのみ感応するようになります。反対に自己中心的で俗世すぎると、低い波長にしか感応しません。

 

71:いつも明るく楽天的な気分を忘れないようにして下さい。心配や絶望、落胆といった感情は、あなたを陰鬱なオーラで包み込んでしまい、あなたを支援する霊にとって大変やっかいな障壁となります。

 

72:人生体験の全てが大きな生命活動の一部としての意義をもっています。悲しいことやつらいことも、魂にとってかけがえのない価値を持っています。地上人生の価値の明確な全体像が理解できるようになるのは、一生を終えた後です。煩悩から解放され人生全体を眺められるようになった時、逆境の中にあってこそ人間性が鍛えられ、悲哀の中にあってこそ魂が強化されていたことが理解できます。

 

73:過去の過ちを悔やむのはやめましょう。過去のページはすでに閉じられたのです。もう二度と開くことはできません。大切なのは今日です。明日の運命は今この時点で取る態度によって決まります。

 

74:魂は静寂と調和の中で最も活発になります。物事がうまく運ばず人間関係が思うようにいかない時は、瞑想して心を静めることで、喧騒の世界から静寂の世界へ入り込むことです。すると霊界から発せられる強力な愛があなたを包み込み、霊力を補給してくれます。あなたはすっかり落ち着きを取り戻して、現実の世界へ挑むことができます。あなたの背後に控える霊的援助は、物質界の全勢力を結集したものより強力であるとの認識を持ってください。

 

75:霊的知識に比べたら、地上世界のいかなる貴重品も安物です。皆さんもいつか霊の世界の住人になると、地上で欲しくて仕方なかったものが全く価値がなく、地上人生で身に着けた霊的知識と叡智のほうが遥かに大切であることがお分かりになります。

 

76:人のために尽くそうとされるその願望は、自動的に霊界側で同じ願望を抱く博愛心に燃える霊を引き寄せます。なぜならば双方に理解力における親和性があるからです。永遠に変わらぬものは、人のために尽くしたいという願望から発する真実の愛です。

 

77:愛する人の死に対して、死後の存続の事実を知らずに色あせた古い信仰を持って対処するより、霊的知識と理解とをもって対処できるほうがどれだけ幸せでしょう。もはやあなたの人生には対処できないほどの大きな問題も困難もありません。そうしたものが姿を現しても、すぐに消えていくことに気づくでしょう。そこに霊の力が働いているからです。空虚な信仰ではなく確固とした霊的知識から生まれる平静さと信頼感のあるところに、私達霊界からの力も注ぎやすいということです。

 

78:教訓を学ぶ道はいろいろありますが、最高の教訓の中には痛みと苦しみと困難の中でしか得られないことがあります。それが病気という形で現れることもあるわけです。人生は光と影の繰り返しです。片方だけの単調なものではありません。喜びと悲しみ、健康と病気、晴天と嵐、調和と混乱、こうした体験の中でこそ、進歩が得られるのです。つらいこと、苦しいことにも神が宿っていることを知って下さい。

 

79:世間でいう成功者になるかならないかは、どうでもよいことです。この世的な成功によって手に入れたものは、そのうちあっさりと価値を失ってしまいます。大切なのは本当の自分自身に忠実であること、良心に素直に従えることです。それさえできれば、世間がどう見ようと、自分は自分としての最善を尽くしたのだという信念がわいてきます。

 

80:所詮は短い人生です。その短い人生においてたった一人の人間でもいいから重荷を軽くしてあげることに成功したら、たった一人の人間の涙をぬぐってあげることができたら、たった一人の人間の悩みをとり除いてあげることができたら、それだけであなたの人生は無駄でなかったことになります。

 

シルバーバーチの名言:81~100*憎しみを愛に、臆病を勇気に

81:多くの人間は、地上だけが人間の住む世界だと考えています。現在の生活が人間生活の全てであると思い込み、そこで物的なものをせっせと蓄積しようとします。戦争、流血、悲劇、病気の数々も元はと言えば、人間が今この時点において立派な霊的存在であること、つまり人間は肉体のみの存在ではないという生命の神秘を知らない人が多すぎるからです。

 

82:人間は肉体を通して自我を表現している霊魂なのです。それが地上という物質の世界での生活を通して魂を成長させて、死後に始まる本当の霊の世界における生活に備えているのです。

 

83:宗教の世界にも真摯な活動をしている人はいますが、問題はその組織です。それが人類の霊的成長の障害となっており、ぜひとも取り除かねばなりません。真の宗教には、儀式も祭礼も詠唱も、きらびやかな装飾も豪華な礼服も不要です。宗教とは本来、自分を誰かのために役立てる生き方そのものです。

 

84:神性を内部に宿す人間が、他の人のために愛ある行動をすることが何よりも大事なのです。しかるに宗教は、人類を分裂させ、国家と階級を差別し、戦争と残虐行為、怨恨と流血、拷問と糾弾の悲劇を歴史的に生み続け、既得権益の確保に汲々としてきました。しかし新しい霊的知識は、すでに地上に根付いています。もはやその流れを止めることはできません。

 

85:宗教家とか信仰心の深い人は霊的に成長度が高いという考えが、人類を永い間悩ませてきました。しかしある宗教の熱烈な信者になったからといって、それだけで霊的に向上するわけではありません。宗教とは無縁の人のほうが遥かに霊格が高いというケースがいくらでもあります。大切なのは何を信じるかではなく、日常生活での行いです。

 

86:人間は憎しみを愛に、臆病を勇気に変えることができます。人間の精神には複雑な感情や想念が渦巻いており、それを自分でコントロールするところに、あなたの霊的成長と進化があり、あなたの精神の中の低いものが高いものへと転換されていくのです。

 

