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『アメリカ留学体験記*ESL』:勇気を出して飛び出せば、ソウルメイトに会える。

Physicists of many nations

初めての留学生活*最初の挫折

   私がまだ十代の頃、ありがたいことに最初のアメリカ留学のチャンスを得ました。場所はメキシコ国境に近いアリゾナ州です。大学内にある留学生のための英語学習機関(ESL)に短期留学しました。ちなみにESLとはEnglish as a Second Languageの略で、英語を母国語としない人が第二言語として英語を学習する場所です。
 教室には、アジア、中南米、アフリカ、ヨーロッパなど、世界中から様々な年齢層の留学生が集まり、彼らと毎日机を並べ英語を学ぶことは、とても刺激的でした。
 寮に住んでいましたが、ルームメイトは先住民ナバホ族の人です。その大学にはナバホ族だけでなく、様々な先住民の学生が通っていました。詳しく話を聞くと、ナバホ族の学生はうまくナバホ語が話せないことに悩んでいました。英語の方が楽なのだそうです。校内には、様々な先住民族について学べる博物館もあり、私はこの留学中、英語だけでなく今まで知らなかった民族学や宗教学を楽しく学ぶことができました。
 クラスはレベル別に8段階にわかれていました。最初に筆記テストが行われたのですが、私は一番上のクラスに配属されました。日本人にありがちですが、会話やリスニングは苦手でも、文法だけはそこそこできたためでした。しかしいざ授業が始まると、クラスメイトはもう英語の勉強なんか必要ないのでは?と思ったほど、英語の達人ばかりで、授業に全くついていけず、すぐに挫折しました。泣きたくなるような気持ちで、担任の先生に相談すると、二つレベルを下げてくれました。
 挫折といえば、それだけではありません。ファーストフード店の店員さんにしても、ルームメイトにしても、何を言っているのか全くわからないということが、衝撃でした。日本で勉強した時に比べて、現地の人が話すスピードは想像以上に速かったのです。ファーストフード店ではメニューに指を差して注文し、ルームメイトの電話の取次ぎさえ、相手の名前が聞き取れず何度も迷惑をかけました。でも、一ヶ月もすると、コミュケーションがだいぶ楽になりました。Jumping Silhouettes

留学生活の醍醐味*ESLで素晴らしい仲間との出会い

 新たなレベルのクラスは自分にぴったりあっていました。クラスメイトには、シリアから来た二人の女性がいました。一人はキリスト教徒でもう一人はイスラム教徒です。二人はとても仲良しでした。内戦の続くシリアで、今彼女達がどうしているのか、気がかりです。
 メキシコやパナマ、ブラジルから来た留学生は熱心なキリスト教徒でした。中南米からきた学生は、とても性格が明るく、いつも賑やかで、まるで人生は楽しむためにある!と宣言しているかのようでした。
 ロシアから来たナターシャというブロンドの女性は、医者を目指して、毎日猛勉強していました。いつもニコニコ笑みを絶やさない人で、私が教室に置き忘れた財布を、わざわざ届けてくれたこともありました。
 授業中、いつも私の右隣には、アフリカのセネガルから来た長身のアイーダという女性が座っていました。自分の部族の言葉以外に、公用語のフランスが話せ、よくクラスメイトのフランス人の男性と、フランス語で休み時間に話していました。
 彼女は私によく"You’re my favorite partner!”(あなたは私のお気に入りのパートナーよ!)と言って、授業中、二人一組になってよく英会話の練習をしました。私が体調を崩して授業を休むと、必ず電話をくれて体調を気遣ってくれる人でした。彼女は敬虔なイスラム教徒で、いつか聖地メッカを巡礼することが人生最大の夢だとよく語っていました。
 ある日の授業後、彼女が突然 “Do you believe in GOD?”(あなたは神を信じますか?)と聞いてきました。私はしばらく沈黙した後、「あなたが信じている神様と違うだろうけど、神様がいると信じています。」と答えました。すると、彼女は満面の笑みを浮かべ「素晴らしい!それでいい!」と言って喜んでいました。この質問は他のイスラム教徒の学生からも度々聞かれたことがあります。中には「それでいい。でも神を信じない奴はブタと一緒だ!」とちょっと過激な人もいました。The University of Arizona Campus in Tucson

留学生活は英語以外にも学ぶことがたくさんある

 思えば、10代の頃に様々な文化圏の人達と交流したことで、ある特定の信仰心や異なる思想を持つ人達に対して、固執したステレオタイプを持つことのない精神的土壌を築くことができました。
 肌の色や文化的背景が違っても、結局みんな同じ人間なんだ、と当たり前のことを当たり前に思えるようになったのです。それに、みんな信じられない程親切です。私には特定の宗教に対する熱心な信仰心はありませんが、彼らの優しさは信仰心から来たものなのか、それとも元々備わった人間性からなのか、当時深く考えたものです。私がたどり着いた答えは、彼らの信仰心は尊重しつつ、元々心美しい人達なのだ、ということです。
 このESLでは課外授業もいくつか提供してくれて、地元の裁判所を訪れて裁判を傍聴したり、重罪犯が収用されている刑務所を訪れて、中を見学させてくれたりしました。教室の中にだけでは決して知ることのできない、貴重な社会見学でした。
 時にはみんなでピクニックに行ったり、グランドキャニオンやセドナなどの観光地を訪れたり、先生の自宅に行ってパーティーをしたりと、楽しい催しももりだくさんです。また、地元の小学校や中学校に訪問して、子供達に直接自分達の国ことを紹介する機会もありました。留学したばかりで、私の英語はかなりたどたどしかったのですが、子供達はとっても我慢強く聞いてくれたことを、よく覚えています。最も驚いたことは、日本という国に興味があったり、行ってみたいと思っている子供達が大勢いたことです。

