希望発見ブログLooking for HOPE

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

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希望発見ブログでは、霊的知識(スピリチュアリズム)を元に、瞑想、心の癒し、死後の世界(天国)の実像についてお伝えしています。
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交霊会に学ぶ霊的知識【16】弟の死への罪悪感を乗り越えて

 前回までに、交霊会に関する余話を全5回に渡りお伝えしました。今回は、実際の交霊会のお話に戻り、霊能者ジェームズ ヴァン プラグ氏の交霊の様子をお伝えします。

大切な人の死への罪悪感

 霊能者の中には、対面以上に電話で霊能力を駆使して交霊することを得意とする人がいます。アメリカ人霊能者のソニア ショケット氏は、「電話のほうが正確な霊視ができる」と言っていて、電話での霊視を好んでいます。
  電話でも霊能力の使い方は対面の時と何ら変わることなく、霊の姿をみて声を聴き、エネルギーを感じ取り、思念を受け取ります。
 プラグ氏に電話をかけてきたのは、テレサという女性です。プラグ氏にはテレサの左側に、彼女の弟の霊(マーク)が立っているのがわかりました。彼は泣いていました。この世を旅立った方は極めて人間的な存在であり、交霊の際、様々な理由で涙を流すことがあります。

ジェームズ:あなたの弟さんは、22歳くらいで亡くなっていますか?
テレサ:はい。
ジェームズ:弟さんの死因は薬物の過剰摂取のようです。その通りですか?
テレサ:はい・・・。
ジェームズ:マークは、申し訳なかったと謝っています。
テレサ:(泣きながら)彼が死んだのは、私のせいです。私が止めるべきでしたが、できなかったんです。
ジェームズ:あれは彼が選んだことです。あなたに責任はなく、自分を責めないでほしいとマークが言っています。あなたが苦しむのを、見たくないそうです。

 ◎アメリカは大都市でも地方でも、コカインなどの強力な依存性のある薬物が、一般的な若者たちの生活の中にかなり深く入り込んでいて、安易に手を出して抜け出せない人がたくさんいます。
 薬物が身体機能に悪影響を及ぼすことは、よく知られています。霊的にも、霊体から肉体の内分泌腺(松果体、脳下垂体、甲状腺、胸腺、脾臓、副腎、生殖腺)に霊的エネルギーを送る役割のあるチャクラや、ネガティブなエネルギーから身を守る役割のあるオーラの機能を著しく低下させてしまうため、薬物の使用は、霊的にも自分の身をとても危険な状態にさらすことになります。
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地上人生で克服すべき課題

テレサ:マークが私を必要としていた時に、私がそばにいてあげられなかったことに、罪悪感があります。
ジェームズ:あなたは自分自身を許す必要があります。マークはこう言っています。「僕がこの世に生まれてきたのは、人生の教訓を学ぶためだった。僕には薬物を乱用し過剰摂取で命を落とした過去生がいくつもあり、今回の人生も、魂として薬物で台無しにしない方法を学ぶ必要があった。依存症の教訓を学ぶのは難しい。人生のストレスや決断を回避する簡単な逃げ道になり、責任ある行動はどうでもよくなってしまうから。僕はもう一度挑戦しなければならないけど、必ず依存症に打ち勝つと自分に誓った。ところで、いつも祈ってくれてありがとう」

◎マークの人生において、薬物の誘惑に負けないことは、人生最大の課題でした。今回の人生で克服することができなかったので、またいつか地上に生まれ変わり、この課題に挑戦せねばならないことを、マーク自身が一番よくわかっています。
 マークのように、多くの人は地上人生で克服すべき課題をもって生まれてきます。各自が自身の精神性の中で、弱い部分を乗り越えていく必要があるのです。
 依存症に関していえば、たとえばアルコールは少々たしなむ程度なら霊的にも大きな害はありませんが、依存性があることにかわりなく、長期にわたり過剰摂取することは絶対に避けたいところです。タバコ(ニコチン)も、アルコール以上の強力な依存性があり、自分の身体だけでなく周囲の人々への健康への悪影響も甚だしく、すぐにでもやめたほうがよいことは明白です。
 あなたの身体は、神聖な魂が地上人生を送るための乗物のようなものであり、当然、最大限の敬意をもって日々大事にしなければなりません。適当に扱ってはいけません。人間の身体は一個人の所有物でなく、とても神聖な授かりものです。自分を無条件に愛すことは、全ての人が学ぶべき必須の人生レッスンです。

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愛の力が心を強くする

テレサ:彼は今、天国のどこにいるのですか?
ジェームズ:病院のような、心を内省する場所にいるとマークは言っています。実際の病院とは違います。そこで彼は自分自身を魂としてはっきり認識できています。彼はみんなに薬物依存症を別の視点から見てもらい、できたら依存者にもっと思いやりを持ってほしいと言っています。
テレサ:ありがとう、ジェームズ。
ジェームズ:マークはもう一つ伝えたいことがあるそうです。彼は、人は地上人生で肉体を持っている間に、依存症を克服して立ち直れるよう、あらゆる努力をするべきだと言っています。そういう記憶や欲求をこちらの世界に持ち込むことは、良くないと言っています。
テレサ:私の夢がかないました。弟と話せて気持ちが楽になりました。

