名女優シャーリー マクレーンの軌跡
気になる人がいます。尊敬もしています。女優のシャーリー マクレーンさんです。映画好きの方はとても有名な方なのでご存知だと思います。
シャーリー マクレーンは1934年、アメリカ、バージニア州生まれの女優さんです。幼い頃からバレエを始め、ヒッチコック監督の『ハリーの災難』で映画デビュー。その後数々の映画賞にノミネートされ、1983年には『愛と追憶の日々』でアカデミー賞主演女優賞を受賞するなど、現在まで女優として最高のキャリアを誇る方です。
近年では、2005年公開、キャメロン ディアス主演の『イン ハー シューズ』の祖母役が私の中ではとても印象に残っていて名作でした。自分のルックスばかりに気を配り、自由奔放に毎日を適当に生きるマギーをキャメロン ディアスが演じ、しっかりもののお姉さんを『シックスセンス』のお母さん役で有名なトニー コレットが演じています。
妹マギーは難読症を患い、大人になっても文字が上手に読めないのですが、ある老人との出会いによって、それまで見向きもしなかった自分の心の内側を見つめ、自信を深めていきます。
姉妹の確執、絶縁状態だった祖母(シャーリー マクレーン)との再会。とても心温まるヒューマンドラマに感動を覚えます。
“カミングアウト”が大ベストセラーに
さて、現在御年85歳のシャーリー マクレーンは、年齢を感じさせないほどの大活躍を続けていますが、彼女は女優としてだけではなく、作家の顔も持っています。
シャーリー マクレーンはある時に、霊的真理(スピリチュアリズム)に目覚めます。瞑想を始め、五感を越えた世界に意識を向けたのです。すると、誰にでもよくあることですが、神秘的な体験が日常生活に増えます。
例えば、夢の中で天国にいるはずの愛する人に会えるかもしれません。その存在をふと感じることもあります。また、過去に夢の中で見た場所が、現実に目の前に現れるような“デジャヴ体験”かもしれません。
生命そのものが神秘的なことは私達の多くが認めることです。でも、人生そのものが神秘的であることは、なかなか認めようとしません。
それを認めたシャーリー マクレーンは、自分自身を深く見つめ、身の周りに起こった神秘体験の数々を一冊の本にまとめ出版しました。それが世界的ベストセラーになり、空前絶後のスピリチュアリズムの大ブームを巻き起こした1983年刊行の『アウト・オン・ア・リム』という本です。
この本には瞑想や前世、輪廻転生、体外離脱、チャネリングに関するシャーリー マクレーン自身が体験したことや考えなどが詳細に語られ、こういう本を読み慣れている私でも、そこまで書くか、とかなり衝撃を受けました。
通常、このような霊的な神秘体験をしても、人は世間に隠したがります。変に思われるかもしれない、ということを怖れるためです。それを、ハリウッドのトップ女優が、人がうらやむほどの名声を失うことを恐れずに“カミングアウト”したところにシャーリー マクレーンのすごさがあります。
しかも、日本とは比べものにならないほどキリスト教の力が強いアメリカで、当時は全くといいほどスピリチュアリズムについて話す人のいなかった時に、先駆者となったのですから。
シャーリー マクレーンはその後も『カミーノ』や『ゴーイング ウィズイン チャクラと瞑想』など自らの神秘体験を綴り、多くの人々に、霊的真理(スピリチュアリズム)を共有しました。
ちなみに、シャーリー マクレーンは日本に在住経験があり、娘に『幸子(サチコ)』という名前を映画評論家の小森和子さんにつけてもらっています。娘さんは『サチ パーカー』の名で女優になりました。
自分らしさを大切にして、自分の魅力を発見
神秘的な体験を“カミングアウト”することに、時間を要する人はたくさんいます。以前、前世の記事でご紹介した精神科医のブライアン ワイス氏は、公表するまでに4年かかりましたし、シルバーバーチの霊訓の記事でご紹介したモーリス バーバネルという出版社の社長を務める傍ら霊能者だった方は、20年もの間、正体を世間に伏せてきました。
シャーリー マクレーンの“カミングアウト”は著書を読んだ多くの人々にも神秘体験の“カミングアウト”を促しました。
私がよく聞いているラジオ番組Hay House Radioで司会を務める霊能者ジェームズ ヴァン プラグ氏も『アウト・オン・ア・リム』を読み、『自分は間違っていなかったんだ』と思ったそうです。
何しろ霊能者の方というのは、普通の人が見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりするので、子供の頃から周りの人や親にさえ『変な子』と見られがちです。
自分が体験してきた不思議かつ神秘的な体験をあの大女優のシャーリー マクレーンも経験し公表していると思えば、勇気づけられるのでしょう。
比べては失礼ですが、そういう私もシャーリー マクレーンのような先駆者がいるからこそ、ブログで生命のことや五感を越えた世界のことをのびのびと書いていけます。寛大な心で読んで下さる読者の皆様には、本当に感謝しています。
役者さんの伝記やインタビューを読むと、自分らしく生きることを大切にしている方がとても多くいます。きっとそれは、自分の全てでなくても、一部を好きになることだと思います。
人は誰かに恋をすると、その人のことがより魅力的に見えてきます。魅力的な人と一緒にいると、そんな自分が好きになります。それはとても幸せなことです。ということは、自分のどこかに恋できれば、日常により幸せを感じることができます。
シャーリー マクレーンの人生の軌跡は、世間にはばかることなく、あるがままの自分を大切にし、少しでも自分のことを好きになれば、より幸せに毎日を過ごせるのだと教えてくれている気がします。
また、あるがままの自分を大切にする生き方とは、自分が好きなことや熱中することをおろそかにせず、情熱を傾ける時間を積極的に持つことだと思います。
今日も希望発見ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend,ラニ