希望発見ブログLooking for HOPE

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希望発見ブログでは、霊的知識(スピリチュアリズム)を元に、瞑想、心の癒し、死後の世界(天国)の実像についてお伝えしています。
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「自動書記による霊界通信」【第二回】ジョージ オーエンの試練と「ベールの彼方の生活」

スピリチュアリズムの担い手として*ジョージ オーウェンの波乱の人生

 前回の記事では、イエス総指揮のもと行われたスピリチュアリズム(地球規模の霊的真理普及活動)の一環として、1873年より元牧師のステイントン モーゼス氏が自動書記によって綴った「霊訓」についてお伝えしました。
 スピリチュアリズムの流れはとどまることを知らず、1913年、モーゼス氏と同じ英国人で聖職にあったジョージ オーエン氏(George V Owen 1869-1931)が、自動書記能力を発揮し、霊界から天国の詳しい生活の実像やキリスト教教義の過ち、また数々の霊的な教訓を受け取りました。
 オーエン氏には幼い娘ルビーを亡くしたつらい過去があったのですが、ルビーはその後天国にて成長し、霊界通信を送る36名から成る霊団の中にいることもわかりました。
 彼が綴った内容は1920年代に「ベールの彼方の生活」(The Life Beyond the Veil)として書籍化され、「霊訓」同様、貴重な霊的真理を収めたものとして世界的ロングセラーとなっています(邦訳は1980年代)。
 オーエン氏は書籍による莫大な印税を一切受け取りませんでしたが、キリスト教教義に反する内容を広く世間に公表したことで、聖職をはく奪され、教会組織から追放されました。その後生活は困窮を極めますが、志を共にする仲間からの援助を受け、スピリチュアリズムの普及に生涯を捧げます。
 今回はジョージ オーエン氏の人生に焦点をあて、彼が自動書記にて綴った霊界通信「ベールの彼方の生活」の核心に迫ります。

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それは天国にいる母からの言葉で始まった「ベールの彼方の生活」

「どなたでしょうか?」
「あなたの母親です」

1913年9月23日火曜日、オーエン氏の自動書記はこのような形で始まりました。最初の通信は、4年前に63歳で他界した天国にいるオーエン氏の母親からのものでした。
 お母さんは霊団に加わって、地上人生を終え天国に来た人達の世話をする活動をしていることや、天国はいったいどのようなところなのか、その実像を息子のオーエン氏に詳しく知らせてきました。
 例えば天国の風景を「完成された地上」と表現しています。丘もあれば、小川もあり、美しい森もあり、全てが人々の安らぎのために完璧な美と調和を成していて、こちらに来た時は、万事うまく整っていて歓迎の準備もできているとおっしゃっています。
 また地上の人を見る時は、肉体を見るわけではなく、心の中を垣間見ることができるともおっしゃっています。その真意は肉体ではなく霊体(オーラ)を見ていて、霊体が放つ色彩を見れば何を考えているかわかり、色彩の輝きが強い人ほど霊的に進化した人だと一瞬で分かるということです。
 オーエン氏は娘のルビーが天国でとても幸せにしていることや、幼少時に他界した子供が地上人生で学べなかったことを、天国でも学び続けていくことも教えてもらいます。
 さらに、キリスト教信者の女性が「最後の審判」を信じて他界したために、死後も生前の行いに伴う罰を恐れ、右往左往している様子も伝えられています。これはこの通信に限らずよくあるお話です。「生前悪いことをしたので、神のお叱りを受ける」とびくびくしているのですが、実際には人を裁く審判者は存在しません。自分が蒔いた種は自分で必ず刈り取るという霊的自然法則が存在するのでその必要がないのです。 
 「ベールの彼方の生活」は全四巻あるのですが、一巻は「天界の低地編」としてオーエン氏の母親以外にもアストリエルという名の霊格の高い霊(18世紀にイギリス・ウォーリック州で校長をしていた人物)からの通信があります。通信者が変わると、自動書記によって綴られる文体も変わり、母親らしい優しい感じから、威厳ある語り口に変わります。死後も生前の個性は変わらないためです。
 こうして天国の生活ぶりを細かく描写して第一巻は終了するのですが、二巻以降、より詳しい天国の実像が伝えられます。日の出, 明るい, シルエット, 朝, 日, アウトドア, ストーンヘンジ

ベールの向こう側の真実を求めて

  第二巻「天界の高地編」はオーエン氏のガイド(守護霊)で、今回の通信を司る霊団のトップを務めるザブディエルというの霊からの通信が全てを占めます。内容は天国の風景、霊的エネルギーの作用、インスピレーションについてなど多岐にわたります。
 第三巻「天界の政庁編」からアーネルと名乗る同様に霊格の高い霊が通信を担います。アーネルはルネッサンス時代のイタリア・フローレンスに生き、音楽や絵画の教師をしていた霊です。
 三巻では、霊的交信の原理、霊力のメカニズム、死直後の様子などをとても丁寧にアーネルが語っています。また、天国の中の暗黒界(ダークゾーン)の様子も、詳しく述べられています。
 暗黒界とは地上人生で暴力や憎しみに生きた人達が死後導かれる場所です。彼らもまた霊団を組み、地上へ戻ってきて、同じような思考回路を持つ人に近づき暴力的な思想と行為を広めようと試みます。
 地上の死刑制度は彼らの力を助長する大変危険な法律だといくつもの霊界通信が伝えています。死刑は悪意のある魂を霊界に解放し自由を与え、地上で新たな犠牲者を増やすことにつながるからです。また天国は全ての界層が互いに影響しあっているので、天国の住人にとっても良いことは一つもありません。国家による殺人は、霊的には許されることではありません。
 第四巻の「天界の大軍編」ではスピリチュアリズムにおける天国の中の低界層の浄化活動や地上の宗教界の浄化活動などについて、事細かに描写しています。
  このようなことをオーエン氏に伝える霊団の中にカスリーンという名の女性がいます。彼女はかつてイギリスのリバプール市アンフィールドで裁縫の仕事をしていて、1893年に28歳で他界した方です。
 霊界通信を送る霊団は、大変高い界層に暮らす霊が率いているため、現在の地上言語に精通していません。天国では言語を使用せず、思念によってコミュニケーションをとるため、高い界層の霊になると言語を発声する器官さえありません。思念のみで全て事足りる世界です。そのためカスリーンのような他界して間もない霊が、高次の界層にいる霊の思念を受け取り、それを言語化してオーエン氏に伝える、という大変重要な役目を担っています。
 1920年代に入るとオーエン氏は自動書記によって綴った霊的な情報を書籍化して世に公表します。しかしその内容は「地上のキリスト教教義は本来のイエスの教えとは似ても似つかぬもの」と綴られ、天国では組織的に地上のキリスト教教義の取り壊しを目的としていることが明確に語られていることもあり、オーエン氏はたちまち聖職を罷免させられます。

