希望発見ブログLooking for HOPE

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

希望発見ブログLooking for HOPE

希望発見ブログでは、霊的知識(スピリチュアリズム)を元に、瞑想、心の癒し、死後の世界(天国)の実像についてお伝えしています。
(いかなる宗教とも一切関係ありません)◎皆様の受け入れられる範囲でお読み下さい。

スポンサーリンク

天国と許しの関係【後編】*天国でも生前の言動を深く後悔する人達と許しの霊的な意味

 前回の記事では、地上の人から天国へ旅立った方への罪悪感についてお伝えしました。今回はその反対側の視点で、天国へ旅立った方が地上にいる家族や友人などに向けた深い後悔についてお伝えします。
 天国では、地上にいる時以上にあらゆる感情が増幅されます。幸福感が増す一方、生前の言動により後悔の念が人を苦しめることも事実です。だからこそ、許しが大きな意味を持ちます。今回の記事ではその実例と霊的メカニズムをお伝えします。

例1:「絶対に許さない」*天国へ旅立った夫を怒り続ける妻の想い

 イギリス人霊能者ゴードン スミスは、交霊会にて高齢の女性に歩み寄り、天国から女性の母親が来ていることを伝え、「彼女の名前はキャシーで1969年に亡くなり、トンプソン氏と一緒に来た」と言い添えました。
 女性は自分の姓がトンプソンで、トンプソン氏とは父親のことだとわかり、また母親の名前や亡くなった年も当たっていたため、両親の霊がそばにいることを確信し、喜びが込み上げました。
 しかし次にゴードンから「ジョーという人も来ています」と告げられると、「とっとと送り返して!私に言いたいことがあるというだけでも腹が立つ!」と語調を一変させて怒り出し、ありとあらゆる罵詈雑言を並べつつ、「あの人が死んだ日は最高の日だった」とまで言い放ちました。
 ゴードンが事情を尋ねると、ジョーは女性の夫で、生前卑劣な態度で女性につらくあたっていたとのことでした。こうなるともう霊的なメッセージは伝えられません。
 ゴードンは「ジョーは妻に許しを請いに現れただけだが、彼女が許したくなければそれまでである。彼はまたもとの罪と悔恨の世界に戻るだけである」とやや突っぱねた口調で言っていますが、天国にいる人が何ゆえ許しを請うのか、もう一つ他の例も見てみましょう。

積み上げ, 申し訳ありませんが, サイン, すみません, ラベル

例2:「自分が嫌でたまらない」*死後も利己的だった自分を責める女性

 霊能者ジェームズ ヴァン プラグは霊視の冒頭で、交霊会に参加した女性二名・男性一名の若者のグループに「あなたと同年配の女性が天国から来ています。ステイシーという人をご存じですか?学校で人気者でパーティー好きだったようです」と伝え、「どうやら急死なさったようです。彼女は私にガラスと血を見せて、それから自分の頭を指してる。覚悟も何もできていない突然の死だった。思い当たることがありますか?」と尋ねました。
 若者達は「その通りです」と応じました。ジェームズはステイシーから思念でイメージを受け取り、受け取ったイメージをそのまま若者達に伝えているのです。どの霊も亡くなった時の記憶は鮮明で、地上に戻って来ると必ずと言っていいほど思い出し、その記憶を霊能者は受け取ります。
 ジェームズは「死ぬ直前、まるで麻薬かお酒でも飲んだみたいに頭がもうろうとしていた。彼女は車の中にいて、頭にものすごい衝撃を受けた。事故は交差点で起こったと彼女は言っています。」と言葉をつなぎました。
 事の次第を知っている若者達は「はい、確かにそうです。私達はみんな同じ学校だったんです」とうなずきながら言いました。
 ジェームズは若者の一人、ジュリーに「ステイシーがあなた達三人の写真を見せています。そういう写真をお持ちですか?」と尋ねると、ジュリーはい、さっきまで見ていたところです。」と答えました。
 ジェームズはステイシーが不意に泣き始め、若者の中の女性二人に対し「私はあなた達にとても冷たく当たって、すごく嫌な女だった」と言い、「あなた達二人の心の痛みが手にとるようにわかる。二人にしてしまった仕打ちを体験してみて、自分がやったことが嫌でたまらない」と頬を涙で濡らしながら言葉を振り絞っていることを伝えました。
 実はステイシーはとても嫉妬深い性格で生前二人に醜態をつき、それが原因で亡くなる数か月前からずっと二人と口をきいていませんでした。
 ジェームズはさらにステイシーの言葉を伝えます。「申し訳なかったと言っています。私が間違っていた。どうか私を許して欲しい。学校で一番の人気者になることばかりに心を奪われて、他の人の気持ちなんて考えもしなかったと」
 その言葉に女性達は泣き出し、「もちろん許します」と声を震わせました。
 次にジェームズはジュリーに「あなたは隣にいる青年と8月に結婚しませんでしたか?」と尋ねると、ジュリーは認め、「ステイシーがピンク色のドレスを見せてくれていて、髪をピンクのリボンで結んでいますよ」と続けると、ジュリーは実際に結婚式で付添人がみんなピンクのドレスとピンクのリボンをつけていたことを驚きと共に伝えました。
 ジェームズはステイシーからさらに言葉を受け取ります。「ステイシーは霊としてあなたの結婚式に参加していたそうです。そしてこう言っています。私抜きでパーティーができると思ってた?」
 ステイシーは忘れかけていた笑顔を取り戻したかのように嬉しげに微笑し、ジュリー達に深い感謝と共に抱きつき、霊能者のジェームズにも感謝を伝え、天国に戻って行きました。