87:死を生の挫折、愛の終局、情愛で結ばれていた人との永遠の別れとみなすのは間違いです。死とは第二の誕生であり、生の自然な過程の一つであり、人類の進化における不可欠の自然現象です。死ぬということは別の生を得て、痛みも不自由もない自由の身になって、地上での善行の報いを受け、叶えられなかった夢が叶えられる、より豊かな世界へ赴くことです。

 

88:人間にとって最大の恐怖は死です。それが霊的知識によって少しも怖くないものであることを知り、生命もあなた自身も永遠の存在であり、あなたには人生の困難を克服できる神性が宿っていることを知りながら、なぜ将来のことを心配なさるのでしょう。不幸の訪れの心配は、その不幸そのものよりも大きいものです。その心配の念が現実の不幸より大きな害を及ぼしています。   

 

89:悲しみは魂に悟りを開かせる数ある体験の中でも、特に深甚なる意味を持ちます。魂は肉体の奥深くに埋もれているため、その琴線にふれるには、よほどの体験を必要とします。悲しみ、病気、不幸等は、地上の人間にとって大切な教訓を学ぶための貴重な手段なのです。悲しみや苦しみの極みの中で学べる教訓だからこそ、魂にとってとても価値のある学びとなります。

 

90:地上へ誕生してくる時、あなたは地上でどんな人生を送るのか予め承知しています。あなた方は、自分がどんな人生を生きるのか、覚悟の上で生まれてきているのです。その人生を生き抜き、過ちを改め、困難を克服することで、気楽な人生を送っている人よりも、大きく力強く成長していきます。

 

91:あなたが霊的知識を手にしたことは実に恵まれています。あなたは人生の目的を理解し、無限の愛と叡智から生み出された壮大な構想の中に自分も入っているのだという認識を持って、人生の大冒険に立ち向かうことができます。それは何にも代えがたい貴重な財産です。

 

92:霊的知識を広めて下さい。時に拒否され、嘲笑され、軽蔑され、愚弄されることもあるでしょう。しかに気になさってはいけません。魂に受け入れる準備が整っていない人は、当然受け入れることはできません。しかし中には、霊的知識を今こそ必要としている人がいます。そういう人こそ大事なのです。その人たちの役に立てれば、あなたの人生は存在価値を持つことになります。

 

93:霊的成長に宗教的教義や信条は不要です。皆さんは何者をも恐れることなく、人類を迷信の足枷から解き放ち、無知の束縛から救い出す霊的知識の擁護者としての決意を持って、邁進して下さい。

 

94:自分の責任には臆せずに正面から立ち向かって下さい。あなたは自分の人生の書を自分で書いているのです。書いたものは消したりごまかすことはできません。人間は霊的法則により自分で自分を裁くのです。

 

95:愛が生命の全ての鍵です。動物であろうと人間であろうと、愛は死によって何の影響も受けません。愛こそは宇宙の原動力です。また愛は人間を通して他の生命へ働きかけようとします。人間同士だけでなく、動物や植物といった人間より下等な生命でもそうです。愛があればこそ、生命は進化するのです。

 

96:人間は肉体をたずさえた霊であり、霊を宿した肉体ではありません。物質は霊のおかげで存在を得ているのです。霊こそ永遠の実在です。霊は破壊されることも滅びることもありません。不死であり、無限です。

 

97:死は消滅ではなく、霊が別の世界へ放たれる手段にすぎません。誕生が地上生活へ入るための手段であるとしたら、死は地上生活からでるための手段です。それは、もはや地上生活がそれ以上その人に与えるものが無くなり、次の冒険へと旅立つ用意ができたことを意味します。怖がることは何一つありません。

 

98:自殺行為によって、地上生活に終止符を打つようなことは絶対にしてはいけません。霊的に事態を悪化させるだけです。もしそのようなことをしたら、それ相当の代償を支払わねばならなくなります。霊的法則により、そうなります。
 もしも人生が初めから終わりまで楽にいったら、もしも乗り越えるべき困難もなく、しのぶべき試練もなく、克服すべき障害もないとしたら、そこには何に進歩も得られないことになります。地上人生には克服できない悩みも困難もありません。

 

99:意識、能力、習性、友情、愛情、こうしたものは全て霊的属性であり、あなたは霊的存在だからこそ、死をこえてそれらの全てを霊の世界へ携えていきます。真にあなたであるものは、何一つ失われません。

 

100:挫折もまた人生の一コマです。失敗と反省を抜きにした人生はありえません。思いきり前進できる時期があるかと思えば、進もうにも進めない時期があります。それはそれで意義があるのです。見渡す限り雪に覆われ荒涼としている時は、春の新鮮さをうかがい知ることはできません。しかし、春は必ず訪れます。

 

シルバーバーチの名言:101~120*優しく生きてこその人生

101:物質の世界に存在するもの、それが物であろうと人間であろうと、またその人がいかに高い社会的地位であろうと、それを信仰の対象としてはいけません。物質の世界の彼方にあるものへ目を向けて下さい。

 

102:宗教的教義による心の束縛は、地上世界の病苦であり、大きな害悪をもたらします。なぜならそれは、魂の病気だからです。一旦魂が宗教的束縛を受けるようになると、その迷信の厚い壁が突き崩されるまでに、死後の世界のおいても非常に永い時を要します。
 人は教義を守るから立派になるのではありません。人間は歴史的に教義の名のもとに戦争をしかけ、異教徒の命を奪ってきました。魂を束縛し、人間の精神的自由を奪い、霊的成長を遅らせるものは、いかなるものであっても取り除かねばなりません。

 

103:宗教的建造物には過去の無知な産物にすぎないものがたくさんあります。神はいかなる建造物にも閉じ込められません。神はどこでも存在しているのです。

 

