あなたがた人間は、永遠なる生命の旅路の途中で、今ほんのいっときを地上で過ごしている、霊的巡礼者です。シルバーバーチ
- Change the world*一人でも多くの人に霊的知識を
- なぜ、天国はこんなにも美しいのか*霊的メカニズムと悟り
- 好きなことを好きなだけ*霊的大冒険への足固め
- 誰一人として暗闇で生きる必要はない*人生の極意
Change the world*一人でも多くの人に霊的知識を
読者の皆様、遅くなりましたが今年もよろしくお願いいたします。
前回の記事では、一万年以上に及ぶ歴史の中で、霊的知識の源流を何よりも大切に守り、「思考と行為において常に純潔であれ」という教えを継承し続けてきたアメリカインディアンの霊的文明をお伝えしました。
その清らかな源流は、新生活を求めて大陸に渡った人々による暴力やアメリカ政府による同化政策によってひどく汚染され、社会から霊性は失われつつありました。
しかし、人間の生命、愛、情熱は、死をこえて確実に生き続けるものであり、アメリカインディアンは霊の世界で一致団結して立ち上がり、霊界側から地上世界への大規模な霊的知識普及の活動(スピリチュアリズム)の中枢を担い、日本を含めた世界各地に霊的知識の新たな源泉を湧き出させ、その温もりに触れた多くの人々の心を優しく温めました。
スピリチュアリズムが始まった翌年の1849年に生まれ、イギリスの地に湧いた霊的知識の源泉に希望を見出した人がいました。ウィリアム ステッドです。彼は霊能力の一種である自動書記能力を有し霊的知識普及に尽力する一方、世の中をより良い場所に変えていくべく、社会改革派のジャーナリストとして子供福祉や労働環境の向上に取り組んだ人でもありました。
その活動の一環としてニューヨーク・カーネギーホールにて世界平和について講演するため、1912年4月10日、彼はイギリス南部のサウサンプトン港からタイタニック号に乗船しました。それから四日後の深夜、北大西洋沖で巨大客船は沈没し、彼はおよそ1500名の犠牲者の一人となりました。63歳でした。
ウィリアム ステッドは他界後、死の直後の様子や他界後の生活について、グラディス レナードのような当時最高レベルの霊能者を通じて以下のような霊的知識を伝え、それが活字化され世に広く知られることになりました。
溺死者も皆、生きています。私たちは死の直後、身体(霊体)が上空に向けて垂直に、ものすごいスピードで上昇していきました。そして、大きな乗物のような場所に皆集められました。そこに集まってる人々の情景は痛ましい限りでした。精神的ショックで茫然自失としている人、あとに残した家族のことを思いこれから自分はどうなるのか不安そうな人、高価な所持品を残してきたことに怒り狂っている人、これから神の裁きをうけるのかと怯えている信仰心のあつい人もいました。
当ブログでは以前にも触れたことがありますが、ウィリアム ステッドが他界後から送ってきた霊界通信は、死後訪れる環境と意識上の一連の変化を理解する上で明瞭さに秀でているため、今回の記事では彼の言葉(紫枠内)を通して霊的知識をお伝えいたします。

なぜ、天国はこんなにも美しいのか*霊的メカニズムと悟り
ウィリアム ステッドは他界後、地上時代に学んでいた霊的知識が100パーセント正確だったことに喜びと感動を覚え、そうと知った時の満足は格別だったと語っています。
その霊的知識は、死の直後も多くの人が大混乱をきたしている中で、彼の心に落ち着きをもたらし、すぐに凍てつく海の中で予期せぬ死を迎えた人たちを救助する側にまわりました。
やがて、私たちが集まった場所がゆっくりと動き出しました。いよいよ到着した時には、みんな一種の自信を抱くようになりました。天国の環境の全てに実体があること、地上世界と似た環境であることを知ったからです。異なるのは、地上世界とは比較にならないほど明るく美しいことでした。
