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心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

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菜根譚(さいこんたん)から5つの名言*世界最高の処世術に助けられて

 作家司馬遼太郎さんは中国という国について「古代のほうが近代的だという独特の表現をされました。それは古代人の自由な思想を意味します。
 何千年もの間、日本の何倍もある広大な領土にいくつもの国が割拠ししのぎを削り、明日をも知れない毎日を生き延びてきた人々が得た人生訓が、中国古典には散りばめられています。
 中世の時代、私達の先祖はそんな歴史がある中国から書物を輸入し、教養の基礎としてきました。
 水戸黄門で知られる水戸光圀は、十代の頃周囲から反感を買うほど遊びまわっていましたが、司馬遷の『史記』という歴史書を読んだことをきっかけに、別人のように改心し、勉学に打ち込みました。
 明治時代に近代日本経済の発展に尽くしたあの渋沢栄一は、6才の頃から漢籍を父親から教えられ、様々な中国古典を熟読し、中でも『論語』を愛しました。
 中国古典は決して“他国の書物”にとどまらず、日本人を理解する上で欠かせない存在です。
  これまでに経営者の伝記や作家さんのエッセイを読んだ際、何度か「不遇の時、菜根譚に助けられた」という言葉を何度か目にしたことがあります。
 凄腕の経営者は中国古典、特に菜根譚に親しんでいる人がとても多いのです。なぜなら菜根譚は、リーダーとしての在り方や、部下との接し方、窮地に立たされた時の心の持ち方など、すぐに現実問題に役立たせることができる実践書でもあるからです。
 菜根譚の“菜根”とは質素な食事を表し、そんな窮屈な生活の中、耐え忍んで乗り越えた者だけが成功できるのだという意味があります。
  菜根譚は中国古典の中でも、江戸時代に伝わった新しい古典で、360の言葉から成ります。
 今回は、多くの人の窮地を救った菜根譚から、5つの言葉をご紹介します。

参考文献:中国古典の名言録(守屋洋)、中国古典の人間学(守屋洋)、世界最高の処世術 菜根譚(守屋洋)、歴史の活力(宮城谷昌光)

菜根譚の名言①人の失敗は責めない

人の小過を責めず。人の陰私(いんし)を発(あば)かず。人の旧悪を念(おも)わず。三者は以って徳を養うべく、また以って害に遠ざかるべし。
意味人の小さな過失は咎めない。隠し事は暴かない。古傷は忘れてあげる。他人に対してこれらの3つのことを心がければ、自分の人格を高めるだけでなく、ひとの恨みをかうことがない。

 誰にでも小さな失敗があり、誰にも言えないような過去があり、触れられたくない過ちがあります。それらにいちいち目くじらをたてたり、責めたりすることは絶対にしてはならない、と言っています。
 私達はみんな失敗を犯す人間同士だからこそ、お互いに寛容であることが大切です。他者に寛容であれという教えは、菜根譚の根底を成します。そうあれば、むやみやたらと人を傷つけてしまったり、恨まれたりすることもなく、良好な人間関係を築けます。

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菜根譚の名言②家族の存在

家人、過ちあらば、よろしく暴怒すべからず、よろしく軽棄すべからず。この事言い難くんば、他の事を借りて陰にこれを諷せよ。今日悟らざれば、来日を俟(ま)ちて再びこれをいましめよ。 
意味:家族の者が過ちを犯した時は、怒鳴りつけてはならないし、黙って見て見ぬふりをしてもならない。他のことにかこつけて、それとなく戒めるのが良い。それでも効果がない時は、時間をおいてまた別の機会に注意をすればいい。

 何を当たり前のことを、と言いたくなることもあるのが、古典の中の教えです。それだけ人の悩みは身近なところにいつもあり、もっとも身近な存在である家族との関係がこじれた時、人生に暗雲が立ちこめた時でもあります。
 この言葉は、大きな視野で見れば、普段家族と密接にコミュニケーションをとることが、いかに大切かを説いています。
 家族だからこそ言えることもあれば、反対に心配をかけたくないから言いづらいこと、また言わなくてもわかるだろうと思い、あえて言わなかったことで生まれるすれ違いが、あとで大きな問題になることもあります。
 問題が生じた時、感情にまかせて言葉を発すれば、余計に問題が大きくなります。一つ屋根の下で共に暮らす関係だからこそ、何があろうと冷静に話し合うことが、問題解決への近道です。