104:子供の頃に両親などから教え込まれた信仰をすてるのは、誰にとっても難しいものです。しかし、理性が拒否するものは完全に捨て去ることで、初めて魂は自由になれます。心の奥では間違いだと気づいていることに思い切って決別することができた時、あなたは自由の身になれるのです。

 

105:どこにいても人のためになることを心掛けましょう。手を差し伸べるべき人はどこにでもいます。悲しみの中にいる人に優しい言葉をかけてあげるだけでもいい。沈んだ人の肩にそっと手をかけて力づけてあげるだけでもいい。そうしたあなたの愛が、その人にとって、それまで近づけずにいた霊の力とのつながりをもたせるのです。

 

106:霊的価値の基準はただ一つです。あなたの行為が誰かの魂にどう影響を及ぼすかということです。魂の成長を促す愛ある行為は善であり、愛に反する成長を遅らせる行為は悪です。

 

107:人間は霊的な存在であり、神の分霊であり、永遠に神とつながっています。そのつながりは永遠に切れることはありません。その意味であなたはミクロの神なのです。内部の神性=を開発していくための永遠の時が、あなたには用意されています。

 

108:人のために、惜しみなく自分を役立てて下さい。そうするとあなたがこの世に存在したことによって、世の中が明るく豊かになります。そして、人生の戦いに臆することなく立ち向かい、いかなる事態におかれても自分には困難を克服し障害を乗り越え、霊的品格と強靭さを身に着けていく力が秘められていると、自信を持って下さい。それでこそ、あなたも宇宙の神に貢献していることになります。

 

109:あなた方が嫌な体験と思っているものが、最高の薬になっていることがあるのです。本当の自分を見出すのは、日向の生活の中ではなく、嵐のような生活の中なのです。

 

110:完璧な信念と霊的知識は恐れを駆逐します。恐れは無知から生まれるものです。進化する魂は、いついかなる時も恐れを知りません。なぜならば、自分に神が宿るからには、人生のいかなる出来事も克服できないものはありえないことを悟っているからです。

 

111:人は自由という名の陽光の中で生きるべきでありながら、教義や迷信といった暗い魂の牢獄の中で暮らしている人が多すぎます。霊的知識こそ、自らを閉じ込めている牢獄から魂を開放する大きな力となります。

 

112:一日に数分でも、目を閉じ深呼吸をして瞑想するだけでもいいのです。心を空にして穏やかな気持ちの中で精神を統一してみて下さい。そうした静けさの中で、霊の力が働きます。静かな精神状態は、物的生活に振り回されている騒々しさに一時的にストップをかけ、霊性の開拓と霊的存在へ意識を向けたことになります。

 

113:過去の出来事を、ただ古い時代に起きたからという理由で神聖であるかのように思うのは間違いです。霊力を過去の一時代だけに限定しようとすることは、霊力が永遠不変の実在であるという崇高な霊的真実を無視することです。いつの時代でも、地上のどこであろうと誰であろうと、霊力は注がれます。

 

114:あなたの住むその世界のために、自分を役立てるのです。世の中を明るくするために役立てるのです。人の心を思いやり、優しくいたわり、気持ちを察してあげて下さい。同時に、邪悪なものに対しては、敢然と立ち向かって下さい。

 

115:あの二千年前のイエスを導いてあれほどの偉大な人物にしたのと同じ霊力、同じインスピレーション、同じエネルギーが、二千年後の今の世にも働いていることを是非知ってほしいのです。あなた自身も神の一部です。その神の温かき愛、深淵なる叡智、無限なる知識、崇高なる霊的知識が、いつもあなたを待ち受けています。何も神を求めて過去にさかのぼることはないのです。現代にも同じ神がここに存在します。

 

116:イエスご自身は、神として崇められることを望んでいらっしゃいません。イエスは人間としての偉大な模範です。霊力の働きを伝えると同時に、霊的法則、愛と親切、奉仕という人生の基本原則を強調しました。イエスの遺した偉大な徳は、人間としての模範的な生きざまです。

 

117:全ての人間に同じ神性が流れています。ゆえに神の目には性別や人種、国籍、肌の色、信仰心に関係なく、全ての人が霊的本性において完全に平等です。だからこそ、お互いがお互いのために尽くしましょう。持てる者が持たざる者のために、分け与えましょう。霊的知識という永遠の財産を得た人は、暗闇にいる人にその財産を譲りましょう。霊的法則では、多くを与える人が多くを授かるのです。

 

118:筋の通らぬ勝手な教えを説く宗教家は、動機がどうであろうと、人類とその文明の将来に大変大きな障害を築いていることになり、罪を犯していることになります。そして死後もその償いをすることになります。

 

119:地上にはこれまであまりにも永い間、多くの世俗的宗教が存在し、それぞれ異なった教えを説いております。過去において流血や虐待まで生んだ教義や信条への忠誠心は、人間の霊的成長を阻害し、人類を分裂させ、国家間、家族間にも無用の対立を生みました。主義主張はどうでもいいのです。大切なのは何をなすかです。

 

120:何千何万という人間が、何の備えもなく霊界へ送り込まれている現実があります。その一人一人が休みなく私たち霊界の者に何らかの要求をしてきます。大変な数の人間が霊的無知のまま、あるいは誤った信仰をもったままやってまいります。無知と偏見をなくさないといけません。地上の皆さんは、ひたすら霊的知識を広め、一人でも多くの人に感動を与えて下さい。世間から誹謗中傷を浴びてもかまわずに、ひたすらご自身の中の光に忠実に従うことです。

 

シルバーバーチの名言:121~140*地球をもっと優しい世界へ

121:死後の世界は精神世界であり、自覚が全ての鍵です。霊的知識が自覚を生みます。自覚が芽生えるまでは地上で満たされなかった欲望の幻影の中で暮らします。欲が深いということは、まだ霊的自覚が芽生えていないことを意味します。私がいつも霊的知識は人間にとって宝だと申し上げているのは、それが死後の世界への順応力につながるためです。

