希望発見ブログLooking for HOPE

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

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希望発見ブログでは、霊的知識(スピリチュアリズム)を元に、瞑想、心の癒し、死後の世界(天国)の実像についてお伝えしています。
(いかなる宗教とも一切関係ありません)◎皆様の受け入れられる範囲でお読み下さい。◎当ブログの記事内容の一部及び全てについて、無断で勝手に引用、転載、複製し二次利用することは、固くお断りいたします。

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交霊会に学ぶ霊的知識【6】*母親に絶縁された同性愛者の男性

 今回の記事では、ジェームズ ヴァン プラグ氏の交霊会に、生前、母親に絶縁された男性の霊が現れた様子をお伝えします。

信心深い母親に育てられた青年の霊

 ある交霊会で、ジェームズは50代と見られる女性(クリスティン)に話しかけました。

ジェームズ:26歳くらいで亡くなった、ブロンドの髪の青年を知っていますか?ボブという名前も出しています。
クリスティン:私の妹、ジェニーの息子のロバートで、ボビーと呼んでいました。彼はここにいるんですか?信じられない。
ジェームズ:彼の母親(ジェニー)は、彼がこうして霊能者と会話していることを、快く思わないだろうとボビーは言っています。彼女はこのような霊的コミュニケーションを認めていないと。彼女の信条に反するから。その通りですか?
クリスティン:ええ、その通りです。彼女はとても信心深いですから。
ジェームズ:ボビーは、母にメッセージを伝えて欲しいと言っています。彼は母を全面的に許しているので、後悔の念にしがみついている必要はないと。彼は母親のことを誇りに思っていますし、彼女は賢いから、恐怖心に基づいた人を縛るようなキリスト教の信条を持ち続けることもない、と言っています。
クリスティン:ジェニーにそう伝えます。

◎西洋社会はキリスト教の力が強く、プラグ氏のような霊能者は、詐欺師とか悪魔の手先呼ばりされることが多々あり、ことあるごとに‟聖書を読め”と批判されます。交霊会などもっての他なのです。
 元々、キリスト教誕生初期の頃は、霊能者と聖職者は、共に霊的な活動を行っていました。霊能者が霊界から霊的メッセージを受け取り、聖職者は人々から俗世の悩み事に相談に乗るという形を取り、役割分担していました。
 しかし聖職者の権力への欲望が膨れ上がり、次第に霊能者を教会から追い出すようになりました。そして、聖書への大規模な改ざんが行われた325年のニケーア公会議が決定的な出来事となり、キリスト教組織は霊能者を追い出しました。
 以来、キリスト教にとって信仰とは、聖職者や人間が創った教義を信じることになっただけでなく、霊能者や霊的な活動をする人に、組織的な激しい弾圧と迫害を加えるようになりました。
 現代はSNSの発達により、霊能者にとっても誹謗中傷がより身近になりました。しかし、人にどう思われるか気にしていては、霊能者はつとまりません。
 ‟What you think of me is none of my business.”あなたが私をどう思うか、私には一切関係ないことだ)プラグ氏はこの言葉を大事にしていて、心無い言葉には左右されないと自負しています。

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信仰心と同性愛

*ジェームズは、ボビーから聖書のイメージを受け取りました。
ジェームズ:あなたは聖書を読みますか?レビ記18章22節をご存じですか?
クリスティン:残念ながら知っています。それはボビーが同性愛者である事実を非難するために、ジェニーがかつて持ち出した一節です。彼女は徹底したキリスト教徒でした。ボビーが不義の人生を送り、神の意思に反していると感じていたのです。彼女は息子の考え方を変えさせるべく、説き伏せたり悪魔ばらいをしたり、何でもやりました。でもボビーを変えることはできませんでした。運悪く、彼が高校のバレーボールのコーチと親密な関係にあることが発覚し、ジェニーはボビーとの関係を断絶しました。それから彼女は感情をぶちまけるようになり、街で同性愛者関連のイベントが開催されるたびに、教会の団体と一緒に抗議活動をしました。そして、ボビーは病気になって亡くなったのです。

◎本当は、ありのままの自分を最も愛してくれるはずの母親に拒絶されたボビーの苦悩は、察するにあまりあります。
 旧約聖書のレビ記18章22節にはこう記されています。「あなたは女と寝るように男と寝てはならない。これは憎むべきことである」。レビ記には他にも「憎むべきことをしたのだから、殺されなければなならない」と、同性愛に憎悪を感じさせるようなことが記されています。
 前回の記事で、高級霊インペレーターの言葉をお伝えしましたが、キリスト教については「教義そのものに多くの霊的過ちがあり、このような独善的な言説は即効捨て去ったほうがいい」と手厳しく述べています。
 霊界が宗教について否定する時、信者の方の個人的な人格を否定するものでは一切ありません。心優しく崇高な人間性の持ち主もたくさんいます。厳しい目を向けるのは、その組織と指導者たちです。
 それぞれの宗教には、素晴らしい教えもあるのだから別にいいではないか、とは絶対になれない霊界側の深刻な事情がそこにはあります。霊的知識が、時の宗教者や権力者の都合の良いように改ざんされているため、教義を信じたがために、死後の世界で長々と路頭に迷う人があとを絶たないためです。
 世界中から次々と霊界へやってくる霊的無知な人たちを霊的に覚醒させ、誤りを正し導いていくのは、全て霊界側の人達がすることです。精神を基調とした世界だけに、それは至難のわざです。
 霊的には元々、魂に性別はなく、人は生まれかわる度に性を前世から変えることはよくあります。双方の立場から人生を学ぶためです。
 同性愛者だからといって、キリスト教が伝えるような罪の意識は一切不要であり、許しを求めることも悔い改めることも不要です。これこそが自分なんだと思えること、そしてありのままの自分という存在を、自分自身が肯定的に受け入れることが一番大切なことです。

