希望発見ブログLooking for HOPE

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

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希望発見ブログでは、霊的知識(スピリチュアリズム)を元に、瞑想、心の癒し、死後の世界(天国)の実像についてお伝えしています。
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フェニック家の天国の物語*天国に留まる魂、生まれ変わる魂

 大学教授のジョンと妻のアンのフェニック夫妻には4人の子供(長男マーチン、次男ウォルター、三男マイケル、長女メアリー)がいました。今回の記事ではフェニック家の家族模様を通し、一人一人の性格や家族内での人間関係が、死後の世界にどう影響するのかお伝えします。

10歳でこの世を旅立った長女メアリー

 フェニック家に最初に起こった悲しい出来事は、長女メアリーが10歳の若さで他界したことでした。両親のジョンとアンには、悲痛な日々が続きましたがメアリーは天国で寂しい思いをしませんでした。人は睡眠中に霊体の一部(アストラル体)が肉体から脱け出て天国を旅するのですが、両親の睡眠中に天国で毎日会っていたからです。
 メアリーの両親は、夢で愛する娘に会ったことを全く覚えていないこともあり得ます。壮大な霊界での出来事を限定的な脳の機能では全てを記憶できないためです。
 他界した子供は、とても安全な界層に導かれ霊的に優れた資質を持つ人達によって愛情深く世話をしてもらいます。子供の容姿は個々の霊的成長度に応じて、少しずつ成熟した容姿に変わっていきます。メアリーも他界後前世の記憶等全てが蘇り、徐々に大人の姿になりました。しかし両親の夢の中で会う時は、両親が戸惑わないよう子供の姿に一時的に戻ります。霊体は自分の思念(はっきりイメージすること)で瞬時に容姿を変えられます。
 また中にはあえて子供の頃の容姿に留まり続け、純粋な子供の立場で地上の人のために自分を役立てようする場合もあります。そうした霊をトプシーと呼び、役目を終えると本来の大人の容姿に変わります。

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哲学を愛した長男マーチンの死後

 長男のマーチンは大学で哲学を専攻していました。しかし第一次世界大戦が勃発して従軍し、フランスの最前線で戦死しました。彼には婚約者(マーガレット)がいました。
 天国へ旅立ったマーチンは妹のメアリーと再会し、志半ばだった哲学の勉強を始めます。天国は時間が存在しないため、自分のやりたいことを時間を気にせずとことんできます。マーチンにとって哲学の勉強こそが心を幸せにしてくれるものでした。
 マーチンの死によって遺された婚約者のマーガレットは、その後リチャードという名の男性と結婚しましたが、マーチンの死から20年後、海外旅行中に事故に会いリチャードと共に天国へ旅立ちました。
 天国では愛する人同士は再会し共に暮らすことができます。愛する人同士とは、言い換えればお互いが心から一緒にいたいかどうかということになります。マーガレットの愛は夫のリチャードではなく、かつての婚約者マーチンに向けられていました。マーチンもマーガレットを想い続けていました。よって二人の間に霊的親和力が働き、二人は天国で再会し共に暮らすことになりました。リチャードはというと母親への愛が深く、母と共に暮らすことになりました。
 このように、死は魂同士の絆を一掃深めることもあれば、あっさり二人の関係を断ち切ることもあります。長年連れ添った夫婦でも愛がなければ離れ離れになり、たとえ半年間でもお互いを心から思い合っていた恋人同士は、死後も必ず再会し、共に暮らします。

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フェニック夫妻の死後

 愛娘の死から30年以上を経て、両親のジョンとアンも地上人生を終え、天国でメアリーやマーチン、彼の婚約者マーガレットと再会しました。
 しばらく共に暮らしますが、次第に霊的成長度において両親と他の3人との間に大きな差が生じます。元々ジョンとアンは霊的なことにほとんど無関心の上、生涯を通じて周囲の人に対する慈善的な精神も希薄でした。
 尚、天国には無数の界層(暮らす境涯)が存在するのですが、メアリー達3人は霊的に成長するにつれ、それまでいた界層にいづらくなったため、さらに上の界層に進みました。そこはより光輝あふれる美しい世界で、慈愛に満ちた人達がいるところです。
 上のレベルの界層に進んだメアリー達は、いつでも下の界層にいる両親を訪れることができます。しかし下の界層に暮らす両親は、自分達が霊的に成長するまでは上の界層に進むことはできません。これは全ての人に当てはまる天国での不変の法則です。
 メアリー達は両親が霊的に成長するまで上の界層に進むことを延期し待つこともできましたが、先に進む選択をしました。両親に霊的成長を望む意志があまりにも弱かったことが考えられます。
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ウォルターとマイケル*地上の成功と天国での成功