 

122:一旦、人間が霊的存在であることを悟ると、この地上世界もその霊性を存分に発揮される環境であらねばならないとの認識が生まれます。だからこそ、人々の霊的成長を妨げる利己主義や不正、暴力を地上から一掃せねばならないのです。

 

123:困難の中にあってもくじけず、いかなる緊張の中にあっても動ぜずに次のように宣言できる人の信念こそ本当に価値があります。世界がいかに混乱し全てが暗黒に包まれ絶望的になろうと、全宇宙を創造し神性を賦与した力は、決して自分をお見捨てにならないと信じる。霊的知識による不動の基盤の上に築いた完璧な信念によって、私は絶対に動じないと。

 

124:神の力は物質的な宗教的建造物ではなく、霊的存在であるあなた方人間を通して流れます。もしあなたが確固たる不動の冷静さを保てず怖気づいてしまえば、その力は発揮されません。あなたは神の一部なのです。神とは何か形がない遠い宇宙の果てにもやもや浮いているような存在ではありません。神はあなた方から切り離された何か別の存在ではないのです。あなたの内奥に宿された神性である愛を人生で発揮すればするほど、それだけあなたが神をこの世に顕現させていることになります。霊が進化・成長するとはそのことをいうのです。そうやってあなたの個性は磨かれていきます。これは是非学んでいただきたい教訓です。

 

125:地上に既存する宗教に対して、どれほど深い信仰心を抱いていたとしても、死後、それまで一生大事にした宗教的教義の全てが空虚で無価値、無目的だったことを知ります。人工的な教義は、魂の成長を微塵も助長していないからです。魂の成長は、自分を誰かのために役立てることによって促進されます。誰かのために自分を忘れて行動するうちに、内部にある愛が大きさを増すものだからです。

 

126:絶対に許してならないことは、心に不安の念を居座らせることです。取り越し苦労は魂を弱らせ、蝕み、理性を曇らせ、事態を明確に見極めることを妨げます。心に内在する愛を常に発揮するような生き方をしていれば、いかなる人間も自分で解決できないほどの問題、克服できないほどの障害は決して生じません。

 

127:霊的知識を手にしたあなた方は、人生のあらゆる問題を、その知識に照らして考察し、才能の全てを発揮できるようにして下さい。

 

128:意識するしないにかかわらず、人間が愛を発端とする動機の元、何かを始める時、必ず霊界側からの援助があります。心を静穏に保ち、霊界側からの波長に合わせる努力をしていただくと、その援助を受け取ることができます。自信を持って断言しますが、霊界の者は、地上の人間を見放すようなことは絶対にありません。私たちは霊的条件の元で最善を尽くします。皆さんも最善を尽くして下さい。

 

129:今日もっとも必要なのは基本的な霊的知識です。それは、墓場の向こうにも生活があること、人間は決して孤独な存在ではなく、誰一人見捨てられることもないこと、一人一人が深く愛されているということです。心を奮い立たせてください。胸をはって生きて下さい。地上世界に怖がるものは何一つありません。何事も必ず克服できます。

 

130:魂の奥底から他人のために良いことをしてあげたいという願望を抱いている人は、襲いくる困難がいかに大きく厳しいものであっても、必ず霊界側から救いの手が差し伸べられます。恨みや憎悪、不安のような低級感情は霊的援助の妨げになるので手放し、心を愛と慈悲で満たすようにして下さい。

 

131:人生で転んだら、すぐに起き上がればいいのです。転ぶということは、起き上がる力を試されているということであり、もう一度立ち上がることができるということです。一度も転んだことがない人は、真っすぐに立つことがどういうものかを知らない人です。

 

132:霊的知識を手にした時点で、霊界の高い界層とつながり、さらに多くの知識とインスピレーションを得るようになります。一旦その霊的関係ができあがると、人間側が拒絶しない限り、二度と断絶することはありません。この難問と混乱に満ちた地上世界において、霊的知識を正しく理解したあなたが霊的な灯台となり、暗闇の中にいる人の心に光を輝かせて下さい。

 

133:人間は一人一人が霊的に異なった霊的発達段階にあるため、人間の集まるところには、必ずトラブルが生じます。幸いにして自分のほうが霊的進化の階段の高い位置にいる人は、自分より低い位置にいる人に対して、同情と寛容と理解のある態度で接するべきです。

 

134:霊的に偉大な人間ほど、困難な人生を選択します。それはその人が誕生前から覚悟していた挑戦です。困難を克服することによって、それまで未開発だった資質が開拓され、霊性が一段と強化されるのです。しかもそれは、死後霊界においてなさねばならない、より大きな霊的活動のための準備でもあるのです。

 

135:地上から霊界にやってくる人の中には、横暴な性格の人や霊的なことに全く無知な人、また一生を利己的なことばかりに奔走して、霊的な側面が全く眠ったままの状態でやってくる人がいます。そういう霊性が貧弱な人が死後暮らす低い界層は、美しさとはかけ離れた薄暗い世界です。地上世界に霊的知識を広めることによって、地上だけでなく、霊の世界の暗い部分を無くしていくことができます。

 

136:人生で遭遇する問題の一つ一つがいかに強烈で強大でも、あなたの霊的進化を妨げるものは絶対に生じません。大切なのはそれにどう対処するか、その心の姿勢です。困難を克服していくごとに、あなたの霊性が強化されていきます。あなたは霊的存在であり、神の一部であり、全ての困難を克服する強さと資質を秘めています。

 

