他界して霊の世界へくると、地上世界でどういう肩書きをしていたかは一切問題にされません。また、特定の宗教の教義を擁護しても何の意味もありません。評価されるのはただ一つ、地上生活の間にどれだけ内部の霊性を発揮できたか、つまりどれだけ愛を言動にうつせたかです。シルバーバーチ
異なる世界へ一歩踏みだす前に*事前準備こそ順応への道
日本から海を渡って他国へ一歩足を踏み入れると、そこには普段当たり前のように使っている言語や風習とは異なる生活文化が存在します。たとえばすぐお隣の韓国へ行くと、第四代国王の名君・世宗によってつくられた独自のハングル文字があり、通貨はウォンです。李氏朝鮮時代に中国由来の儒教を唯一の統治原理として重んじてきた影響で、先祖や高齢者、年長者を敬う細かな習俗があり、人間関係や言葉遣い、食事や酒席でのマナーに至るまで、その影響が現代社会でも礼節や道徳面で色濃く残っています。
また車はハンドル位置や通行方向が逆で、赤信号時の右折許可など日本とは交通ルールが異なるだけでなく南北分断以降現在も休戦中で、高速道路はいざという時滑走路になるようたくさんの車線があり、首都ソウルの地下鉄の駅には防毒マスクが置かれています。
わずか二時間のフライトで行ける韓国でも、渡航時は知識の習得が最高の事前準備となるだけでなく、相手国の豊かな文化や人々への理解を助け、旅を安全で楽しく価値あるものにしてくれます。
死後待ち受ける霊の世界への旅は、私たちの未来に起こる唯一確かな出来事であると同時に、キャンセルはできません。それは故郷への帰還であり片道切符です。ということは、なおさらこの旅先について知識を習得し、理解を深め事前準備をしていくことは、大いにあなたを助けることになります。
霊の世界での生活に順応できるかどうかは、各自の霊的世界への理解がとても大切で、特にこの世の生き方が、他界後の生活環境に多大な影響を与えることを知っておく必要があります。
一つ例をあげると、人は他界後に暮らすことになる霊的環境に慣れるため、例外なく睡眠中に死後の世界を訪れています。睡眠中に身体が休まっている間に、意識が霊体に移り霊の世界で活動をしているのです。その間の壮大な霊的世界の経験は、脳では容量オーバーとなりほとんどの人が覚えていませんが、各自の霊体にしっかり記憶されていて、他界後徐々に思い出してそこが初めて来た場所でないことに気づき安堵を覚えます。
ただし、普段から利己的・横柄な言動をする人、物的な執着心が強い人、霊の世界を完全に否定している人、アルコールなど何らかの依存状態にある人などは、自身の霊性の低さが影響し、睡眠中に訪れる界層も物質色の強い低い界層です。そのため、いつか他界した時、睡眠中の経験が全く役立たず順応していくまでに非常に永い時を要します。
私たち人間は、日常生活の中の言動によって自分自身の霊性をいくらでも高めることができる一方、限りなく堕落させることもできます。霊の世界は「思念の世界」と言われるほど、各自の精神性がそのまま暮らしの環境に反映されるということを、心の片隅にとどめておきたいところです。
死とは、物的波動の世界から霊的波動の世界への旅立ちです。霊的属性である愛をできるだけ携えるような生き方をすれば必ず自分を助けることに繋がるわけです。また霊的波動の世界へは、いかなる物的財産も"重量オーバー"で置いていくことになります。しかし、霊的知識には重量がなく無限に携えいくことができ、旅に確かな安心と安全をもたらします。以下に、他界後の世界と地上世界の異なる点をまとめました。これまでの記事の中から、極めて大事な部分を抽出した基本的霊的知識になっていますので、いつか天寿を全うして旅立つ時、以下の内容だけでも意識の中にあれば、新たな環境への順応が問題なくスムーズに進みます。

変わること①~⑤*身体、自宅の変化など