それから、皆霊的ガイドや先に他界した親類や友人などに付き添われて、それぞれが各自の道、異なる界層へ歩み始めました。私には、先に他界した父親と友人が付き添ってくれました。父は私と生活を共にし、援助と案内の役をしてくれました。死の真相がわかると、体験したばかりの恐ろしい死の記憶はもう遠い過去に押しやられて消えていきました。
私が導かれた界層は全体的にブルーの色彩がありました。明るい色合いの濃いブルーです。ここをブルーアイランドと呼んでいます。ブルーアイランドは、他界した人が新たな環境に慣れ親しむための場所です。地上世界の環境と似ていて海もあり、あらゆる人種の人間がいました。皆さんは、霊界というと非現実的で夢のような世界を想像なさるに違いありません。しかし、そうではないのです。外国へ行くのと同じで全てに実体があり、地上とは比較にならないほど興味の尽きない世界です。
◎突発的に見える大惨事も、霊界側では事前に誰が他界するのかはっきりわかっているため、組織的に大規模な救済活動が行われ、あらゆる霊性の人に対応した受け入れ施設が用意されています。救済活動に関わる霊界側の人は、見返りに何か報酬があるわけではありません。全て自発的な無償の愛の念から行動をしています。
なお、本来霊体には五感より遥かに優れた感覚機能が備わっています。この世に生きている間は、霊体と物質的な身体である肉体がシルバーコード(発光性のある霊的物質でできた銀色のひも)でつながっているため、その優れた感覚は大幅に制限され、私たちはほぼ肉体の五感のみに頼って生きていくことになります。
それは、一生の間ずっと霊体にサングラスをかけイヤホンをして、手には厚手の手袋を何枚も兼ね、身体には全身を覆いつくす重たいダウンコートを着ているようなものです。
死とは、それらの全てを脱ぎ捨て高次元の世界へ身を移すことです。すると、当然ながら全ての感覚機能が飛躍的にあがるため、身体は身軽に感じ手に触れる物により実体感があり、それまで感識できなかった色彩や音階などを受け取れるようになり、目に映るもの全てがより美しく感じ、地上人生で発揮されなかった様々な潜在能力が開花します。
色彩豊かで生命力みなぎる魅力的な死後の世界の環境に慣れていくと、地上世界のほうが遥かに暗く非現実的な世界に感じるようになります。そして、「霊の世界こそ実在、物質的な地上世界は幻影」という霊的真理を悟り、物質的なことに執着しすぎてはいけないと理解を深めていきます。

(ニューヨーク・セントラルパークにあるウィリアム ステッドの壁像 出典:William Thomas Stead | Central Park Conservancy)
好きなことを好きなだけ*霊的大冒険への足固め
ウィリアム ステッドがブルーアイランドと呼ぶ死後導かれる界層は、ボーダーランドとかアストラル界と呼ばれることがあります。
一口にブルーアイランドといっても様々な界層があり、タイタニック号で他界した人たちが一旦同じところに集められた後、それぞれが異なる界層へ導かれたように、一人一人の霊性、生き方、人生観などが他界後の状況と生活環境に直接大きな影響を与えるため、同じ日に同じ形で他界したとしても、死後の様子や生活の場となる界層は決して同じではありません。霊性の高い心優しい人ほど霊体の波長が高く、それに適合した美しい界層へ導かれます。
ブルーアイランドの第一の目的は、精神的視野を一定のレベルまで高めることです。他界した人たちは、多かれ少なかれ悲しみや無念の情を抱いています。それが時として障害となって霊的進化を遅らせます。ブルーアイランドでは、当分の間は本人が一番やりたいこと、気晴らしになることができる様々な施設が用意されていて、存分に楽しめるよう配慮されています。それは、真の霊的進化への足固めの期間なのです。