137:心配の念を追い払いなさい、自信を持ちなさい、不撓不屈の精神で生きなさい、神は絶対にお見捨てにならないからと申し上げてきたのは、そうした心の姿勢でいてこそ霊力が働きやすいからです。霊的知識を少しばかりかじった人はよく、なぜ霊界のほうからもっと援助してくれないのか、と文句を言うようですが、実際にはそういう人ほど、霊界からそうしてあげるための条件を整えてくれないものです。

 

138:あなたの生涯を見守っている霊的ガイドには、血縁関係にある霊もいれば、地上的な縁故関係は全くなく、果たさんとする目的おいて志を同じくする者、言ってみれば霊的親近感によって結ばれる場合もあります。そこには民族や国家の違いはありません。地上を去り、地上的習性が消えていくと、民族性や国民性も消えていきます。魂には民族も国家もありません。あるのは肉体上の差異だけです。

 

139:肉親を失った人を慰めることはとても大切なことです。悲しみの中にいる人の涙をぬぐってあげることも大切です。しかしもっともっと大切なことは、霊的知識を日常生活の全てに生かすことです。霊的無知から生じる世の中の害毒を無くして下さい。

 

140:あなた方は、この地上にあって素晴らしい霊的知識と出会い、それが生涯を通じて人生の基盤となったことは、大変幸せなことです。霊的無知の闇の中にいる人々を救ってあげて下さい。それが、私たち霊界の者が皆さんに望んでいることです。

 

シルバーバーチの名言:141~160*瞑想して心を穏やかに

141:世俗の喧騒から離れて魂の内奥に入り、心配、不安、悩みといった低級感情を消し、平安と静寂の中に入ることで、不屈の精神に燃えることです。精神を統一する訓練は、必ず報われます。

 

142:光を見出すのは、闇の中であってこそです。喜びを見出すのは悲しみを味わってこそです。健康のありがたさがわかるのは、痛みを味わってこそです。あせってはいけません。霊的成長は、即効的に身につくものではありません。

 

143:霊的意識が目覚めるのは、難題と辛苦の中においてです。楽なことばかりで何の苦労もなく、トゲのないバラの花に囲まれている生活では、霊的成長は得られません。いつの日かあなたは、その時は嫌で仕方がなかった体験を振り返り、それらが実際はあなたの霊的進化を促す貴重な機会であることを知って、感謝なさる日が来ることでしょう。

 

144:霊的成長を決意し、そのために霊的に好ましくないタバコやお酒、肉食をやめることはとても結構なことです。ただやめる、というだけでは霊性は向上しません。大切なのは動機です。たとえば人間が自分たち以外の神聖な生物への責任を自覚するに至れば、当然、他の動物を殺めることはできなくなります。それは霊性の発達の指標の一つです。

 

145:死後の世界への準備が全くできていない何百万、何千万もの人々が、地上から霊界へ次々とやってきます。みんな当惑し茫然自失の状態です。そのため、世話をする霊界側の者が大変な苦労をします。本当は地上世界において霊的教育を始めるほうが、遥かに面倒が少なくすみます。

 

146:私たち霊団が携わっているのは、地上の物欲第一主義の打破です。これは地球の深刻な病です。利己主義、強欲、暴力、これらは皆、物欲第一主義の副産物です。これらを無くし、地上の人々が精神的にも霊的にも豊かさを享受して、お互いに協調し合える世界を築くことが目的です。

 

147:魂の覚醒には、その起爆剤となる強烈な人生体験が必要です。それが肉親との死別である場合もあれば、危機的な体験であることもあり、大病となることもあります。それが、霊的覚醒の第一段階となります。

 

148:あなたの思念には実体があります。完全な健康体を強く念ずるほど、それを達成する可能性に近づくことになります。常に最高のものを念ずることです。希望を失ってはいけません。いつも明るく楽天的な雰囲気をかもしだしてください。そうした状態の中で霊力は最高の威力を発揮します。

 

149:地上の人間からすると苦難は避けたいでしょうが、私たち霊界の者からすると、苦難ほどありがたいものはありません。皆さんは大失敗をすると万事休すと思われますが、霊的視点では、それは新しい人生の出発点とみて喜ぶことがあります。

 

150:ダイヤモンドは最初からあの美しい姿で飾られているのではなく、元は土塊の中に埋もれていたのです。それが掘り起こされて、砕かれ、磨き上げられてようやくあの美しい輝きを見せます。
 霊性も同じです。もしあなたが苦難や悲哀を体験していなかったら、同じような逆境の中にいる人を手助けすることができません。人間は、試練を経て初めて霊の光輝と崇高性が発揮されるのです。

 

151:皆さんは、全ての人に霊的才覚が宿されていることを知らずにいます。その開発は内的安らぎを生み、人生のより大きい側面の素晴らしさを知らしめます。となれば、霊性そのものの開発が何よりも大切であることは明らかです。これは個人のプライベートな静粛の中においてなされるものです。その静粛の中で周りにある霊力と一体となるのです。より大きな世界の偉大な存在と波長が合い、インスピレーションと叡智、知識と真理、神の無限の宝庫からありとあらゆるものを、摂取することができます。その宝は使われるのを待ち続けているのです。

 

152:瞑想によって、魂の静穏の中に身を置いてください。一切の世間的喧騒を忘れ去り、身の周りに存在する霊的生命の波長を感得なさることです。そうすれば、あなたは肉体の限界を超越できることを悟り、霊的無知の牢獄から抜け出て、霊的自由の光の中で生きることができます。

 

153:皆さんは人生で失敗をし、そこから学ぶために地上へやってきたようなものです。過ぎ去ったことは忘れることです。大切なのは今現在です。今、誰かのためになることをしてください。先のことはあまり考えすぎないようにしましょう。

 

154:円熟した魂とは、人生の有為転変を全て体験しつくした魂のことです。苦しみの淵の経験なしに魂の修練は得られません。底まで降りずして頂上へは上がれません。霊的進化とは、低いものから高いものへの成長過程に他ならないからです。

