希望発見ブログLooking for HOPE

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

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希望発見ブログでは、霊的知識(スピリチュアリズム)を元に、瞑想、心の癒し、死後の世界(天国)の実像についてお伝えしています。
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死後の世界を心配しないための霊的知識【10】親と子、死をこえた愛の形

この世を旅する者であれ この世の者であるなかれ

死後の世界から見た生と死

 前回の記事では、英国人女性・グラディス レナードの霊的体験談を交えながら、霊的知識をお伝えしました。彼女が見た天国の風景は、地球と似たような自然界でありながら、それ以上に目を見はるほどの大変美しい、恐怖など微塵も感じない世界でした。
 天国には太陽とは別の光源があり、辺り一面が常に眩い光に照らされ、自然が放つ色彩や芳香は地上とは比較にならないほど濃厚で、他界した人々を深い安らぎと喜び、幸福感で包み込みます。またあらゆる健康、経済、社会問題、時間の束縛からも解放され、人は本当の自由を満喫し始めます。(自殺は除く・動機にもよるが心のケア、霊的教育を含む調整期間が必要)
 そして、霊性による個人差はあるものの、やがて意識レベルが物質界から離れ霊的次元に到達し、人生の目的や使命について地上人生では知り得なかった事実を学びます。
 たとえば、人間が皆霊的に家族のようにつながっていることや、自分という人間が神の霊的計画の重要な一部であることを知ると、精神の中枢への強烈な刺激となって人生観そのものに大きな変化が生じます。
 人生は、人智を遥かに超えた神秘の計画の元につくられた神聖な旅であると理解を深め、命、人生、愛、全てが永遠の霊的属性であるため、物質的な視点を超越した霊的視点から真実を見つめ始めるのです。死に対する考え方もまた、地上にいた頃とは全く別の側面を見出します。
 以前、アメリカの霊能者・ジェームズ ヴァン プラグ氏が公開した交霊で、以下のようなことがありました。
   母親と暮らすある女性が、プラグ氏を通じて天国からやってきた父親と会話をしていました。父親は亡くなる直前まで看病をしてくれた娘にまず感謝の気持ちを伝え、今はもうすっかり元気だから、心配しないでほしいと伝えました。
 死の間際まで誰かに身の回りの世話をしてもらっていた人が、生前伝えられなかった感謝の気持ちを述べることは、交霊でよくある光景です。たとえ昏睡状態のようでも、看病してもらっていることは霊体(霊的意識レベル)では十分理解しています。人は死後の世界へ物的財産は何一つ持っていけませんが、看病を通じて与えてもらったは、死をこえて貴重な宝として持っていけるのです。
 この女性の立場に立ってみると、大切な人が病に伏せることは、恐怖や不安に毎日押しつぶされそうになるほどの出来事であり、精神的にも本当につらいことですが、その人ためにできることを精一杯する行為、費やした時間、励ましの言葉は、何ひとつ無駄になることはありません。
 父親の感謝の言葉に、心を打たれた様子の女性でしたが、父親が「君のお母さんがこちらに来る日が楽しみで仕方がない。早くきてほしい」と言うと、それを不謹慎だと感じた女性は少し怒気をこめて「そんなこと言わないで!」と言葉を荒げました。
 この交霊は、私たちと天国の住人のに対する感覚の差異を如実に表しています。私たちが地上の愛する人の死を嘆き悲しんで涙している時、天国では地上の愛する人が天寿を全うし、あらゆる苦から解放された上で、再会できたことに嬉し涙を流します。
 天国の人にとって愛する人の死は、困難の多い物質世界からの完全な解放であり、それまで頑張って生き抜いてきたことへの報酬なのです。