地上人生で好きだったことなら何でも、精神的なものでも身体的なものでも引き続き楽しむことができます。読書、音楽、スポーツ、乗馬、何でもできます。霊体になると疲労を感じないので、思う存分楽しむことができます。たとえば地上人生で音楽に打ち込んだ方は、ここにある学校で学べば、知識も才能も信じられないほど伸びます。音楽(芸術)は本来霊界のものだからです。
各地を訪ね歩いたり、探検したり、動物や植物の生命の研究をする人がいたり、かつての知人、友人を探し求める人もいます。ブルーアイランドは地球圏に属し、地上時代の感性や習性はそのまま残っています。飲食やタバコ、睡眠は霊界では不要ですが、その欲求が消えるまでは地上時代と同じ習慣を続けます。物質的な価値観や習慣を捨てていく過程はゆっくりしていて、やがて霊性が芽生えると知識欲と自己啓発の願望が沸きあがり、それまで大事にしていたことが何の意味もないことに気づくばかりでなく、やがて邪魔くさいものに思えてきます。
地上にいる愛する人と過ごしたいと望むなら、それも許されます。自分の存在に気づいてくれなくても、みんなと一緒にいる雰囲気に浸っていたいのです。しかし、そのうちに、そんな自分に反発を覚えるようになります。同様に、何でも好きなことをしていた人も、興味が物質的な楽しみから精神的なものへと移っていきます。その時こそ、精神が霊的に覚醒し肉体的本能からの脱却作用が始まったことを意味します。他界後、霊的覚醒までの期間がどれくらいかかるかは、一人一人の霊的成長度にかかっています。
◎他界した人々が、自由で活発な生活を送って元気にしていることが、彼の言葉からもわかります。誰もが経済活動のない世界でお金の心配もなく、完全健康体で、時間に追われることもなく自由が許される世界だからです。
しかしそこはあくまでも地上的な習慣や思考、欲求をそぎ落としていき、本来の霊的な生活に完全に移行するための一時的な滞在の場にすぎません。この準備期間にあらゆる欲望を消化していくと、次第にその反動がきて、興味や関心が自分の心の内側へ向けられ「自分という人間を誰かのために全力で役立てよう!」という情熱が込み上げてきます。それこそが本当の生きがいと幸せなのだと自覚するのです。
これは、精神が霊的実在に本格的に目覚めたことを意味すると同時に、ブルーアイランドを卒業し、本当の至福の境涯が待ち受けるより高い界層に移り住む準備が整ったことを意味します。
他界した人が皆すぐに霊的に覚醒するわけではありません。地上人生と死後の世界の密接な関係を学び、生前の自分の言動を見つめ直し、霊的存在として自らの霊的成長に真摯に向きあうことが、誰にとっても大切なことになります。中には次の界層には進めず、再度地上世界に生まれ変わざるを得ない人もいます。
ウィリアム ステッドにとって「人のために役立つこと」とは、地上世界の人々に霊の世界の実像を詳しく知らせることで、他界して三日後には地上の交霊会に現れました。また、生前の霊的視野が欠けた人生観や自己中心的な生き方が影響して、死後ブルーアイランドにたどり着けず地上世界をさ迷い続ける人たち、いわゆる地縛霊の救済活動に取り組みました。

誰一人として暗闇で生きる必要はない*人生の極意
タイタニック号沈没の犠牲者となった人の中に、ジョン Aという人がいました。ジョンは生前大富豪でいわゆる上流階級の生活を謳歌していた人でした。彼の精神性は極めて自己中心的で誰かに手を差し伸べるような善意はなく、加えて死後の生命などあるわけがないという強い思い込みがありました。それらが災いし、他界後数年間、地上世界をあてもなく徘徊していました。
ジョンの霊的ガイドや先に他界した母親、そしてウィリアム ステッドが懸命の救出活動を試みましたが、ジョンの精神が錯乱状態だったため全く手に負えず、アメリカで霊能力のある妻と共に地縛霊の救済活動をしていた精神科医のカール ウィックランド博士の元にジョンを連れてきました。
ウィックランド博士がジョンに声をかけると、彼は「助けて下さい!目が見えない。海水で目がやられたようだ!」と叫び、「ひどい暗闇だ。どうしたらこの暗闇から抜け出せるんだ」と明らかに取り乱していました。