 

155:不安は無知という暗闇から生まれます。勇気は自信から生まれます。自分は霊的存在であり、神の一部であるとの霊的真理に目覚めた魂は、いかなる人生の嵐をもってしてでも、挫かせることはできないとの自信が生まれます。

 

156:あなた方は、霊的知識という貴重な宝を手にしました。それが全ての霧を払い、暗闇を突き破ることを可能にしてくれます。どうか自信を持って生きて下さい。

 

157:自分の中の嵐を静めて下さい。静かに己を見つめ、その静粛の中にそれまで知らずにいた真の自分を見出した時、心の葛藤も終わりを告げます。くじけたり、ひるんではいけません。あなたは決して一人ではなく、見捨てられることもありません。

 

158:人生で解決できないほどの難しい問題は生じません。背負えないほどの重い荷物を背負わされることはありません。どうか取り越し苦労をしないで下さい。明日がもたらすものに、不動の信念と断固たる精神で立ち向かって下さい。万事うまくいくと確信を持つのです。

 

159:どんな病気も身体から追い出してしまいましょう。絶対に自分は病気にならないのだと言い聞かせるのです。誰にでもできることです。あなたの身体は完全健康体の霊体に支配されているのです。霊体が主人であり、身体が従者です。

 

160:霊的知識普及の松明を引き継ぎ、新しい炎を燃え立たせ、次の世代にはより大きな光明が道を照らすようにしてあげて下さい。新しい世界は必ず実現します。

 

シルバーバーチの名言:161~180*愛を祈りに、祈りに愛を

161:霊にかかわることは、慎重な配慮による進歩を要します。急激な変心は長続きしません。一人また一人と、暗黒から光明へ、無知から知識へ、迷信から真理へと進むごとに、世界が進歩します。その一人一人が物質第一主義に打ち込むくさびです。

 

162:霊の世界を知った方は、より大きな生活の場を垣間見たことになり、宇宙の構造の内奥に触れたが故に、無責任なことができなくなります。この世界に対する義務と責任をいっそう自覚するからです。また、物的なことに心を奪われたり、偏ったりすることがありません。安全も援助も全て“霊”の中に見出すことができるのです。

 

163:霊的知識があなたの生活を支配し始めた時、心に静寂と冷静さが生まれ、日常生活の一つ一つに正しい認識を持つことができます。霊的な目で日常生活を眺め、その背後に霊的基盤があることを忘れずにいれば、人間の最大の敵である取り越し苦労と決別できます。霊的知識は我が身を守る鎧(よろい)です。不安は魂を蝕み、さびつかせます。

 

164:病める人、愛する人を失った人、絶望の淵にいる人、人生の重荷に耐えかねている人など、自分より恵まれない人に手を差し伸べたいという願望に燃える人には、必ずやその背後に霊界からの援助の手が差し伸べられます。時には、万事休すとあきらめかけた、その最後の一瞬に救いの手が差し伸べられることもあります。

 

165:あなた方が地上という物質界へ生まれてくる際に、守護の役を任され、誕生の瞬間よりずっと見守り導いてきた霊的ガイドもいます。そのおかげでどれだけ助けられ導かれたかは、皆様にはわかりません。霊の力は避難所であり、霊の愛は聖域であり、霊の叡智は安息所です。

 

166:人間の心には裏切られることはありますが、霊界側はあなたを決して裏切ることはありません。たとえ目に見えなくても常に導きを怠ることなく、愛の手があなた方の周りにあることを忘れないで下さい。

 

167:神聖なる霊の力は、宗教的建造物ではなく、あなた方人間を通して授けられます。いかなる建物よりも、誰かのため思い、一身を投げうって下さる人のほうが、遥かに大事です。世間の拍手喝采などは決して求めず、ひたすら誰かのためという心がけを忘れないで下さい。そうすれば高い霊的波長にのみ感応します。

 

168:人生の最高の目標が、霊性()の開発であることを決して忘れてはいけません。ご自身の永遠の本性にとって、必須のものに目を向けることです。それはあなたが不死の魂であり、それが一時的に物的な身体をまとって地上で自我を表現していること、心がけ一つであなたを通じて神の神聖な力が地上に顕現するという真実を悟ることにつながります。

 

169:世間の賞賛はどうでもいいことです。人気というものは、容易に手に入り容易に失われていきます。もしもあなたが、他人のために自分なりにできるだけのことをしてあげたいという確信を、心の奥に感じることができたら、あなたは高級霊と協力する資格を身に着けたことになります。それは実に偉大なことです。勇気を持って戦って下さい。あらゆる不正、闇、横暴、不公平と戦って下さい。あなたの背後には霊の大軍が控え、鼓舞し、援助し、決して見捨てることはありません。

 

170:人間が必死に求めようとする地位や財産や権力は、霊的には全く重要性がありません。そんなものは死と共に消えてなくなるのです。しかし、誰かのために施した善意は、あなたの霊体に刻まれ、決して消えることはなくあなたの霊的成長につながります。

 

171:奉仕的精神から発動した愛は偉大です。自分という魂を、多数の人間の運命の改善に役立てようとする時、そこには己の栄光をひとかけらも望まない高級霊を引き寄せます。

 

172:困難が生じた時こそ、平穏で受け身の心になるよう努力なさることです。そうすれば、あなたと霊的ガイドのオーラが一体化し、霊的ガイドから必要な回答を授けられます。あなたの霊的成長度によっては、十分なものが得られないこともありますが、その時も慌てずに瞑想して心の平穏を保つことです。今度は霊的ガイドが何とかしてくれます。

 

173:心に恐怖心を宿してはいけません。完全に拭い去って下さい。あなたの誕生以来、今日までずっとあなたを導いてきた霊的ガイドが、今になって見捨てることはありません。これまで日夜あなたの生活の支えとなり、より一層大きな霊的回路とするための受容力の拡大に心を砕いてきてくれたのであり、これからもずっと支えてくれます。