◎霊体はケガや病気とは一切無縁で完全健康体にも関わらず、マークは死後、多くの人が暮らす天国の幸せな境涯ではなく、病院のようなところで過ごしています。
 これは、人はあらゆる欲望を死後の世界に持っていき、それがあまりにも強すぎると霊的世界の波長と合わず、天国にある病院のようなリハビリ施設に通う必要があることを意味します。
 地上人生を送っている間に依存症を克服するように、というマークの言葉はとても重要な意味を持っていて、天国は個々の精神性が最優先される世界であるため、依存症の治療は根本的な精神的改革を余儀なくされ大変な困難を伴います。
 また、何らかの依存症を患っている方の中には、死後、地上世界に戻ってうろつき続けることがあります。人の精神は死後も何一つ変わらないため、死して尚、薬物やアルコール、ギャンブルなどで精神を満たそうとするのです。しかし、欲を満たすための肉体はもうありません。
 どうするのかというと、自分と波長の合う同じ依存状態の人に近づき、背後から薬物や飲酒などの行為をするよう思念を送って促し、それによって満足感を得ようします。思念を送られた人は、無意識のうちにさらに依存的な行為をしてしまいます。
 この霊的メカニズムは、大きな社会的過ちを犯した人の命を、国家が死刑によって奪ってしまうことにも当てはまります。社会に憎しみを持ったままこの世を旅立った人が、死後も社会の破滅を願って地上に戻ってきてしまうのです。そして、自分と同じ考えを持つ人に近づき思念を送って・・・となります。そのため、死刑制度は地上の凶悪犯罪を増やすことにつながると、交霊会やいくつもの霊界通信で何度も警告されています。
 天国のほうでも何とか食い止めようとするのですが、低い波長の霊に接触し更生させることは、地上以上に困難を伴います。
 この霊的悪循環をなくすには、地上世界からそのような人を天国に送り込まないようにしないといけません。社会全体が誰一人見捨てることなく、できるだけ更生に力を注ぐことが霊的にもとても大切なのです。
 なお、交霊の最初のほうでマークはテレサに「祈ってくれてありがとう」と言っていましたが、彼は死後、姉から祈ってもらえてとても幸運でした。当ブログでは繰り返しお伝えしていますが、他界した方にとって、地上からの愛のこもった祈りの念ほどありがたいものはありません。
 愛という思念は、霊の世界で最も高い波長を放ち、送られた人の心を隅々まで癒し霊的覚醒を促進させるため、天国で新たな人生をスタートさせるための大いなる力になります。
 マークは薬物依存状態にもかかわらず、死後、地上世界に引き戻されることなく病院のようなところで内省する機会を持てたのも、テレサからの祈りがあればこそです。人はこの世にいても天国にいても、愛されているという感覚が心を温め、一歩前へ進む勇気を与えてくれます。

もう自分を責めるのはやめよう

 最愛の人を亡くす経験は、誰にとっても人生最大の試練です。年齢を重ねたからといって、簡単に乗り越えられるものではありません。食欲減退や不眠、無気力、周囲への無関心、怒り、極度の不安、今まで経験したことのないショック状態など、精神的にも体力的にも、これほどつらいことはありません。
 死別の悲しみに伴うプロセスの中で、自分を裁き自身を悪者してしまうと、ただでさえ重苦しい心に、罪悪感が重くのしかかります。罪悪感は絶望を生みだし、本来人間が持つ精神的なたくましさを無力化させてしまいます。
 プラグ氏がテレサに言ったように、自分を許すことによって、つらい感情を手放すことがいかに大切か、どれだけ強調してもしすぎることはありません。
 死が愛する人同士を別つのは、あくまでも身体的なことのみであり、霊的には、つまり心の部分では、天国にいる人はより一層地上の愛する人を身近に感じ、今後は今まで以上に人生を深く共有します。死後何年経っても、固い絆は変わりません。
 そのためマークからすれば、姉のテレサが自責の念を持てば持つほど、苦しくなります。テレサが自分自身を許し笑顔になれば、マークも同じように笑顔になれます。
  どんな重苦しい感情も、人間は愛に変える能力を携えています。マークが天国でしているように、内省する(自分の心を見つめ光を当てる)ことが大切です。それは”もの”に頼るのではなく、愛で心を満たす訓練でもあります。
 つらい時こそ、自分自身にとことん優しい言葉をかけ続ければ、人生観にポジティブな変化と成長をもたらし、心の痛みはやがて消えていきます。あなたの心(意識)には限界がなく、あらゆる暗闇を超越できるのです。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your soulmate friend,Lani
参考文献:人生をもっと幸せに生きるために(河出書房出版)=本文交霊会の様子を引用、もう一度会えたら(光文社)、天国との対話(光文社)、シルバーバーチの霊訓(潮文社)、これが心霊の世界だ(潮文社)、私の霊界紀行(潮文社)、パワー・オブ・ザ・ソウル(JMAアソシエイツ)、インペレーターの霊訓(潮文社)、ベールの彼方の生活(潮文社)、霊性進化の道(潮文社)、こころが満たされる本(大和書房)、こころが安らぐ本(大和書房)

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