ウィックランド博士はジョンにこう語りかけました。「それは霊的な暗闇です。自己中心的な生活をしていた人や死後にも生命があることを知らずに肉体から離れた人は、たいてい暗闇の中におかれるのです。無知が生む暗黒です。死は存在せず、死後も生命は続きます。霊の世界では人のために役立つことをしないと、幸せにはなれないんです。」
さらに博士はジョンを諭します。「あなたは肉体がなくなって、今は霊的な身体に宿っているのです。だから、霊体の目が開けば、霊界の美しいものが見えるようになります。人生は学校のようなものです。地上にいる間に死後の世界のことをできるだけたくさん知っておかないといけないのです。霊界へ行ってから辺りを明るく照らす光になってくれるのは、生命について学んだ霊的知識だけです。」
ウィックランド博士の言葉はジョンの心に感応し、ジョンの霊体の目が開きだしました。すると、母親やタイタニック号で面識のあったウィリアム ステッドの姿が見えるようになりました。ようやく落ち着きを取り戻したジョンは、今までの自分の無分別な生き方を反省し、母親と共に霊の世界へ歩き出すことができました。
地上人生を全うしたあと、私たち本来、眩いばかりの光の中で自由と幸福感に満ちた生活を送ることができます。しかし例外的にジョンのように死後の世界に悲劇が待ち受ける人もいます。
物質的な豊かさを楽しむことは決して悪いことではありませんが、霊的なこと(思いやりのある言動)と物質的なことのバランスをとること、そして柔軟な心を持つことの大切さを私たちはジョンから学ぶことできます。
なお、アメリカインディアンの文化では一人が必要以上の富を独占することを「非常に恥ずべき事」「下劣の罪の最たるもの」とし、自分より困っている人に決して目を背けてはならないという教えがありました。これは人間が陥りやすい物的財産や社会的地位への極端な執着を戒める教えでもあり、古代から兵法の極意とされている「自分を韜晦(とうかい)させる生き方」にも通じます。
世間からの人気や拍手喝采を一切求めず、名声や功績などはさっさと人にゆずり、才能をひけらかすことなく誰かの幸せを思ってひたすら謙虚に生きることが、ひいては死後の世界まで自分を守ることにつながるのです。
現実的に地上世界は、決して生きやすい世界ではありません。自分以外の誰かの人生は随分楽しそうに見えても、誰しも心の内に様々な悩みや葛藤、痛み、心配事を抱えているものです。だからこそ心優しい言動や助け合う精神に永続的な最高の価値があり、その全てが必ずあなたに霊的成長をもたらします。
私たちは永遠に続く人生の脚本を、自分自身の手で書いています。たとえ過去に書き間違いがあったとしても毎日書き直すチャンスが与えられています。この世は霊的成長のための学校だからです。日々文字を綴る時、自分なりにできるだけ愛をこめること。それが、あなたの人生の書を明るく彩る唯一の方法です。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your soulmate friend,Lani
参考文献:シルバーバーチの霊訓(潮文社)、ベールの彼方の生活(潮文社)、インぺレーターの霊訓(潮文社)、これが心霊の世界だ(潮文社)、こころが安らぐ本(大和書房)、こころが満たされる本(大和書房)、私はできる!(サンマーク出版)、すべてうまくいく(角川書店)、人生をもっと幸せに生きるために(河出書房新書)、パワーオブ・ザ・ソウル(JMAアソシエイツ)、コナン ドイルの心霊学(潮文社)、これが死後の世界だ(潮文社)、霊力を呼ぶ本(潮文社)、生きがいのメッセージ(徳間書店)、レッドマンのこころ(北沢図書出版)、アメリカインディアンの歴史(雄山閣出版)、ブルーアイランド(ハート出版・文中の霊界通信を引用)、アメリカ先住民の宗教(青土社)