 

174:宇宙は無限、無窮の神聖なエネルギーによって存在しています。しかし地上の圧倒的多数の人は、そのエネルギーのごくわずかしか感識していません。受け入れる準備が整っていないのです。ですからあなた方は、その神の恩寵を存分に受け入れるべく、信頼と穏やかさと落ち着きを常に心に宿して下さい。そうすれば、無限のエネルギーから莫大な豊かさを受け取ることができます。それが神の摂理なのです。できる限り霊の世界の最高レベルの界層に感応するよう努力してください。

 

175:自分で正しいと思うこと、良心が指示することを忠実に実行して下さい。一生を終えた後、あなたがあなたの裁判官となります。振り返ってみると正しかったこともあれば、間違ったことをしていることもあります。しかし動機が誰かのためということであれば、たとえ間違っていても咎められることはありません。動機が何よりも大切です。

 

176:悪い人間というのは、霊的成長における幼児なのです。聞き分けのない子供みたいなものです。目に見え、手に触れるものだけが全てだと考え、地上世界が提供するものを全て所有することによってしか自分の存在を主張できない哀れな人間なのです。

 

177:世間がどう言おうと、周りの人が何と言おうと、自分で正しいと思うことをして下さい。良心が命じていることは、たとえその方向へ進むと苦難に遭遇することがわかっていても、迷わずに従って下さい。最後にはきっと良い方向に進みます。

 

178:祈りは魂の憧憬を高め、決意をより強固にし、これから訪れる様々な闘いに打ち克つために守りを固める手段です。誠心誠意の祈りは、その行為そのものが、より高い波長と感応させます。祈るということ自体が、心を開かせるのです。

 

179:祈りとは魂が導きを求めるやむにやまれぬ切望です。その切望が、自動的に霊的援助を呼び寄せます。なぜならその人の思念の威力が稼働し始めるからです。祈りそのものが、その波長に感応する霊を即座に呼び寄せます。どの界層の霊に感応するかは、祈る人の霊的成長度によって自然に決まります。

 

180:祈りの念に感応して呼び寄せられた霊は、地上界への奉仕の願望から、その人間が送った思念を増幅させます。皆さんの味方として差し向けられる霊は、地上で顔見知りだった人、血縁のあった人、さらにはそうした地上的縁とは別に、ただ地上人類への愛に動かされてやってくる高級霊など様々です。見返りなど一切求めず、皆さんのために自分を役立てたいを思う霊がたくさんいることを忘れないで下さい。

 

シルバーバーチの名言:181~200*倫理的な問題への回答

181:私たち霊界のものは、どういう地上人生を送れば、霊界へきてからどういうことになるかを、この目で見ています。霊的知識を学ぶことによって、これまで多くの人が犯した過ちを、二度と犯さないようにして下さい。地上をより良い、より自由な,、より豊かな生活の場として下さい。これなら自分ができそうだと思えることをやり始めることです。すると道が開け、進むにつれてどんどんと広がっていくものです。

 

182:あなたが愛し、あなた方を愛してくれた人は、他界しても決してあなたを見捨てることはせず、霊の世界からできる限りの援助をします。しかしあなた方が恐怖心を心に宿したり心配をすると、霊的援助を遠ざけてしまいます。霊的なことを一切拒否する人にも霊的援助が届きません。霊的な自覚や理解力がある人は霊界と一体関係が保てます。とにかく冷静で受容的な心を保って下さい。

 

183:凶悪犯罪は、死刑制度によって何一つ解決できません。人を殺した人だから国家による法的殺人をしても、暴力に暴力で対処しているにすぎず、善性や慈愛を生み出すことにはなりません。死刑によって過ちを犯した魂を霊界へ送り込んでも、霊界・地上双方の問題を大きくし、犯罪を増やすだけです。人間の処罰は、矯正と救済を目的としたものでなければなりません。死刑制度が存在するということは、その社会と住民はまだまだ未熟ということです。死刑は問題解決になっていないと霊的視点から理解する段階に至っていないのです。

 

184:霊的に未熟な霊が次から次へと霊界へ送り込まれてきます。それは霊界にとって大変迷惑なことです。またそうした霊は皆地縛霊となり、霊的に覚醒するまでに大変な時間を要します。だからこそ、こうして霊的知識をお伝えし、皆さんが地上にいる間に、霊界の生活に備えてもらおうとしています。

 

185:万物の霊長である人間は、動物を保護する責務があります。しかるに現実は、罪もない動物への残虐行為を情け容赦なく行っています。動物実験は人間の健康増幅のためと信じてのことですが、それは霊的に大きな過ちであり、邪悪です。動物実験から何一つ得られないというわけではなく、その手段が霊的に間違っているのです。どうか皆さんは、動物実験や虐待、食用のための乱獲など、不当な扱いを受けても物言えぬ動物たちを保護し援助して下さい。

 

186:人間は動物より大切な存在であるから、動物を実験台として人間の健康と幸福の増進をはかる権利があるという弁解は、霊的に過ちであり許されません。共栄共存こそ摂理なのです。略奪行為、残虐行為は、その行為を行った人にとって危険であり罪なことです。あなたは霊的法則の元に生きています。愛を発揮すれば自動的にあなたは霊的報酬を受け取ります。愛に反する行為は、自動的にその償いをすることになります。どう理屈をこねても、その責任から逃れることは誰一人できません。

 