被害者意識からの脱出*人は皆、成長途中

 永遠の霊的視点から見れば、地上人生はたとえ100年の時も一瞬にすぎず、魂にとって様々な体験を通して愛を与え、受け取ることを学ぶ貴重な義務教育的な場です。憎しみ合うためでも、傷つけ合うためでも、欲望を満たすためでも、名声を得るためでもありません。本当に大切で価値があるものは、死後の世界まで携えていけるだけです。
 実際に、人は他界すると一生分の言動を振り返り、自分の人生が地上世界にどんな影響を与えることができたのか、愛の視点から振り返ります。自分が誕生したことで、自分と接点のあった人や社会に良い影響を与えられたか振り返るのです。
 当然ながら、後悔する人も多くいます。心配ばかりして勇気をだせず思い切って行動できなかったこと。本気を出せば助けられる人がいたのに、私利私欲を優先させて他人のことは見向きもしなかったこと。愛ではなく、横柄・不機嫌な態度、いじわるな言動を繰り返してしまったことなど、様々です。
 また、社会悪と戦ったり、慈善的な活動をすることも立派な愛の形ですが、日常生活の中で、愛している人に愛しているとたった一言伝えられなかったこと、感謝している人に感謝していると言えばよかったこと、もっと微笑み、もっと笑い合い、もっと手をにぎり、もっと愛をこめて抱きしめればよかったという日常の風景の中の後悔が最も多くあります。
 他界した人は、終わってみれば人生はあっという間だったと言い、日常の雑多な出来事に追われ、を意識することなく漠然と生きてしまったことに、心が張り裂けんばかりの悔しさを覚えます。霊体はあらゆる感情が肉体の何倍にも膨らむため、後悔という魂の苦痛が全身を貫き、マグマのようにたえず沸き上がってきます。
 ただ、人は死後も後悔や失敗から学び、霊的成長を続ける生命体です。自分の人生を見つめ直し、反省し、行動によって足りなかったことを埋め合わせていく、その連続です。
 霊能者のプラグ氏の交霊に、エイドリアンという女性が参加しました。天国からエイドリアンに会いにきたのは、父親のネイサンと母親のジョアンでした。プラグ氏が「お父様があなたに愛していると言っています」と伝えると、エイドリアンは表情をこわばらせ「そんなはずありません!」と語気を強め「父は、愛の意味を知りませんでしたから」と言い放ちました。
 プラグ氏が父・ネイサンに視線を向けると、娘の言葉に理解を示すかのように、愛に満ちた穏やかな微笑みを浮かべていました。プラグ氏はネイサンの言葉をつなぎました。「お父様は、あなたにもっと愛情表現をしていればよかったと言っています。この世にいた時は、自分自身を愛せなかったため、他の人に愛していると言うのは抵抗があったそうです。お母様もうなずいていて、お父様と同じ気持ちを抱いているそうです。」
 両親の言葉は、エイドリアンの心に全く響きませんでした。彼女は、両親が弟のジャクソンばかりかわいがり、長女である自分にいつも「努力がたりない」と言い続け、一言も励ましてくれなかったため、(自分には才能がない、成功できるはずがない)と自尊心のかけらもないネガティブな人間になってしまったと怒りを感じていたのです。両親がもし自分をもっと愛してくれていたのなら、自分の人生はもっと輝いていたはずだと常々思っていました。
 そのことを十分理解している父・ネイサンと母・ジョアンは、プラグ氏に娘との思い出の数々を思念で送りました。プラグ氏は霊視力で、その思念をイメージやシンボルで受け取ります。プラグ氏がみたのは、エイドリアンがアイススケートコンテストで優勝したり、大学に通ったり、肖像画を描いて販売したりと、全て両親の懸命のサポートと励ましの元、実現してきたことばかりでした。
 このことをプラグ氏から伝えられたエイドリアンは、ふと我が身を振り返り、今まで人生がうまくいかなかったのは、その理由を全て両親の育て方のせいにして自分に限界をつくり、被害者の立場に徹して両親をふくめ他者を批判し続けてきたことだと気づきました。
 プラグ氏は、他界後の両親について語り始めました。二人は他界してから人生を真摯に見つめ直し、生前自分たちが娘に愛情表現できなかったことをひどく悔い、これからは霊の世界から、娘が自分の無限の可能性を信じて夢を実現できるよう、最大限の援助することを決意し、実際に思念を送るなどして、エイドリアンの心をポジティブな方向へ導くべく、弱気を勇気にかえ、心配を消滅させて行動に移すよう促しているとのことでした。
 エイドリアンには、一つ思い当たることがありました。先日、普段は通ることのない道を通った時、画材店の窓にアートクラスの案内が貼ってあり、そのクラスに迷いもなく挑戦してみようと申し込んだのでした。霊の世界の住人は、地上の人の身体を取り巻くオーラから、その人の目標や願望を読み取ることができ、さらに未来への先見性が備わっていて、地上の人に思念を送って進むべき道へ導くことができます。人生に霊的援助があると、物事がトントン拍子に進んでいきます。
 二人は最後に、最愛の娘に愛を込めて言いました。「自分の才能に気づくのに、いくつになっても遅すぎることはないんだよ。私たちが、いつもそばにいるから」

