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希望発見ブログLooking for HOPE 

心を癒す旅 ~もっと楽しく、もっと気楽に。

霊的真理(スピリチュアリズム)、瞑想、歴史、名言、旅行、子育て、エンタメ、人間関係。様々な分野から、人生の希望を見つけるブログです。

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思いを言葉に。言葉を手紙に。気持ちを伝える手紙の魔法

 最近、誰かに手紙を書いたりもらったことはありますか?今の時代、私も含めてほとんどの人が、『手紙を書く』なんて習慣はないと思います。便利なパソコンやスマホなど、簡単な操作で一瞬にして世界中の人々にメッセージを届けることができます。
 私はテクノロジーの進歩に日々感謝している一人ですが、本当に誰かに自分の思いを伝えたい時、手紙はあらゆるテクノロジ―に勝る、素晴らしい伝達手段です。また、テクノロジーの発達により、私達が手紙の習慣から遠ざかっている現代だからこそ、手紙を書く価値は、これからますます大きくなっていくのではないでしょうか。Love letter. [45/365]

手紙から伝わる思い

 20年ほど前、アメリカ留学から帰国した私は、当時のクラスメイトとよく文通していました。料理人で女性の話しかしないフランス人のピエール、クラスメイトから絶世の美女ともてはやされていたメキシコ人のクリスティーナ、早口で何を言っているのか分からない、おしゃべりのパナマ人リナ(手紙も大量に書く)、博多弁がとってもかわいい、料理好きの真由美さん(手紙でも博多弁)。当時インターネットがちまたにも出回り始め、みんながやり方を覚え始めた時代で、Eメールもやり始めていましたが、『手紙』のやり取りも普通に行われていました。
 
 愛すべき友は、私に手紙の素晴らしさを教えてくれました。手紙を読んでいると、まるでみんながそこにいるかのように、人柄や感情が心にダイレクトに飛び込んでくるのです。郵便ポストに手紙が入っていた時は、わくわくしながら手紙を取り出し、みんなの顔を思い浮かべながら、何度も読み返していました。

2016 - Mexico - Puebla - Callejon de los Sapos

文通から始まった恋の予感

  ある日、こんなことがありました。電話を取ると、受話器から聞こえた声は、何と絶世の美女・クリスティーナでした。手紙だけでも十分嬉しいのに、わざわざメキシコから電話してくれるなんて!それだけで感激です。最初の挨拶をすませると、クリスティーナが「早くあなたに逢いたい」と言ってくれました。心臓が口から飛び出そうなぐらい動悸が激しくなってきました。私も、逢いたいよ、と素直な気持ちを伝えました。すると彼女は「いつになったら迎えに来てくれるの?」と続けます。私は意味がわからず、考え込みました。本気で言っているのか、おちょっくっているのか。本気だったら今すぐメキシコまで飛び立ちたい気分です。黙り込んでいた私に、彼女の口から衝撃的な一言が飛び出しました。「今、あなたに逢いに空港に到着したばかりなんだけど、早く迎えに来てよ」
「!」まさか、あのクリスティーナが今日本に?しかも自分に逢いに?てっきりフランス人のピエールのことが好きだと思ってたのに。それにしても何て大胆な!

 私は急いで自宅を飛び出し、彼女を迎えに行きました。久しぶりの再会です。クリスティーナは私の姿をとらえると、駆け寄ってきて、熱い抱擁と両頬に優しくキスしてくれました。それがメキシコ流の挨拶だとわかっていても、私の頭の中はすでに新婚生活を描いていました。
 でも、すぐに現実に引き戻されます。彼女は実は婚約していて、結婚前に日本を見てみたかっただけでした。正直、ショックな気持ちを隠すのが大変でした。
 実は彼女は一ヶ月前に、日本に行く旨の手紙を私宛に出して、婚約のことも結婚前に日本を旅行したかったことも、手紙に書いたそうです。でも、当時のメキシコの郵便事情は日本のように正確ではなく、時々、到着までに2、3カ月かかることがあるとか。実際、その手紙は彼女の帰国後1ヶ月してから届きました。それにしても何とも悲しい早とちり。文通中のほろ苦い思い出です。 

a letter for Pitan

知っておきたい手紙の書き方 

 手紙には、書き手の感情がしみじみと伝わってきます。それがいかなる感情であろうと。昨日PTAのことを書いたブログで、不信感を持っていたPTA会長から直筆の手紙を頂いたと書いたのですが、手紙を読み終わった後、PTA参加を見送ったにも関わらず「もし会長から協力を求められれば、すすんで協力しよう」という気持ちが芽生えました。手紙をもらうと、書いてくれた人が、自分のためにわざわざ時間をとって書いてくれたのだということを直感的に感じます。書き手の思う以上に、受け取った人に気持ちが伝わるのです。