187:なぜ苦しみがあるのか、なぜ純真無垢な子供が苦しまねばならないのか。痛み、病気、危機、それらは全て霊の進化という永遠の物語の一部なのです。その中には魂が地上に誕生してくる前に、自ら覚悟しているものもあります。病気や苦痛が霊的な教訓を提供してくれることがあるのです。光の存在に気づくのは暗闇があるからこそです。見た目に気の毒なこと、理解に苦しむことの裏側にも、ちゃんと霊的な意味があるのだと理解に努めた上で、苦しんでいる人に愛を向けて下さい。

 

188:霊的に安楽死は間違っています。人間の生死には必ず霊的法則が働いています。皆さんが地上に誕生した場所や日時も、霊的法則によるものであり、これから訪れる死も、霊的法則の自然な結果であるべきです。それを中断させる、つまり余計な干渉をするということは、自然な霊的法則を破壊するということですから、当然その行為に対する霊的責任を取らねばなりません。

 

189:安楽死の決定は、医師に与えるべきではありません。大半の医師の視点は霊的ではなく唯物的です。医学的知識は、唯物思想を基礎としています。安楽死によってその魂がどうなるか全く無知な人たちに、そのような生死にかかわる決定権はありません。当然、患者の意思に基づいて医師が安楽死を実行した場合は、医師に霊的責任はありません。生命とは霊的なものです。人間の勝手な考えで、地上から魂を連れ去ってはいけません。

 

190:身体が病弱だから、魂そのものが貧弱ということではなく、身体が健康だから魂そのものが健全というわけではありません。それどころか、魂の進化にとってかけがえのない体験である痛みと苦しみを味わっただけ、それだけ霊的な資質を備えているとも言えます。

 

191:家族計画は、経済的理由、健康上の理由等、そうせざるを得ないと判断したのであれば、間違っていません。霊的に正しいかどうかは、この問題を含め人間の行為には、常に動機が考慮されます。人間の生活には、個々の動機を考慮しないといけない特殊な事情もあるからです。しかし、霊の世界には霊的成長を求め、地上での生活を求めている霊が無数にいることを忘れないで下さい。

 

192:身体的に疲労の極みに達し、精神的にも限界と思える段階に至ったら、そこから先へは進まないことです。大切なのは、あなたの精神を穏やかに、冷静に、そして確信に満ちた状態に保つことです。

 

193:霊は無限であり、その顕現の形態も無限のため、地上の人間が霊の世界との関わりを持つことが大切です。何らかの形で、霊の世界と結びつくことによって、霊的援助、導き、知識、愛といったものが届けられることになり、一旦その霊的関係ができると、人間が拒絶しない限り、二度と途切れることはありません。

 

194:地上への誕生は必ずしも強制されるわけではなく、自由意思が尊重されます。是非とも成さないことを自覚して誕生する霊がいたり、償わねばならないカルマがあって誕生してくる場合もあります。カルマは霊界で清算することが普通ですが、地上でしか償えないカルマもあります。償うべき負のカルマもなく、地上で学ばなければならないことや特別な使命がなくなれば、霊界のみで霊的進化向上に専念することになります。

 

195:人生の計画は、魂が母胎に宿る以前に本人によって立てられます。その中に、自らの命を絶つことを計画の中に入れる魂は一人もいません。その権利は人間にはなく、決して自ら命を絶ってはいけません。

 

196:魂は受胎と共に自我を表現するようになります。魂にとって地上人生が始まるのは、生まれてからではなく、受胎した瞬間からです。誕生すると、受胎前の記憶は、潜在意識に埋もれてしまいますが、人生経験の中で少しずつ思い出していきます。

 

197:麻薬の使用は霊体と身体の調和を乱し、活力を奪い、自然な生命力の流れを阻害します。幻覚症状が誘発されることもあります。霊的にも低級霊の標的になり、非常に危険です。絶対に使用してはいけません。安易な方法で幸福感を求めてはならないのです。

 

198:暴力に同情の余地はありません。不純な動機で誰かを意図的に傷つける人は、いつかは自分で自分を罰する時がきます。暗黒の中でもだえ苦しみ、その中で味わう悔恨の念そのものが、その人の悪行にふさわしい罰なのです。

 

199:死は愛によって結ばれた人同士を引き裂くことはできません。愛は条件さえ整えば望み通りのことを叶えさせる強烈な威力を秘めています。死別といっても、それは身体上のことであり、霊的には別れていないのです。他界した方の姿を、その眼、その耳で認識できなくても、あなた自身の心臓の鼓動と同じほど身近な存在となっています。愛によって結ばれた人同士を引き裂く力は、地上にも霊界にも何一つありません。愛は、生命と同じく、死よりも強く、決して滅びることはありません。

 

200:正しい霊的知識を広めて下さい。旧態依然たる教義と迷信を突き崩してください。古くからの権威、強欲、私利私欲をなくすのです。間違った教えの下敷きとなってしまっている人々、人生に疲れ、生きる意欲を失い困惑し、援助を必要としている人々のために、一刻を惜しんで霊的知識普及のために努力して下さい。


 今回の記事が、2023年最後となります。読者の皆様一人一人のおかげで、希望発見ブログは今年も完走することができました。皆様の貴重なお時間の中から、当ブログの記事を読んでいただけることに、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に、ありがとうございます。
 2024年も、皆様と一緒に霊的知識を学びながら、一歩一歩、霊的成長の道を歩んでいけたらと思っています。皆様の毎日が心の平穏と笑顔、愛で満たされることを、心より願っています。
Sending you lots of LOVE,Lani 

参考文献:シルバーバーチの霊訓(1ー12)、これが心霊の世界だ、霊力を呼ぶ本、人生は霊的巡礼の旅、インぺレーターの霊訓、ベールの彼方の生活、私の霊界紀行(以上全て潮文社)、シルバーバーチに最敬礼(コスモス・ライブラリー)、(以下全てハート出版)シルバーバーチの新たなる啓示、シルバーバーチの最後の啓示、シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A、シルバーバーチ今日のことば、迷える霊との対話

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