 男女平等, Lgbt, 誇り, 平等

母親の変化と息子の愛

ジェームズ:ボビーは彼の死後、母親が理解し始めたと言っています。
クリスティン:はい、ジェニーは自分の信条を見つめ直し始めました。聖書を熟読し、いろいろな学者と一緒に研究し始めました。そして間もなく、それまで間違ったことを教えられてきたのだと気づいたのです。ジェニーは宗教的な教えに裏切られたという気持ちが強くなっていきました。彼女は、息子は罪深い人間ではなかったということもわかったんです。それからというもの、彼女は後悔の念にかられています。息子へのお詫びとして、エイズ活動家になって愛を説きながら、米国内を旅しています。
ジェームズ:まだ同じ教会に通っているのですか?
クリスティン:いいえ、彼女は同性愛者を受け入れている新しい教会に通っています。彼女は以前よりずっと神に近づいている気がすると言っていました。
*その話を聞いて、ボビーは涙を流しました。そしてジェームズに言いました。「お母さんに、大好きだと伝えて」

◎母のジェニーが、この世に生きているうち教義に疑問を持ったことは、本当に幸いです。息子を愛するがゆえ、教義との狭間で不安になり、不安が怒りになったことは明白です。深い後悔にさいなまれながらも、行動に移したジェニーの勇気と決断力は、賞賛に値します。
 特に子供の頃から両親の信仰を引き継いでいる場合は、教義の足枷から逃れるのは、簡単ではありません。それは死後の世界においてさらに難しくなります。
 宗教的な教義は恐怖に基づいているところが問題であり、それは宗教組織が歴史的に人々の心をコントロールする手法でもありました。
 特に、人間最大の恐怖の一つである、死後の世界に対する恐怖心を巧みに利用してきました。イエスを神と信じよ、そうすれば罪は許され天国へ行ける。南無阿弥陀仏と唱えよ、そうすれば極楽浄土へ迎え入れていただけると。
   手っ取り早い救済方法を示す宗教ほど、勢力を拡大しました。宗教的な死後の世界の知識で、最も大きな誤解と過ちは、人は死後、自分以外の第三者によって裁きを受けるかのように教えているところです。
 実際は死後、誰一人裁きを受けません。中には教義を信じたがために、時間の存在しない死後の世界で、延々と裁きを待ち続ける人さえいます。それが、地上の時間で何十年、何百年、さらにそれ以上続くこともあります。
 どんな大きな失敗をした人でも、死後、怖い人が待っていて非難されるようなこともありません。人は他界時の霊性(人間性)に適合した界層(暮らす境涯)に、自動的に導かれるのです。
 

希望があってこその人生*ハーヴェイ ミルク

 宗教から離れて、について霊的観点から考えてみましょう。私たちは皆、一人一人が霊的存在です。それは人は皆、神の一部であり、神の分霊であることを意味します。神とは「信じれば救われる」などとケチな条件付きのゆがんだ愛ではなく、いついかなる時もあなたとつながっている完全なる純粋な愛です。あなたという人は、無条件で常に深く愛され、無条件で死後天国へ行き、無条件で永遠に生き続けます。
 そして神は人間に罰を与えず、見放すこともありません。人間は霊的法則により、自分の行為によって自動的に未来の自分に報いも罰(学び)も与えます
 人は時に、人生で大きな過ちを犯してしまうこともあります。でも私たちは、自分の行動でその穴埋めをいつでもすることができるのです。あなたを救える唯一の人は、神の分霊であるあなただけです。
 チャンスは毎日やってきます。あなたの中にある愛を、日常生活の中で実践することが、自分の霊性を高め、他の誰かをも助け、世の中は確実により良い場所へと変わっていきます。
 今回は、同性愛の青年の霊が交霊会に現れた様子をお伝えしました。人間、一つのことに異なる認識を持っていても、お互いに知り合い、語り合えば、共通点のほうがずっと多いことに気づきます。
 だからこそ、性的マイノリティと呼ばれる方たちに、社会全体が一歩近づいて寄り添い、温かく受け入れることは、決して難しいことではありません。
 アメリカで初めて同性愛を公表して公職者(サンフランシスコ市会議員)となり、その後凶弾に倒れたハーヴェイ ミルク(1930-1978)は、性的マイノリティの権利運動の先駆者でもありました。社会の中で大きなことを成し遂げるのは、常に少数派から始まります。彼の言葉です。

同性愛者だけでなく、アフリカ系アメリカ人、アジア人、障害者、高齢者、そして私たちの誰しも、希望が必要です。希望だけでは生きていけないことはわかっています。しかし、人生は希望がなければ生きる価値はありません。だから、あなた方一人一人が、みんなに希望を与えましょう。

今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend,Lani

参考文献:人生をもっと幸せに生きるために(河出書房出版)=本文交霊会の様子を引用、もう一度会えたら(光文社)、シルバーバーチの霊訓(潮文社)、これが心霊の世界だ(潮文社)、私の霊界紀行(潮文社)、愛する人の霊はいつもあなたのそばにいる(徳間書店)、あの世から届く愛のメッセージ(徳間書店)、パワー・オブ・ザ・ソウル(JMAアソシエイツ)、インペレーターの霊訓(潮文社)、ベールの彼方の生活(潮文社)、聖書の実像(コスモ・テン・パブリケーション)、ヨーロッパものしり紀行(神話・キリスト教編/新潮文庫)

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