 

 では誰かに手紙を書く時、何か気をつけた方が良いことはあるのでしょうか?
私はブログを書き始めてちょうど三週間がたちます。この三週間、書きながら気づいたことがありました。
 自分がどうしても伝えたい、と思うことをただ書き記しているとパソコンを打つ手がどんどん進んで行きます。でも誰かを感心させようという思いが頭をよぎると、途端に手が止まってしまいます。もう一つ、手を止めてしまうことは、上手く書こうとすることです。
 この三週間、いろんな方のブログを目にする機会に恵まれました。人のブログを読んでいて思うのは、読んでいる間、その人の文章力とか誤字脱字など全くと言っていいほど、気になりません。気にしている人など、誰もいないでしょう。ただ、その人がどんなことに情熱を感じ、興味を持っているのか。そのことだけに集中し、知らない世界を知ることが楽しくて仕方ありません。
 
  『書く』という行為は、考えることとは違います。ただ、自分の心の声に耳を澄まし、聞こえてきた声を、ひたすら文字にするだけです。手紙を書く時も全く同じだと思うのです。好きだと伝えたい、大切に思っていると伝えたい、申し訳なかったと伝えたい。そんな思いをただ書き記せば、字が汚かろうが、誤字があろうが、相手には十分思いが伝わります。でも相手を何とか感心させたい、上手な文章を書いて、自分を良く見せたいなどと考えてしまうと、いったい何が伝えたいのか、曖昧なままの文章になってしまいます。
 最近、ブログを通して学んだことがあります。それが手紙であれ、パソコンであれ、私が書いた白紙の中の文章は、私の情熱です。情熱なのだから下手でいいと思うのです。私は、下手でいいや、と思うと、肩の力が抜けて書くことが最高に楽しくなります。
  手紙を書く時、下手でもいいから、素直な感情をそのまま文字に書き出す。相手を感心させようとしたり、上手く書こうとしない。それが一番大切だと思います。

Dream

文字の中の情熱*夢を語り、夢を叶えたリナ

 最初にご紹介した、パナマ出身のリナという女性は、早口でしゃべり、手紙も大量に書くとお伝えしました。彼女が英語を話す時、英語とスペイン語が入り混じり、文法も発音も無茶苦茶でした。でも、彼女は伝えたいことが噴水のようにあふれんばかりあって、みんな彼女の話に、真剣に耳を傾けていました。リナは身長150センチに満たない小柄な女性です。でも、夢を語る彼女の姿は、本当に大きく見えました。当時、彼女はクラスで最年少の17歳でしたが、誰からも可愛がられ、尊敬されていました。

 そんなリナが書く手紙は、話している時と同様、文法もスペルも無茶苦茶です。でも、読んでいると楽しくて仕方がありません。
 彼女はいつも大きな夢を語っていました。弁護士を目指していて、アメリカ留学の後は、フランスに旅立ち視野を広げ、もう一度アメリカに戻って弁護士になり、アメリカで立場の弱いヒスパニック系の人々の力になりたいのだと、力強く語っていました。
 

 彼女はその後フランスからも手紙をくれて、今度はフランス語まで混じったほぼ読解不能な手紙を送ってくれるようになりました。でも、楽しいのです。彼女の筆力のこもった文字から、凄まじい情熱が伝わってきます。夢をもつことの大切さを、年下の彼女から学びました。
 実際、彼女は夢を叶え、現在アメリカのニューヨーク州で弁護士をして、多くのヒスパニック系の人々の力になっています。私は彼女のことを、心から誇りに思っています。

手紙を味方に

 手紙には、力があります。
 大切だと思っている人にそう伝えることを躊躇してしまう時、家族とぎくしゃくしてなかなか修復できない時、そんなつもりはなかったのに友人を傷つけてしまった時、好きで好きで仕方がないのに、どうしても想いを伝えられない時、手紙はいつも私達の味方になってくれます。

 もしあなたにそんな人がいたら、パソコンの画面を閉じ、携帯電話を遠ざけて、ペンと便箋を用意してみませんか?そっと目を閉じた時、どんなことが思い浮かびますか?思い浮かんだことを、何も考えずにペンを走らせてみてください。あなたが書き終えた手紙の中の真摯な思いは、何倍にもなって受け取った相手に伝わるでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend, ラニ