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菜根譚の名言③才能よりも人柄が大事

徳は才の主、才は徳の奴なり。才ありて徳なきは、家に主なくして、奴、事を用うるが如し。幾何(いかん)ぞ魍魎(もうりょう)にて猖狂(しょうきょう)せざらん 
意味:人格が主人で才能は召使いにすぎない。たとえ能力に恵まれても人格が伴わないのは、主人のいない家で、召使いが勝手に振る舞っているようなもの。これでは妖怪変化の巣靴と化してしまう。

 この言葉を知った時、司馬遼太郎さんの著作『竜馬がゆく』の中で坂本竜馬の「事を成すのはその人間の弁舌や才智ではない。人間の魅力なのだ」という言葉が脳裏をよぎりました。
 坂本竜馬は老子などにも詳しかったようですが、江戸時代に中国から伝わり、幅広い階級の人々に人生の実践書として広く読まれた菜根譚を読んでいたとしても、何ら不思議ではありません。
 何をするにも才能はあるに越したことはありませんが、人生は一人で生きているわけではないという当たり前の事実を鑑みれば、人徳に勝る大切なものはありません。心を磨き、頼もしい人間になることを大事にしたいです。

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菜根譚の名言④心を穏やかに保てば、逆境をも乗り越えられる

この身、常に閒処(かんしょ)に放在せば、栄辱得失も、誰かよく我を差遣せん。この心、常に静中に安在せば、是非利害も誰かよく我を瞞昧(まんまい)せん
意味:我が身をいつもあくせくする必要のない状態においておけば、世間の思惑がどうあろうと、いささかも動揺させられることはない。我が心を、いつも静かな境地に落ち着かせておけば、世間の評価がどうあろうと、それによって少しもかき乱されることはない。

 いかに心を平穏に保てるかが成功への鍵。現代に置き換えれば、世の中のニュースや出来事に一喜一憂せず、人生に何が起ころうと、周囲にどんな人がいようと、自分自身が心を平穏に保つことが大切です。
 周囲に過敏に反応してイライラしたり、落ち込んだり、批判的になったところで、物事は何も前に進まず解決しません。また、人にどう思われるか気にしすぎると、心は委縮し、何も行動できなくなってしまいます。
 この言葉は組織のリーダーにも当てはまります。懐が深く、穏やかな心を持った人が組織のリーダーであれば、誰もがついていこうと思います。この人のためなら、と周囲は困難の時も全力を尽くします。
 反対に狭量でいつもイライラしているリーダーなら、大荒れの海を心もとない船で旅をするようなもので、人心はたちまち離れていきます。
 いかなる状況下においても、周囲に振り回されず穏やかな心を保つことこそ最高の社会貢献になるのだと、経営者にも愛される菜根譚は伝えています。

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菜根譚の名言⑤絶対に人生を投げ出さない

恩裡(おんり)に由来害せず。故に快意の時は、すべからく早く頭をめぐらすべし。敗後に或いは反って功を成す。故に払心(ふっしん)の処は、便(すなわ)ち手を放つことなかれ
意味:恵まれた状況が仇になって、かえって災難に見舞われることがある。だから順調な時こそ、気持ちを引き締めてことに当たらなければならない。失敗した後で成功のきっかけをつかむこともある。だから、八方ふさがりの状態になっても、あきらめて投げ出してはならない。

 人間は良くも悪くも思い込む生き物なのだと思います。絶対にやってはいけない思い込みの一つに、起こり得る最悪のできごとばかりを想像し「私の将来は、こんな未来しか待っていない」と勝手に決めつけて、人生を投げ出してしまうことです。
 人生は奇跡の連続で、助けてくれる人も現れます。でも、うつむいてばかりいるとその存在に気づきません。自分から助けを求めることも素晴らしい行為です。
 絶対に人生を投げ出さないこと先人からの貴重なメッセージです。

  以上、菜根譚から言葉を5つあげてみました。現状を打破するのに、古典を全て読む必要も暗記する必要もありません。たった一つの考え方や異なる視点が、解決策につながることがあります。
 そういう意味で、私自身もあらゆる角度から、人生について、人について学び続け、引き出しを増やしていきたい、と今回菜根譚を読み直し感じました。
 今日も希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
 Your spiritual friend,ラニ

 参考文献の内、個人的にもっとも読みやすいと感じた本はこちらです。今日のある方は手に取ってみて下さい。