①身体の変化・・・人は死後、肉体に似た霊的な身体=霊体にて自我を表現していく。霊体は肉体以上に非常に精巧な構造をしていて、五感を遥かに超越した感覚器官を備えている。そのため霊の世界に慣れていくにつれ、本来持っている能力が地上時代以上に発揮されるようになり、活動範囲も飛躍的に広がる。また、霊体になると病気や怪我をしたり老化することはなく、完全健康体になる。高齢で他界した人も、自分の思念(はっきりイメージすること)によって20代や30代など、若い頃の姿に戻ることができる。霊体は霊的成長に伴い精妙化し、オーラがより強い光輝を発する。霊体の上に衣類を着用するが光輝が抑制されるわけではなく、光輝を見ればその人の霊性の全てが可視化される。霊の世界では自分がどんな人間なのかを隠すことは誰一人できない。本当の自分よりも過大評価されることもなければ、過小評価されることもない。ありのままの自分でしかいられず、それが受け入れられる世界。
②生活習慣の変化・・・霊体は栄養補給による健康維持が不要になるため飲食の習慣がなくなる。また「疲れる」ことがなくなり、睡眠も一切不要になる。ただ、飲食や睡眠は地上世界で長年続けてきた生活習慣なので、死後しばらくの間続ける人もいる。飲食が必要だと思い込んでいる間は、霊体に肉体と全く同じ臓器が残ったままだが、不要だと知ると臓器は完全に消えていく。これも霊的成長に伴う霊体の精妙化の一つ。同様に、アルコールやタバコも他界後しばらくの間、自身の霊的成長に不要な習慣だと悟るまでは、たしなみ続ける人もいる。
③物質の創造方法の変化・・・飲食物を含め、霊の世界ではあらゆる物質を思念によって創造できる。たとえばアルコールやタバコも、自分の好きな商品を創り出すことができる。霊の世界では経済活動が存在しないため、コンビニやスーパーはなく、必要なものは衣類も含めて各自が思念を使って創造する。ただし、生命体を思念で創造することはできない。経済活動がないということは、お金の流通がなく経済的な貧富の差が全くないということ。あるのは各自の霊的成長度の差だけで、中には地上世界で経済的に豊かだった人が、他界してみたら生前の生き方が原因で霊的貧困層に陥り低い界層で暮らしたり、またその逆の場合も多くある。
④時間の感覚の変化・・・地上世界のような時間の概念がなく、人は死後、時間の感覚がなくなっていく。地上人生を振り返ると、それがたとえ百年であろうとあっという間の出来事に感じる。また霊の世界には、朝、昼、夜の区別がない。太陽とは別の光源があり、ずっと辺り一面が明るい光に照らされていて暗くなることがない。ただし「朝、昼、夜が存在する」と思い込んでいるうちは、地上圏に近い昼夜のある低い界層に暮らす。これは、各自の思念が環境に反映されることを表している。
⑤自宅の変化・・・死後の世界でもごく自然に人は家で暮らす。高い界層で暮らす人ほど美しい家に住み、低い界層に暮らす人ほどその反対となる。高い界層に暮らす人とは、心優しく思いやり深い人。そのため、地上世界で豪邸に暮らしていた人が、死後の世界では見るも無残な家に暮らすこともある。物的財産や社会的地位によりエリート意識や特権階級意識などを持っている人は要注意で、物質的に恵まれた立場・境遇にいる人は、それをどんな動機で誰に使うかが日々問われている。また、一定程度霊的成長度に達している人は、自分の好みの自宅に暮らすことができ、かつて建築家だった人にデザインを依頼することもできる。地上時代と同じような家に暮らす人もいれば、地上人生では叶わなかった憧れの家に暮らす人もいる。

変わること⑥~⑩*移動方法、動物との関係など