Kids At Gasworks Park

親切はいたるところに

 初めての海外生活でしたが、一度もホームシックにはなりませんでした。クラスメイトが素晴らしい人達だったことと、教室の外でもたくさんの親切に出会えたからだと思います。
 大学のすぐそばに私のお気に入りの中華料理店がありました。その店でウェイトレスをしている年配の女性は中国系の移民でした。私が店に行くたびに、「学校は楽しい?食べものは大丈夫?」と尋ねてくれ、「困ったことがあったら何でも言ってね」と付け加えます。ある日、私は女性に聞きました。「どうしていつもそんなに優しくしてくれるんですか?」彼女は急に目を潤ませ、「私がこの国に来た時、たくさんの人に親切にしてもらったからだよ」と声を震わせて言いました。彼女は親切のバトンを私に手渡してくれていたのです。Hat

  ある日、私が道路の脇道をマウンテンバイクで走っていた時のことです。突然、後ろのタイヤがパンクしてしまいました。灼熱の太陽が降り注ぐ日です。周りはたまに車が通り程度で私は困ってしまいました。アメリカのバスは、自転車が乗せられるので、せめてバスが通ればいいのですがどこにも見当たりません。汗を流しながら、どうしよう、と途方にくれていると、どこからともなく、私と同じようなマウンテンバイクに乗った三十歳くらいの男性が現れ、「大丈夫?パンクしたの?」と言って止まってくれました。
 引き締まった体つきの男性は、自転車から降りると、私の自転車をひょいっと持ち上げ、近くにあった水たまりにタイヤを入れて、回し始めました。しばらくしてパンクの場所を突きとめると、腰につけていたポーチの中からテープのようなものを取り出し、手慣れた手つきで応急処置をしてくれました。私がお礼を言うと、男性は軽く手を振って、颯爽とその場を去りました。
   留学生活が終盤を迎え、帰国の準備をしていた頃、私は大きな段ボールに荷物をいっぱい詰め、日本に送るため、徒歩で郵便局に向かいました。郵便局は私の寮から歩いて一キロほどだと聞いていたのですが、20分歩いてもたどりつけません。その日も気温は40度を超えるうだるような暑さで、手には重たい荷物を持っていて、もう歩けそうになく、途中で立ち止まってしまいました。
 そんな時、突然赤い車が私の側に停車し、窓が開きました。驚いて中を見ると、四十歳くらいの白人女性が、「重そうな荷物を持ってるけど、ひょっとして郵便局に行くの?」と尋ねてくれました。私がイエスと言うと、「連れて行ってあげるから、乘って」と言ってドアを開けてくれました。郵便局まで私を送り届けると、女性は笑顔で去って行きました。

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留学生活で学んだこと*人生には助けてくれる人が待っている

 私は初めての異国の地で、こうやって親切にしてくれた人々に、今も深い感謝の気持ちを持っています。胸に満たされた愛は、永遠に消えることがありません。そして、その愛を他の誰かに与えたくなるのです。
 人間は結局自分が持っているものしか、人に与えることができません。憎しみや批判で心を満たせば、その人から出るのはネガティブな言動ばかりで、結局ネガティブなエネルギーは自分に戻ってきます。
  私達は、日々の生活の中で、どうして私だけがこんな目に遭わなければならないんだ、と思うこともしばしばあります。気に食わない人を批判したくもなります。でも、そんな感情が募ったら、一秒でも早く手放すことが大切だと思います。感情の整理の方法はいろいろあります。私は瞑想したり、音楽を聴いたり、運動することを大事にしています。
 心の中のネガティブな感情は記憶と一緒にできるだけ早く手放し、誰かに親切にしてもらった時は、感謝の気持ちと共に、ずっと心に留めておく。そうやって、心の状態をいつもできるだけ、穏やかに保てば、自分の身の周りの人や物事も、どんどん穏やかになってきます。
 世界は争いが絶えず混沌しているのは、今も昔も変わりません。でも、あの教室でみんなで笑いあった思い出や、親切にしてくれた人々の顔を思い出すたびに、もっともっと世界は近づいて、人類が仲良くなるのはそれほど難しいことではないと私は思うのです。
 人生では自分とは違う価値観の人々とたくさん出会います。そんな時、毛嫌いして批判ばかりするのではなく、自分からちょっとだけでも寄り添って理解しようとすることが、とても大切なのだと、私は十九歳の留学生活で学びました。
 過去に人間関係で深く傷つけられたりすると、世の中は怖い人、意地悪な人ばかりで、またそんなひどい目にあったらどうしようと、思う人もいるかもしれません。でも、大丈夫です。人生には、助けてくれる人もたくさんいるからです。
 
そんなことを留学生活で出会った美しきソウルメイト達が教えてくれました。
 
“Whatever your question is, LOVE is the answer.”
(あなたの質問が何であれ、愛がその答えです)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Your spiritual friend, ラニ
【この記事は、2019年3月22日に加筆・訂正致しました】

 
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