 フェニック夫妻には他にも二人の息子がいました。次男ウォルターと三男マイケルです。マイケルは父親に性格が似たところがあり、他人には一切無関心で精神の中に慈愛の心が少ない人でした。
 ウォルターはというと彼の人生の唯一の目的はお金儲けでした。実際にかなりの財を成し、両親もそんなウォルターを誇らしく思っていました。マイケルとウォルターはほぼ同時期に地上人生を終えました。両親に強い愛情のあった二人は、死後も共に暮らし始めます。
 多くの人が他界後最初にたどり着く界層は、精神の中の低級な欲をどんどん消化していくところでもあります。すると次第に霊的な向上心を求める欲求が加速しだします。それは精神の純化を意味し、自分の霊的成長にとって不要な思考や習慣と決別しようと強く決心します。
 霊的成長を求める時期は個々の霊的成長度によって異なり、死後すぐ訪れる人もいれば、地上の時間にして何十年、何百年の時を必要とする人がいます。三男マイケルは、我欲が強く徐々に下の界層に進み、低級な感情を消化するまで数百年の時を必要とました。
 次男ウォルターは、天国でも自分と同類の人達を見つけ、お金の話に熱中します。しかし次第に天国では地上人生で成した財産に全く価値がないことに気づき、さらに思念一つで何でもつくりだせるため、もはや経済活動を全く必要としないことを知り、虚しさでいっぱいになります。
 さらに地上人生では自他ともに認める「成功者」でしたが、天国ではお金儲けしか考えていなかった精神の持ち主が、最大の「失敗者」と考えられていることを知り愕然とします。
 人生を振り返れば、その気になれば自分より困っている人達にいくらでも手を差し伸べる機会があったにも関わらず、彼はそれを一切しませんでした。
(せっかくの人生を無駄にしてしまった)ウォルターの心はそれまでの人生観が総崩れになり、新たな自己を確立したいという欲求が芽生えました。
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それぞれの決断*真の霊的成長を求めて

 ウォルターは自分より遥かに霊的成長を遂げている霊的ガイドに相談します。その結果、新たな両親の元に生まれ変わり、今度は貧困家庭で女性として生きることなりました。次の人生ではもっと周囲の人を思いやる人生を送ることができるのか、それがウォルターの人生最大の課題です。 
 ウォルターが地上へ生まれ変わったことに、最も影響を受けたのは母のアンでした。夫はいつまでたっても大学教授である自分から抜け切れず、同じような会話を学術仲間と延々と繰り返していました。
 アンの気持ちは次第に夫から離れていきました。アンは自らの心を真摯に内省する機会を持ち、地上人生では子供達への所有欲が強すぎ、それが息子達の人生に悪影響を与えたことを猛省し始めます。
 アンは地上人生を再び送り始めたウォルターの元へ行きたいと望み、それが叶えられます。今度は母親としてではありません。ひょっとしたら姉妹となるのか、子供となるのか、親友となるかもしれません。家族の形は、別の転生を通じて全く異なる形に変わることがしばしばあります。
 気づけば周囲に家族が誰も居なくなった父親のジョンは、ようやく自分を見つめだし、天国では地上人生の肩書が全く意味をなさないことを受け入れ始めました。自分では立派な人生を送ったつもりが、結局のところ、日常生活の中で周囲の人への優しさがあまりにも足りず、それが何よりも大切だったことに気づいたのです。
 (誰か助けて欲しい)ジョンの悲痛な叫びに反応したのは、すでにかなり霊的成長を遂げ遥か上の界層に進んでいた長男のマーチンでした。マーチンの献身的な援助の元、父のジョンもようやく霊的な自覚が芽生えました。いつの日か彼も準備ができ次第、再度地上人生をやり直すことになります。
 三男ウォルターの例であったように、人は前世までに身に着けた霊的・精神的資質を携えてこの世に生を受けます。魂にとって地球は霊的成長のための短期留学先のような場所であり、永遠の住処ではありません。いつか学ぶべきことを全て学び終えると、特別な使命を帯びない限り、もう二度と地上に生まれてくる必要はありません。
 私達は人生で様々な試練を経験しながら、魂を鍛えています。時に逃げだしたくなったり、消えてしまいたくなるような困難を経験することもあります。でも人生の試練は、一時的に太陽の光を遮る雲のような存在です。雲はやがて立ち去り、必ず希望の光が射しこんで心温まる時がやってきます。そう信じることが大切です。
 影にいる間の寒さや苦しみを知っている人ほど、光の温かさと輝きに心から感謝します。視野が広まり他者に対して寛容な心を持つことができます。光しか知らない人はそれが当たり前すぎて、大切なことに気づけません。地上人生における失敗や困難は、霊的には実はとてもありがたいものなのです。一生を終えた人は皆、苦難の経験こそ満ち足りた人生の貴重な一部であることを悟ります。
 今現実が厳しい状況に置かれている方は、霊的には大成功の人生の真っただ中にいることを知っておいてください。何があっても、人生を投げ出す必要はありません。
 つらい時は自分自身の心の中の嵐を鎮めることに専念することが大切です。過ぎ去った過去を悔やんだり、未来を心配することは何の役にも立ちません。悲観的な考えはやめ、できるだけ明るい明日を毎日思い描きましょう。あなたの思念には力があります。
 全身をリラックスして目を閉じ、毎日数分でも深呼吸を繰り返して精神統一することで、心身の健康に良いばかりか、霊界側からもあなたを愛する人達が援助しやくなります。その力は絶大です。自分の内側を落ち着かせることで、外側の世界も落ち着いていく。これが確かな霊的メカニズムです。 
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend,Lani

参考文献:シルバーバーチの霊訓(潮文社)、スピリチュアリズムと宇宙哲学(現代書林)、私は霊力の証をみた(潮文社)、こころが安らぐ本(大和書房)、人生を、もっと幸せに生きるために(河出書房新社)

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