悲劇の死、その意味を息子に教える天国の父

 私たちは皆、どこか人間性を向上する余地があるからこそ、この地上で生きています。親となる人にも、完璧な人はいません。中には非常に霊性の高い、素晴らしい人間性を持つ人もいますが、それでも霊的にはまだまだ成長途中で、上を見れば遥か彼方まで登るべき山々が待ち受けています。
 そういう目で、両親という存在を見てみれば、エイドリアンのように両親に対して鬱屈した感情を抱いていたとしても、少し寛大な心が芽生えるかもしれません。親にも傷ついた過去があり、理解できない現実があり、もらえなかった愛があります。どれほど両親を、または自分を傷つけた誰かを怒ったり恨み続けても、その怒りによって苦しむのは外ならぬ自分自身なのです。そう心で理解することは決して容易ではありませんが、エイドリアンは見事なお手本といえます。
 人間は皆が成長途中であり、共に地球という学校に通う仲間同士だからこそ、許すことができれば、過去にとらわれることなく、今という人生の貴重な瞬間を無駄にすることもありません。人は誰かのことを怒ったり批判し続けることで、心のどこかで優越感を感じがちですが、許すことは自分自身に向ける最高の愛の形でもあり、最大の霊的成長をもたらす行為の一つです。
 人が親に向ける思いは非常に複雑で、エイドリアンのように、親の言動へ怒りをぶつける人もいれば、早すぎる死そのものを恨む人もいます。愛する人が他界すると、普段の笑顔や優しさが目の前から消えてしまうだけでなく、その人が生活の中で担っていた役割まで消えてしまい、そのことが余計に悲しみを深くします。それが子供の頃の出来事となれば、途方もない孤独感や疎外感も重なり、理解に苦しみます。
 アメリカ、ヴァーモント州に暮らすミッチェルという男性は、13歳の頃に父親を亡くしました。それは、肺炎による突然の別れでした。それから30年以上たって、彼は霊的体験により父親からメッセージをもらいました。その際、ミッチェルは「なんで僕をおいて死んでしまったの?なぜサヨナラも言ってくれなかったの?」と長年心の重しとなっていた疑念を父にぶつけました。彼は、ずっと取り残されたような気持ちがぬぐえなかったのです。
 父は「君は独立した強い人間にならなくてはいけなかったんだよ。何があっても正面から向き合っていける人間にね。だから、お父さんがいてはいけなかったんだ」と言って、ミッチェルにとても愛していることを伝えました。
 当時10代前半だったミッチェルにとって、父の死は、不幸そのものでした。しかし彼はその死にも単に不幸という概念を超えた深淵な意味があったことを悟りました。何よりも、父の愛が死をこえ時をこえて、ずっと続いていることをはっきりと知りました。
 父親の立場に立ってみると、親にとって最愛の子供をおいて、しかもまだ中学生の子をのこして旅立つのは、心張り裂けんばかりの出来事です。しかし、霊の世界の実状を理解すると、地上世界にいた時以上に、これからも我が子のために最善の人生へと導けること、また必ず再会し共に暮らせることを知ると、心安らかに新たな人生をスタートさせます。
 霊的には、父親とミッチェルは極めて強い親和力をもった類魂(霊的家族)で、お互いの霊性を高めるために、この世に誕生前、今回の地上人生で父親が早く他界することを両者の間で予め決めていたことが考えられます。
 なお、ミッチェルが霊的体験をしたのは、44歳の時でした。それは父が他界した年でもありました。ふと気になり、彼は父がどれだけの日数を生きてきたのか数えると、16305日でした。それは、ミッチェルが霊的体験をした日まで生きてきた日数と全く同じでした。