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教会から追放されたジョージ オーエン氏のその後

 そんな時「ベールの彼方の生活」が世界的名作「シャーロック ホームズ」の著者コナン ドイル氏の目に留まり彼は深く感銘します。
 ドイル氏は、第一次世界大戦で親族をたくさん失いました(戦争に参加した7名中6名が死亡)。妻のジーンも兄弟を亡くしていました。
 妻の親しい友人にリリー シモンズ(Lily Simons)という女性がいたのですが、彼女もまた3名の兄弟を戦争で失い、悲しみにくれていました。そんな時、リリーが自動書記能力を賜り、天国にいる親族からメッセージを受け取ります。
  ドイル氏もリリーの背後からその様子を観察していて、彼自身も親族からメッセージを受け取ります。
 それが大変プライベートな内容だったことから、ドイル氏は死後の世界の存在に確信を持ち、後半生をスピリチュアリズムの探求と普及に捧げます。非難や嘲笑をものともせず、霊能力や霊現象の科学的実験にも数多く立会いました。
  また彼はイギリス全土だけでなくアメリカ、オーストラリア、南アフリカなど世界中に足を運びました。そんなドイル氏だからこそ、オーエン氏の「ベールの彼方の生活」の自動書記による文章に高い真実性を見いだすことができたのです。  
 オーエン氏もアメリカに足を運ぶなど150を超える講演を行いましたが、生活は困窮を極めました。ドイル氏は同志ともいうべきオーウェン氏の窮状を知り、援助を惜しみませんでした。
 コナン ドイル氏は1930年7月7日(享年71)に、ジョージ オーエン氏は1931年3月9日(享年61)にこの世を旅立ちました。

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写真:左がジョージ オーエン、右がコナン ドイル
(出典:www.georgevaleowen.org

毎日がチャンス*できるだけ思いやりの種をまこう

 前回ご紹介したインペレーター霊団による「霊訓」、今回ご紹介したザブディエル霊団による「ベールの彼方の生活」、そして当ブログで全13回に渡って名言集をご紹介したシルバーバーチ霊団による「シルバーバーチの霊訓」は、英国の三大霊訓と呼ばれています。
「ベールの彼方の生活」はオーエン氏が聖職者で、霊団の人達も生前キリスト教徒だったため、全編を通してイエス愛にあふれていて、約100年前という時代背景もあり、日本人には馴染みにくい語句が少なくありません。しかし、オーエン氏の質問に対し、霊団側が誠心誠意大変丁寧に答えているところが、とても印象的です。
 霊団には義務で参加する人は誰一人いません。見返りを一切求めない、純粋な愛の念から自発的に参加しています。そんな愛が形になったものを「こんなの全て嘘だ。ありえない。」と撥ねつけるのも自由、受け取って人生にいかすのも全て私達一人一人の自由意思にゆだねられています。
 天国では地上以上に各自の意識レベルが大きな意味を持ちます。魂(意識)の改革は、天国に行ってからよりも、地上人生で進めておいた方が、ずっとずっと迅速にいきます。霊界側が地上の人口をしのぐ巨大な組織機構でスピリチュアリズムを推し進める理由はそこにあります。
 死後、後悔して欲しくないのです。毎日を霊的成長のための新たな挑戦として受け止めて欲しいのです。あなたは霊的存在であり、それは内部に神聖な力が宿ることを意味し、人生で起こることは何でも乗り越えられると信じ、勇気を持って進んで欲しいのです。
 この世を旅立った最愛の人は、消えてしまったわけでも永遠に会えないわけでもありません。 天国は本当にすぐそばにあり、今この瞬間も元気にしています。そしてその人と必ず再会することができます。経済問題、健康問題の一切存在しない世界で、幸福感に満ちた生活が待っています。
 心にとどめておきたいことは、この世の人生での行いは、死後たどり着く生活の場(界層)にも直結しています。自分の行為によって蒔いた種はそれがどんなものであれ、必ず自分で刈り取ることになります。できる限り思いやりの種をまきましょう。どんな時も自分自身を大切にしましょう。霊界通信は、こうしたことを全力で伝えています。
 一旦魂が霊的なことに目覚めると、高い界層の霊団と霊的な絆ができます。霊的なことに人間側が感応することが大事なのです。一度結ばれた絆は二度と切れることはありません。あなたをより安全に、後悔のない人生へと導いてくれます。その絆はいつか天国へ旅立った後も続きます。
今日も最後まで希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend,Lani

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