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希望発見ブログLooking for HOPE 

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

霊的真理(スピリチュアリズム)、瞑想、歴史、旅行、子育て、エンタメ、人間関係。様々な分野から、人生の希望を見つけるブログです。

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楽しむことが大切*日本人のお祭り好き

祇園祭 岩戸山 / Iwato-yama of Gion Festival

型破りな祖父と節分

 日本人ってつくづくお祭り好きだな、と思います。日本各地、津々浦々、その数10万とも20万とも言われているそうです。古代から日本では祭りが人々を一つにしてきました。もうすぐ札幌雪祭りが始まりますね。節分ももうすぐです。
 私は小さい頃、節分がすごく楽しみでした。というのも、同居していた祖父が、節分になると孫を一つの部屋に集めます。すると、祖父の合図で祖母が部屋を真っ暗にすると「鬼は~外!福は~内!」と叫びながら、ティッシュに包んだ豆を孫達に向かって勢いよく投げます。これの何が楽しいのかというと、二分の一の確率で、ティッシュの中にお金が入っているんです。最低でも百円。最高で五百円硬貨が入っていました。もちろん、孫達は全員必死の取り合い。豆だけつかまされることもありましたが、とにかく楽しいイベントです。

 「お金を投げるなんてけしからん!」って言われればもっともかもしれませんが、祖父母にとって、誰にどう思われようが孫の笑顔を見れればそれでよく、また孫は孫で本当に楽しい思い出になりました。
 祖父はちょっと型破りな方法で、いつも孫を喜ばせようと考えていた人で、スクーターに孫を三人同時に乗せて、いろんなところに連れて行ってくれたり、夕方突然プロ野球のバックネット裏のチケットを持ってきて、「行くぞ」の一言で連れだしたりしてくれました。
 85歳で亡くなりましたが、朝から自分で肉を焼いて食べ、家にいてもおしゃれに気を使って背筋をいつも伸ばし、歩く時は小学校高学年でもついていけないくらい早歩き。
 ある日の午前三時のこと。リビングで夜更かししてテレビを見ていた私の姉のところに、トイレに起きてきた祖父が「おい、早く寝るんだぞ。風邪ひくなよ」と笑顔で声をかけました。それから二時間後、呼吸の異変に気づいた祖母が家族を呼び、祖父はみんなに見守られながら、静かにこの世を旅立ちました。おじいちゃん、最後まで格好良すぎるよ。
 
 私は大好きだった祖父の伝統を、子供ができてから密かに引き継ぎ、ちょっとアレンジしています。毎年異なる鬼の恰好をして、息子に思いっきり自分に向かって豆を投げさせた後、今度は祖父がしてくれたように、部屋を真っ暗にして、ティッシュに包んだ豆やお金を、投げています。一人息子なので妻が参戦。二人共私と違って負けず嫌いなので、鬼の仮装をしている私が怖くなるくらい、本気になってやっています。でもすごく楽しそう。この伝統、息子が大きくなったら引き継いでくれるかもしれません。私は今からどんな鬼の格好をして妻と息子を笑わせようか、真剣に考えているところです。

Mini-Pumpkins

お祭り大好き日本人*ハロウィーンも楽しむ

 祖父が節分を自分流にアレンジしたように、日本人には元々、楽しむためなら何でも自分流に変えてしまえ!という気質でも備わっているようです。キリスト教徒が全人口の約1パーセントなのにクリスマスを楽しみ、バレンタインデーでは女の子が好きな男の子にチョコレートをあげるという、日本独特の方法で楽しみます。チョコレート会社が始めたそうですね。
 これは排他的な傾向のある宗教と違い、神道がとっても柔軟な性格を持っていて、「人々が楽しい暮らしをすることを最大の善とする」という素晴らしい本質があるからでしょう。固定された戒律がなく、人々の良心を信じる神道。世界的にも類を見ない程、本当に懐が深いです。
 
 アメリカでは毎年11月の第四木曜日に感謝際(サンクスギビングデー)という国民的な大きな祝日があり、全米中から家族が帰省し、七面鳥やアップルパイなどの料理を楽しみます。留学中にクラスメイトに招待されたことがあり、私も楽しみました。クラスメイトのお父さんは敬虔なクリスチャンです。日本のことを色々聞かれ、日本でもクリスマスは大きなお祭りだと言ったら、目を丸くして驚き、バレンタインデーのことを伝えたら、ソファからずり落ちるほど驚いていました。お父さんは体勢を直すと、「日本人は本当におもしろいな」と笑っていました。

 クリスマスやバレンタインだけでは飽き足らぬ日本人は、今度はハロウィーンを『輸入』します。あのお父さんにハロウィーンのことを伝えたら、腰をぬかすかもしれません。
 ハロウィーンは元々、アイルランド人のお祭りです。いや、もっと歴史をさかのぼればケルト人です。ケルト人は紀元前三世紀ごろからアイルランドに移り住みます。ケルト文化は古代日本人の死生観とよく似ていて、『人間の霊魂は不滅で、自然の中に神々がいる』と信じられていました。また、先祖崇拝が盛んで、先祖はすぐそばにいて、私達を助けてくれると信じていました。ただ、呼びかければいいのだと。

 アイルランドは緑あふれた国でそんなところも日本と似ています。アイルランドの国旗にある緑色は、自然の緑を表しています。

Aghadoe, Ireland

兄弟みたいな日本文化とケルト文化

 そんなケルト民族の住むアイルランドに、約150年前に大飢饉が襲い、多くのアイルランド人は主食のジャガイモを失います。彼らは飢饉から逃れる為、アメリカに移住します。異国の地で、心細い思いをしたアイルランド移民は、自分達の絆を確かめるため、故郷の祭り、ハロウィーンパーティを行います。元々は白い野菜を使っていたのに、いつの間にかアメリカの野菜であるカボチャにとってかわり、世界中に広まります。そして近年日本にもたどり着きました。
 
 アイルランド人はヨーロッパ人の中でも背が低くて日本人の背恰好とよく似ています。死生観が似通ったケルト文化のハロウィーンを、数千年の時を経て、お祭り大好きな日本人が取り入れたのは、必然的なことだったのかもしれません。歴史の妙ですね。

 むろん、好き好きに仮装して、街中に繰り出してお祭り騒ぎの若者たちにとって、そんなことはどうでもいいことです。「ケルト?何それ?飢饉?もういいじゃん、終わったことなんだから!そんなことより楽しもうよ!」そう、お祭りは楽しむことが大切です。

 ハロウィーンの次は、感謝際あたりを取り入れるかもしれません。「感謝際っていうのは、1620年にイギリスから到着したピルグリム ファーザーズが・・・」そんなことを言い出したら怒られそうです。「よくわからんけど、感謝するのはいいことだ。名前もいい。よし、うちの会社から広めよう!」そんな企業が出てきても私は驚きません。

おしまいの言葉*ジョージ バーナード ショウ

 おしまいに、アイルランドが生んだ劇作家、ジョージ バーナード ショウ(1856-1950)の言葉をお送りします。

 "We don't stop playing because we grow old, we grow old because we stop playing."
(私達は年を取ったから遊ばなくなるのではなく、遊ばなくなるから年をとるのです)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend,  ラニ