⑥暮らしの場の変化・・・全ての人が同じ平面上に暮らしているわけではなく、界層と呼ばれる無数の暮らしの場が幾重にも高く重なり合いながら広がり、各自が自身の霊的成長度に完全に適合した界層で暮らしている。どの界層に暮らしていても、一定程度の霊的成長度(霊的知識の習得と精神的成長)に達すると霊体の波長が高まり次のレベルの上の界層へと暮らしの場を変えていく。上の界層ほど環境における安らぎや美しさが増していく。自分が暮らす界層よりも上の界層に勝手に行くことはできないが、特定の使命を帯びたり誰かの援助を目的として下の界層に行くことはできる。また霊の世界にも山河、海、森林があり、地上世界には存在しない花々が咲き乱れている。人間の手入れを必要とせず、完全な調和を成し、人間の心が癒されるような霊的物質が放射されていて、一部の低い界層を除き、地球のどの場所よりも美しい世界が広がっている。
⑦コミュニケーション方法の変化・・・人と会話する時は言語を使用せず思念の伝達によって行われる。自分が心で思ったことが相手に瞬時に伝わり、相手が心で思ったことが自分に伝わる。そのため、地上人生で使用していた言語の壁は存在せず、どんな国籍の人とでも容易に会話できる。一度に複数の人に連絡する場合も同様に思念によって行われる。慣れてくると言語よりも思念による意思伝達方法が遥かに容易に感じるようになる。ただし、他界後しばらく慣れるまでは言語によるコミュニケーションも行なわれる。
⑧移動方法の変化・・・長距離を移動する際は思念の力を使用して、自分が行きたいところ、会いたい人の姿をはっきり思いかべるだけで、移動先が何万キロだろうと一瞬にして移動できる。そのため、公共の交通機関は存在しない。距離が全く問題にならないことが、霊の世界と地上世界の最大の違いの一つ。
⑨法の変化・・・地上世界では各国に異なる法があるが、霊の世界には全ての界層に共通する永久不変にして正確無比の霊的法則が存在する。霊的法則は地上世界の法と異なり、見過ごされたり冤罪が発生することはない。霊的法則は善なる行為は自動的に即霊的成長につながり、悪意のある行為は同様に即霊的後退となる。霊体になると、行為による結果がすぐに霊体に反映するため、自分自身でも霊的に成長したか後退したかはっきり認識できる。一定程度成長すれば、上の界層に進むことができ、その反対は下の界層に暮らさざるを得なくなる。霊的法則の存在により、地上の国会や警察に相当する組織は存在しない。霊的法則は地上人生においても全ての人の人生に絶えず適用されていて、行為の結果が自動的に作用し今この瞬間も各自の霊体に記録されている。そのため自分の良心に誠実に行動することが霊性を高め、死後の世界への最善の準備となる。
⑩動物との関係の変化・・・愛し合う人間同士同様に、家族同然に大切にしてきたペットとは、他界後確実に再会し共に暮らすことができる。地上世界で人間に愛された経験を持つ動物は高度な自我意識が芽生え、個性を携えたまま霊の世界で飼い主が暮らす界層で生き続け、そうでない動物は死後、個性を完全に失い各種の類魂に吸収される。飼い主より先に他界した動物は、動物が暮らす動物界で生き続け、飼い主の他界に伴い再会し、飼い主が暮らす界層で一緒に生活をする。飼い主より後に他界した動物は他界後、動物界へは行かず直接飼い主が暮らす界層に向かう。それから永遠に一緒に暮らすわけではなく、人間は精神が霊的に覚醒した人から順に向上進化を求める霊性が次第に加速されていくため、地上の時間で何十年、何百年も共に生活していく中で、動物が人間の霊的進化のスピードについてこられない時がやってくる。次第に両者の間の愛が自然に薄れていき、動物は各種の類魂に吸収され、その類魂の霊的進化に大きく貢献することになる。やがて動物の類魂の中から最も進化した部分から、新たに人間として自我を発揮する魂が生まれる。

変わらないこと*愛ある場所が住処となる
死によって、私たちの生活環境にはいくつもの変化が訪れますが、人の個性は何一つ変わりません。横柄な人は他界後も周囲に威張って虚勢を張り、ユーモアのある人は引き続き周囲の人を笑わせて楽しませます。ただ地上世界と異なるのは、霊の世界には人間関係に絶対的な親和力の法則があり、周囲を見れば自分と全く同じような人間性の人が集まっているという点です。ごく一般的に心優しい人が暮らす界層に、ハラスメント行為や迷惑行為をする人は誰一人いません。