f:id:spiritualfriends:20210926204411p:plain

天国での霊的成長*なぜ人は改心するのか

 基本的に、人の性格は死後も全く変わりません。ユーモアのある人は天国でもユーモアで周囲の人を楽しませ、わがままな人はわがままなままです。
 それでも二つの例でご紹介した二人がまるで別人のように生前の行為を反省し謝罪に訪れたのは、先ほどご紹介したステイシーの「あなた達二人の心の痛みが手にとるようにわかる」「二人にしてしまった仕打ちを体験してみて、自分がやったことが嫌でたまらない」という言葉にヒントがあります。
 人は死後、「人生の回顧(ライフ レヴュー)」と言って、一生分の自分の言動がどのように周囲の人に影響を与えたのか、映画を見ているかの如く振り返る機会を持ちます。それもただ振り返るのではなく、完全に相手の立ち場に立って、その人の感情まではっきり体験します
 そのため、生前誰かを深く傷つけた場合、その人の心の痛みが手に取るようにわかるのです。特に周囲の人に横柄に振る舞っていた人はそこで初めて、どれだけひどいことをしたか気づき、強烈な罪悪感が心を覆いつくし、相手に謝罪したいと思うようになります。
 深い後悔にさいなまれた人が、天国で本当に幸福感を得るには、どうしても傷つけた相手から許しを得ることが必要になります。それなくして、心の平穏はやってきません。それだけにステイシーにとって許しを得たことは、大変大きな意味を持ちます。また寛大にも彼女を許した女性達も、それが大きな霊的成長となります。
 では卑劣な夫を許せなかった女性は、いつか夫を許す日がくるのでしょうか?
花, 自然, 工場, ヒヤシンス, バネ, 春の花, 春の前触れ, 公園

霊的法則と私達*許しが人生に与える大切な意味

 夫の謝罪を拒否した女性はいつか他界した後、夫と共に暮らすことはありません。たとえ夫婦でもお互いに愛がなければ、魂同士を引き寄せる要素がないためです。愛があれば、必ず再会し一緒にいられます。
 夫だったジョーはそれでも謝罪を試みます。その際女性がずっと天国でも怒り続けるかというとそうではありません。まず第一に、この女性も他界直後に、相手の立場に立って人生を振り返る機会を持ち、霊的な観点から人生の意味を知り、今まで考えもしなかった視点から夫を知ることもあります。 
 また、天国に行くと、霊的法則の存在を知ります。つまり生前の自分の行動の内容は、良くも悪くも自動的に自分に返ってくるということです。ひどいことをしておいて、何事もなかったことにはなりません。前述した霊能者ジェームズ ヴァン プラグ氏はこのように言っています。

霊の世界では霊的法則が尊重され、厳守されます。この法則に背けば、調和と均衡のとれた自然の状態に逆らうことになり、霊的な進歩は望めません。

 また、スピリチュアリズムの金字塔と言われるシルバーバーチの霊訓でもこのように言っています。

一人一人の人間が、自分の行為に責任を取ります。それが自然の摂理なのです。過ちを犯したら、過ちを犯した当人がその償いをする。霊的法則がそうなっているのです。

 このような霊的法則を理解し、人は死後も成長し続けていることや、自らもまた誰かを許すことで自分の霊的成長へつながることを学ぶと、たいていの人はもう怒る必要性を感じず、絶対に許さないと思っていた人を許すようになります。
 怒りや恨み、憎しみを抱えたまま生きることは、決して人生を明るくしません。もし、過去に誰かにひどいことをされたり言われたりして、心に深い傷を抱えている方は、できればその人を許し、過去を完全に手放すようつとめましょう。
 あなたにひどいことをした人は、あなたの心の痛みを100パーセント感じる時がきます。そしてその責任を100パーセント取る時が必ずきます。許しは心を過去の呪縛から解き放ち、被害者として生きることから脱却させ、より明るい未来へのドアを開ける行為です。
 怒りを手放す方法の一つとして、一日数分でも瞑想をすること(全身を完全にリラックスさせて、目を閉じ深呼吸を繰り返す)をお勧めします。その際、鼻から息を吸う時は、癒しの力を持つ金色の光が体内に入ってきて徐々に全身を満たすところをイメージ(視覚化)し、口から息を吐く時は、怒りが体内から出ていくところをイメージします。慣れてきたら是非毎日15分ほど瞑想してみて下さい。日常的に溜め込みがちな緊張や不安を解放し、心身の健康を維持・改善することにもつながり、霊的な援助も格段に届きやすくなります。
 霊的法則を含めた霊的知識が世に広がり、暴力やイジメ、あらゆるハラスメントが社会から一掃されることを心から願い、またそんな日がいつか必ずやってくることを信じてこの辺りで手を止めます。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうござました。
Your spiritual friend,Lani

参考文献等:霊的世界からの癒し(徳間書店)、もういちど会えたら(光文社)、天国との会話(光文社)、人生をもっと幸せに生きるために(河出書房新社)、シルバーバーチの霊訓(潮文社)、インペレーターの霊訓(潮文社)、ベールの彼方の生活(潮文社)、Hayhouse Radio

www.spiritualfriends.work

www.spiritualfriends.work

www.spiritualfriends.work

www.spiritualfriends.work