一人の笑顔は、みんなの成功

 今回の記事では、親子関係の交霊や霊的体験談を中心にお伝えしまた。先に他界した人が地上の人を支援するのは、何も親から子に限ったことではありません。人は他界後、霊的に成長するにつれ、血縁や友人関係、国籍さえ超越して、かつての自分と同じ境遇を経験している人や、崇高な夢、目的、情熱に共鳴して、全力で地上の人を支援しようとします。それは、私たち人間は皆つながっていて、霊的に家族という真実を、心の深い部分で理解しているためです。
 もし落ち込んでいる誰かが笑顔になれず、人生をふさぎ込んだまま終えたなら、それはみんなの失敗です。反対に、涙枯れ果てるまで絶望のふちにいた人が、笑顔を取り戻せたなら、それはみんなの成功です。
 エイドリアンの両親が、人生で自分自身を愛せず、それに起因して娘に愛の言葉をかけてあげられなかったことを死後も深く後悔したように、一生の終えた後、あなたの心は、生涯の中でどれだけ自分と周囲の人に愛を与えられたか、この一点を見つめ続けます。
 社会的地位や物的財産、知名度などは、あなたの霊性の評価から完全に対象外となり、だけがあなたという人間を表し、それによって満足したり後悔するかの分かれ道となるだけでなく、その愛の量に完璧に適合した界層(暮らしの場)に死後導かれます。
 愛だけがあなたの”成績表”で、あなたはいつの日か一生を終えた後、その成績表を自分自身で見直すと知ったなら、今日からどう生きるでしょう?
 ずっと許せないでいる人がいるのなら、今がその感情を完全に手放す時かもしれません。もし親を含め誰かがあなたを暴力、暴言などで傷つけたなら、その人は霊的法則により、完全にあなたの苦しみや恐怖を感じ、全ての責任を全うすることになります。復讐は必要ありません。
 もし過去に過ちをおかしたなら、エイドリアンの両親が、地上人生の至らざるところを行動によって埋め合わせしたように、過去の行動の過ちは、これからの行動によってのみ埋め合わせができます。どんな宗教に属しても、どれほど神社仏閣、教会、モスクを周って過ちを帳消しにして下さいと祈っても、全く埋め合わせにはなりません。祈りは、責任回避の逃避手段とはなりません。
 謝るべき人がいるのなら、相手の反応に関わらず真摯に謝ることです。謝りたい相手がすでに他界している場合でも、相手の顔をはっきりと思い浮かべ、言葉を声にだして真摯に祈れば、瞬時に伝わります。
 今後の人生で、自分にまず愛を与え(無条件に自分を大切にする)、良心に反することは絶対にしないこと、そして周囲の人にできる限り愛、善意、思いやりに生きることです。たった一人でも誰かを元気づけたり立ち直せることができたなら、また少しでもこの世をもっと優しい世界にするために、見返りを一切求めず行動できたなら、あなたの地上人生の成績は、Aプラスです。
 地上世界にいる間に、霊的向上を意識して生きることは、大変価値ある生き方です。霊的存在であるあなたには限界がなく、あなたから湧き出る愛も無限です。愛は、人生に愛のみを引き寄せます。
 霊的親和力により、霊の世界からも愛に満ちた人たちが、すぐにあなたの人生のあらゆる面を支援するためにかけつけます。霊的援助があれば、地上の人間の悩みやトラブルなど、解決できないことなどありません。
 みんな、あなたの笑顔を待っています。あなたが今日という日を笑顔を忘れずに過ごせたなら、それはみんなの成功でもあるからです。

今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend,Lani
参考文献:シルバーバーチの霊訓(潮文社)、ベールの彼方の生活(潮文社)、インぺレーターの霊訓(潮文社)、これが心霊の世界だ(潮文社)、こころが安らぐ本(大和書房)、こころが満たされる本(大和書房)、私はできる!(サンマーク出版)、すべてうまくいく(角川書店)、人生をもっと幸せに生きるために(河出書房新書・交霊の様子を引用)、パワーオブ・ザ・ソウル(JMAアソシエイツ)、コナン ドイルの心霊学(潮文社)、これが死後の世界だ(潮文社)、霊力を呼ぶ本(潮文社)、生きがいのメッセージ(徳間書店) 

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