また、地上人生で楽しんでいた趣味を人は引き続き他界後も楽しみます。登山が好きな人は死後も登山を続け、読書が好きな人は地上にある作品は霊の世界でも霊的物質でできた複製が全てそろっているので、仮に読みかけの本があれば続きから読むことができます。
10番目に動物について触れましたが、人間に愛された経験もつ個体は、個性も形体も何一つ変わらずに死後生命が存続します。愛が霊的成長の鍵で、人間は地上で最高レベルの霊的進化を遂げた神性を宿す存在だからこそ、遅れて霊的進化の階段を上ってくる動物たちに神の息吹を与えることができるのです。愛は霊的なもので永続性があり、人間同士でも人間と動物の関係でも愛こそ最強の親和力を発揮し、時空を超えて魂と魂を結びつける力となり、愛のある場所が両者の住処となります。
大切な人を亡くしたり、家族同然に愛したペットを亡くし苦しんでおられる方は、必ず100パーセントいつか最愛の存在と再会できるということを知っておいて下さい。両者に愛がある限り、その再会を阻む力を持つ人など霊の世界には誰一人いません。
最後に少し、植物に目を向けてみましょう。霊的世界は人智を超えた神秘に満ちていて、地上の自然界はその象徴でたくさんの学びがつまっています。
どれほど美しい花も、種子は土中の真っ暗闇の中から育ちます。しばらく暗闇で過ごしてようやく芽が出たからといって、すぐに花が咲くわけではありません。灼熱の太陽にさらされたり、強風に吹かれることもあれば、冷雨に打たれることもあります。でも、花は絶望して自ら成長をやめることはしません。その試練が永遠に続くわけではないこと、そして自分にその厳しい試練を耐えぬく力があり、やがて美しい花を咲かせれることを知っているからです。
私たち人間も自然界の一部であり、人生には自然界を経綸する同じ霊的法則が適応されています。霊性の高い人、つまり美しい花となる種子を持つ人ほど、人生には長く耐え忍ばねばならない環境に置かれることがあります。気楽な一本道ではなく、出口の見えない暗いトンネルを進むような不遇な日々が続いたり、ある日突然雷鳴がとどろくような出来事に遭遇し極度の不安を感じたり、大海の中をあてもなく漂う小舟のように深い孤独感を味わうこともあります。
でもそれは不幸や不運ではなく、美しい花を咲かせるための不可避な摂理の一部であり、永遠に続くわけではありません。そして神性を携えた霊的存在であるあなたには、いかなる試練をも乗り越えられる素晴らしい力が内在しています。自分の力を信じぬけば、あなたにはこの世にも死後の世界にも恐れることは何一つありません。
花は、世界を明るくするために存在します。私たちがこの世に生を受けたのも、少しでもこの世を明るく美しい世界にするためです。世の中にどれほど恐ろしいニュースが飛び交っても、SNS上でどれほど誹謗中傷が飛び交ったり周囲に悪口を言う人がいても、花の美しさは変わりません。憎しみに生きず愛に生きているからです。
この世の雑音に惑わされず、自分の心身を毎日大切にして周囲への優しさを忘れなければ、いつかこの世の旅を終えた時、目を覚ますと美しい花々の芳香に全身が包み込まれ、生きる喜びに満ちた至福の境涯が待ち受けています。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました。
Your soulmate friend,Lani
参考文献:シルバーバーチの霊訓(潮文社)、ベールの彼方の生活(潮文社)、インぺレーターの霊訓(潮文社)、これが心霊の世界だ(潮文社)、こころが安らぐ本(大和書房)、こころが満たされる本(大和書房)、私はできる!(サンマーク出版)、すべてうまくいく(角川書店)、人生をもっと幸せに生きるために(河出書房新書)、パワーオブ・ザ・ソウル(JMAアソシエイツ)、コナン ドイルの心霊学(潮文社)、これが死後の世界だ(潮文社)、霊力を呼ぶ本(潮文社)、生きがいのメッセージ(徳間書店)